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(2001年度事業報告/2001年度決算/2002年度事業計画/2002年度予算)
■2001年度事業報告
会活動がはじまって実質2年目である2001年度は、会の今後の方向が見えてきた1年だった。それは、木質バイオマスエネルギーの普及にあたって、現段階においては消費の側への浸透がポイントであり、神奈川をフィールドとする本会にとって、都市住民への普及啓発が、まずになうべき主な役割という点である。
また、予算措置をともなう事業が増え、会活動の拡大とそれに必要な財政的基盤の充実の兆しが見えはじめた点も、2001年度の特長である。
2001年度におこなった事業概要は次のとおり。
1.各方面とのネットワーキング(1)木質エネルギー分野5月にスタートした「ペレットクラブ準備会」(木質ペレット燃料普及のためのネットワーク設立準備会)に参加。全国の木質エネルギー関連団体が共同でになう事務局に加わった。(2)環境関連市民グループ事務局所在地をそれまでのアリスセンターから、5月に発足した「NPO法人よこはま里山研究所〜NORA」内に移転した。
「ストップ!温暖化ネットワーク」にひきつづき加入。また県からの委託事業などを通じ、「NPO法人ソフトエネルギープロジェクト」「新しい環境学習をつくるネットワーク」との連携もつづいている。(3)行政上記「ストップ!温暖化ネットワーク」や「ストップ!温暖化のつどい」(1月、12月)、委託事業を通じての神奈川県環境計画課、エコタウンかながわ(10月)開催を通じての科学技術振興課との関係が継続。本会によるバイオマスサロン(およびシンポジウム)への県からの後援をいただいた。
バイオマスサロン(およびシンポジウム)についてはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)より補助(草の根活動支援)対象となった。
また、全国地球温暖化防止活動推進センターとの共同事業として、「木質ペレット燃料の普及啓発」事業の準備に着手した。(4)企業等普及啓発用としてペレットストーブを輸入会社より借用した。また、10月に設立された「(株)森のエネルギー研究所」とも、情報交換をはじめとする関係がはじまっている。2.ペレットストーブのデモンストレーション
借用中のペレットストーブを会事務局(NORA)に保管、展示。また「かながわ環境月間」イベントで横浜駅西口(6月)、「エコタウンかながわ」イベントで住宅展示場(10月)にて、それぞれ燃焼運転実演を行なった。
全国地球温暖化防止活動推進センターとの共同事業「木質ペレット燃料の普及・啓発」は、具体的にはペレットストーブの県内各地での燃焼実演を想定し、準備に着手した。
3.ホームページの活用
本会のホームページの活用により、インターネット上での情報発信および問い合わせが飛躍的に増大した。具体的にはバイオマスサロンなどの行事への参加、および会刊行物の購入希望が目立つ。
4.プロジェクトによる取り組み(1)バイオマスサロンの開催研究会と交流をかねたバイオマスサロンを4回開催した。第1回「ヨーロッパの最新バイオマス事情」(6月)パーマカルチャーセンター 糸長浩司さん(2)調査報告書『解体材からエネルギーを!? 11の提案』刊行
第2回「麻を見直そう」(7月)バイオマス産業社会ネットワーク 赤星栄志さん
第3回「バイオディーゼル普及における課題」(11月)(有)ダイアテック松尾春樹さん
第4回「東京都・ペレット事業化の見通し」(12月)東京都労働経済局 真田勉さん
なお、第3回および4回については、NEDOの草の根活動支援補助の対象となった。2000年度より行ってきた「木造住宅解体材等の燃料利用促進のための調査」(住宅生産団体連合会より助成)結果を基に作成、頒布。(3)絵本づくり2000年度より行ってきた木質エネルギー普及啓発のための絵本づくり(イオン環境財団)を継続。(4)体験型環境学習プログラムづくり県(環境計画課)からの委託事業を、「NPO法人ソフトエネルギープロジェクト」を通じ、「新しい環境学習をつくるネットワーク」とともに取り組んでいる。