2003年ヨーロッパ旅行(報告編)

< ライプチヒからドレスデンへ >

すっかりライプチヒの魅力に虜になった
私と牧子さんでしたが、日帰りでドレスデンへ向かいました。
ここは皆さんが「素晴らしい所だよ!」と絶賛していた街です。
ライプチヒから電車に乗って、1時間前後だったと思います。


ドイツ・バーンの車内。2等席。

ドレスデンのハウプトバーンホフ(メインの駅)。
牧子さん撮影。
駅に降り立ったら、駅舎内は展示や色が少なくて
どこか寂しい感じがしました。
地理的にはポーランドにも近く、東欧の香りがほのかにしました。

市街地までは、歩くと少しありそうです。
駅前から市電が出ているので、路線図を見て移動しました。
この頃になるとだいぶドイツにも慣れて来て、
市電に乗ったり切符を買ったりも楽になって来ました。


ドイツの地図:こちらのサイトより


ドレスデンのすぐ近くには、陶磁器で有名なマイセンがあります!
ドレスデンの街の中にも、たくさんのマイセンの食器が
展示・販売されていました♪
私はウィンドウショッピングをしただけですが・・(笑)。
渡欧旅行も回を重ねると、買い物は滅多にしなくなります。
お金がかかることもあるけれど、
何よりも持ち帰るのが大変なんですよねぇ。

以前NHKの番組で知りましたが、元々磁器は中国が盛んで
ヨーロッパの王侯貴族が「自家製の磁器」を造るのは、
長年の悲願だったようです。
ヨーロッパでオリジナルの磁器が開発された頃、
時代はちょうどアウグスト強王の政権下。
アウグスト王はザクセン選帝侯であり
(ザクセンは中部ドイツ地方、バッハが活躍した地域)、
また「国王」の名前が欲しいばかりに
ポーランドの国王にもなりました。


アウグスト王の武勇が刻まれている通り。
何とこれもマイセンです!


ドレスデンの街を牧子さんと二人で散策する。
確かに美しい街なのだが・・意外にも私たちは
ライプチヒの方がフィットした。
音楽や学問の都で自由都市だったライプティヒと、
強硬な王権が発揮されていたドレスデン。
その名残が今でも街並みや建築物にも
はっきりと表れていた。
建物は心なしか、高さがあって冷たい感じがした。
どうしてかな・・。

最初に二人で訪れたのは、やっぱり教会♪
聖十字架教会。
ここは第2次大戦の時に戦災に遭っていて
聖堂の中ではその様子も保存されている。

でも私たちが訪れた日は、残念ながら
コンサートのリハーサル中で入ることが出来なかった。
あぁ・・残念! ドア越しに耳を澄ましてみたら
素晴らしい演奏だった♪
それもそのはず、この教会は帰国後にいろいろ調べたら
ペーター・シュライアーなどを輩出している教会で
ドイツバロックの大家、ハインリヒ・シュッツが勤めた
教会でもあったのだ! びっくり〜。
(帰国してから気付いた自分にもびっくり)

シュッツはJ.S.バッハよりも100年程前の音楽家で
バッハ以前最大のドイツプロテスタント作曲家
と言われています。
「マタイ受難曲」などの宗教曲が残され
現代でも時折演奏されます。
詳細はこちらまたはこちら
(BGM:シュッツ「Cantate Domino canticum novum」
こちらのサイトより)

※十字架教会の関連サイトはこちら




ドイツでもフランスでもこんなのものばかりを
撮っているキリスト教芸術オタクな私・・(笑)。




せっかくここまで来たのに・・と少々残念に思い、
入り口で少し周りを見渡してみたら
どうやら徒歩で教会の塔の上に上れるよう。
二人で上がってみることにした。
しかしこれが悲劇の始まり・・。
徒歩で上がるにはなかなかハードな塔でした(笑)。



時間をかけてようやくへとへとで上にたどり着く。
途中教会の大きな鐘も見かけた。
上っている途中に鳴らなくてよかったなぁ(笑)。
(ふと、『ノートル・ダムの鐘』のストーリを想い出しました)

あれれ? 少しスペースはあったけれど、
これで終わりなのかな。しゅん。
声には出さずに、ちょっとがっかりした。
今までの苦労は・・。\(- -;)

と、その時、外への小さな扉を発見した!


(牧子さん撮影)

外に出て街の様子を眺める。
上った甲斐があった! \(^o^)/
少し風はあったけれど、
ほてった身体には気持ちいいぐらい。




真ん中の左寄りは、エルベ河です。
見えますか?




こちらは現在建築中のフラウエン(聖母)教会。
実は私は、これを見た時点で
フラウエン教会についてはまったくの情報不足。
これがそうだとも知らなかったのです。
お恥ずかしい・・。(^_^;)/

第2次大戦中に英国の爆撃を受け、
ドレスデンの街は壊滅的な被害を受けました。
市民はその瓦礫を拾い集めて
少しずつ復興を始めたのだそうです。
ドイツ人の強靭な精神を垣間見ました・・。


現在復興・建築中のフラウエン教会



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