入学説明会で教師から新入生に配られた「お知らせ」


新入生・保護者のみなさんへ

98.3.18

所沢高校98年度第1学年団

教育の基本は信頼
学校の主人公は生徒です

 本校への合格おめでとうございます。今、みなさんは入学を控え胸ふくらませていることと思います。
 しかし、一方で高校生活に様々な不安もあるかもしれません。中でも先に行われた「卒業記念祭」の報道に接し、入学はどうなるのだろうという思いもあると思います。この機会に、3月9日の「卒業記念祭」がどうであったのか、4月9日の「入学を祝う会」をどう考えているのか、入学前のみなさんにお伝えしたいと思います。

 本校では、従来の儀式的・形式的な入学式・卒業式に代わって「卒業記念祭」・「入学を祝う会」を生徒主催で行うことを、1年かけて決定し、準備してきました。これは、本校の校訓である「自主・自立」の上に立って、生徒の自治活動を一層発展させるという意味を持っています。
 しかし、校長は、生徒・教職員の決定を無視、「最終的には私が判断する。」として、卒業式を強行しました。そうした中で、生徒達のほとんどは、自らの判断で、卒業式には出席せず、卒業記念祭に出席しました。「卒業記念祭」は大成功でした。困難が大きかった分、言葉に表せないほどの深い感動がありました。

 みなさん、学校の主人公は誰なのでしょうか。教育でもっとも大切にすべきものは何なのでしょうか。そう考えるとき、今本校で生徒と教職員が手をつないで進めている教育活動は、教育の条理にかなったものだと胸を張ることができます。
 「卒業記念祭」は参加した1800人の生徒・保護者・教職員の心を揺り動かしただけでなく、全国に波紋を広げました。生徒を主人公にした教育を求める、全国の高校生・教職員・市民からの応援のメッセージが届いています。

 在校生は今、「入学を祝う会」成功に向けて、次の一歩を踏み出しています。
 新入生、保護者のみなさん。そうした所校生の行動をぜひ応援して下さい。
4月9日、生徒が主人公の所沢高校に新しいページが書き加えられます。