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(2000年度事業報告/2000年度決算/2001年度事業計画/2001年度予算)
■2000年度事業報告
昨年度は実質的に会活動スタートの年であり、まさに手探りの1年間であった。会の基礎を形づくるうえで収穫は多かったと考えられる。
1 各方面とのネットワーキング
(1) 木質エネルギー分野
本会同様木質バイオマスエネルギーの普及をテーマとする、諸団体との交流が進展した。葛巻林業(株)、(株)ヴァイアブルテクノロジー、木質バイオマス利用研究会、東京都林務課等。
(2) 環境関連市民グループ
(NPO)ソフトエネルギープロジェクトにご支援いただき、神奈川県との関係づくりの他、「ストップ!温暖化ネットワーク」に加入した。新しい環境学習をつくるネットワーク、かながわ環境教育研究会とも、共同事業による関係が生まれている。
(3) 行政
神奈川県環境計画課、科学技術新興課との関係づくりが進んでいる他、新エネルギービジョンを契機に藤野町とのやりとりも始まっている。
(4) 企業等
前出の葛巻林業、ヴァイアブルテクノロジーの他、(株)オリバートレードからは、ペレットストーブを無償で借用するご厚意を得た。また、横浜に立地する企業グループに、炭化炉の有効利用についての提案を行いつつある。
2 ペレットストーブのデモンストレーション
木質エネルギー普及のカギとなる木質ペレット、ペレットストーブにつき、PRのためのデモンストレーションを各地で行った。そのことを通じて他方面との関係が進展した。
3 プロジェクトによる取り組み
(1) 身近な木質バイオマス利用−廃材の流れ調査
(社)住宅生産団体連合会より助成金を得、「木造住宅解体材の燃料利用促進に関する調査研究」を進行中。(2) ペレットストーブ共同購入の可能性検討前記デモンストレーションを通じて購入者を募った。またアメリカ製とスウェーデン製の比較を行った。都市部の標準的共同住宅でのペレットストーブ使用に関する課題調査を助成金申請した(住宅生産団体連合会・不採用)。(3) 県内森林バイオマス資源潜在量調査若干のデータ調査の他、横浜市域を対象とした里山材の資源量調査と利用に関して助成金申請した(環境事業団・不採用)。(4) 絵本づくり木質エネルギーの解説のための大ざっぱなストーリーとスケッチを作成。イオン環境財団に助成金申請した結果、一部認められた。(5) 木材燃焼、炭化技術に関する調査日本財団に助成金申請中。(6) 生活型環境学習プログラムづくり環境省から神奈川県環境計画課を通じて、ソフトエネルギープロジェクトをはじめNPO法人3団体が受託。本会はソフトエネルギープロジェクトのもとで、新しい環境学習をつくるネットワークとともに携わる。
4 研究会、情報収集と発信
3月に「岩手県・葛巻林業報告」、11月に「神奈川の森林・林業」の研究会を持った。また4月にはスウェーデンの研究者を招えてのシンポジウム「木質バイオマスエネルギーの可能性」を共催した。情報収集はこれまで述べた各方面とのネットワーク、各種研究会への参加、各種メディアの利用により行った。会のメーリングリストの導入により会員間の情報の流通が進展し、またホームページによる発信も行っている。