♪ フランク「コラール2番」 ロ短調 ♪

 フランク(1822−1890)はベルギー生まれで、フランスのパリで作曲家・オルガニストとして活躍しました。深い信仰に根ざした、真摯で端整な作風で知られています。

 フランクの生きた時代、オルガン音楽はどちらかと言うと教会よりも世俗の流れに迎合したようですが、その中でのフランクの謙虚な作品や生き方は、とても貴重だったそうです。

 彼はフランス・オルガン音楽の作曲、演奏の再興に大きな役割を果たしました。その後のヴィドール・ギルマン・デュプレ・メシアンなどの作曲家は、すべてフランクに発する流れです。

 フランクのオルガン曲と言えば、ひとつはこれがあげられるでしょう! 「3つのコラール(1890)」の1曲です。フランクの「コラール」とは自作のコラール風の旋律のことで、グレゴリオ旋律でもドイツコラールでもありません。

 この曲はシャコンヌの形をとっていて、主題がバスに提示されてオスティナートとして用いられます。

 
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