子どもの白血病がイラク南部で倍増している
サイエンスデイリー(アフターダウニングストリート経由)
2010年2月23日


ScienceDaily(2010年2月18日) American Journal of Public Healthに発表された「Trends in Childhood Leukaemia in Basra, Iraq (1993-2007)」と題する研究によると、イラク南部のバスラでは小児白血病の発症率がこの15年間で2倍以上になっているという。

ワシントン大学に所属する3人を含む著者たちは、今回の調査が、発症率が増加した原因および隣国クウェートや、欧州諸国や米国と比べて高い理由を調べるための布石となることを望むと述べている。

この調査では過去15年間に0歳から14歳の子どもに発症した白血病698ケースを記録している。ピークは2006年の211ケースで、年齢の低い子どもほど発症率が高くなっている。

筆頭著者でワシントン大学グローバル・ヘルス学部の教員エイミー・ハゴピアンは、「我々は、病院の癌登録記録を用いることで、研究対象期間の初期には子ども10万人に3人の発症率だったものが、最後の3年間には8・5人近くまで急増していることを観測できた」と語る。

それに対して、EUと米国の報告では、10万人あたりそれぞれ4人と5人の発症率だとハゴピアンは言う。また、クウェートでは10万人に約2人、オマーンでは10万人に性別によるが2人か3人(男の子は一般に発症率が高く、社会経済的階級が上であるほど発症率が高い)。

「戦時下で幼児疾患を調査するのは困難だ」とハゴピアンは指摘する。「一般に戦争下では照会パターンの変化を統制することが難しく、政治状況も障害になってる。これらのデータを収集して報告するにあたり医療関係者が直面する政治的な危険についてずっと心配し通しだ」。

共著者の一人でワシントン大学疫学部の学部長スコット・デイヴィスは、「発症率を計算するために人口データを確保することも難しい問題だ」と指摘する。米国がイラクを侵略して以来、国勢調査データは取られておらず、人口パターンも移民の動きによって混乱している。論文の著者たちは、結果を誇張しすぎないよう、最も控えめな仮説を採用したと語る。

調査を行なったのは、ワシントン大学およびバグダードのムスタンシリア大学とバスラ大学、そしてシアトルのフレッド・ハッチンソン・ガン研究センターの研究スタッフである。著者たちは、2003年に米国が侵略して以降のイラクで公衆衛生を支援するために共同研究を継続している。

研究対象となった期間に、バスラおよび周辺の農村や油田を含む人口密集地帯は戦場となり、1980年代のイラン=イラク戦争、1991年の米国による第一次イラク侵略、2003年の第二次イラク侵略と、立て続けに3つの戦争で被害を受けた。

著者たちはこの研究結果を受けて、症例対照研究により白血病を発症した子どもたちと発症しない子どもたちを比較し、イラクにおける小児白血病の発症率増加の原因を理解しようと試みている。それにより、発症者と非発症者のあいだに毒物に対する接触の違いがあるかどうかを観察することができる。小児白血病に関係するものとしては、地域の石油火災で副次的に生じた物質、燃料供給が途絶えたため子どもたちが路上で売るようになったガソリンからくるベンゼン、戦争に関係する神経ガスや毒薬、劣化ウラン弾の広範な使用などが考えられる。


■ 辺野古通信

辺野古通信ご覧ください。また、緊急署名 沖縄の民意に応えてくdさいという署名があります。第一次集約は3月10日だそうです。

■ 韓国併合100年--3・1朝鮮独立運動91周年
  今こそ100年に及ぶ不正常な関係に終止符を!2・27集会

日時 2月27日(土)午後6時半開会(6時開場) 場所 東京・文京区>民センター 3F
  (地下鉄「春日」or「後楽園」下車すぐ)
資料代 500円
講演 「韓国併合」100年-日本と朝鮮半島の過去・現在を問い直す(仮題)
   伊藤 晃・元千葉工業大学教授(社会運動史)
報告 「在特会」による朝鮮学校襲撃を許さない
    裵安・NPO役員 *襲撃当日の映像も上映
   日本軍「慰安婦」問題の解決に向けて
    西野瑠美子・VAWW-NETジャパン共同代表
歌  ノレの会
韓国ゲストの特別アピール
主催 「韓国併合」100年 真の和解・平和・友好を求める2010年運動
   (略称・2010年運動)
      連絡先 日韓民衆連帯全国ネットワーク(03-5684-0194)
    新しい反安保行動をつくる実行委員会(03-5275-5989)
    VAWW-NETジャパン(03-3818-5903)
    基地はいらない!女たちの全国ネット(03-5670-4837)
    許すな!憲法改悪・市民連絡会(03-3221-4668)
    在日韓国民主統一連合(03-3862-6881) *順不同
(郵便送付先 東京都文京区小石川1-1-10-105 日韓ネット気付)

■ アムネスティ・フィルム・フェスティバル ミニ

2010年3月6日(土)10:30開場・11:00開始です。

詳しくはアムネスティ・フィルム・フェスティバル mini のHPをご覧ください。

■ 「韓国併合100年」を問う3・6大阪集会

日時:3月6日(土曜)午後1時30分~5時
場所:大阪人権センター(JR環状線「芦原橋」下車7分)
講演:韓国併合100年と福沢諭吉の「脱亜」論
講師:安川寿之輔さん(名古屋大学名誉教授)
会場費:800円(資料代含む)
主催:参戦と天皇制に反対する連続行動
   大阪市淀川区十三東3-16-12

■ 3・6 対話フォーラム/電気の消費者と柏崎刈羽原発
  ~ほんとうに安全は確保できたのですか?~
   柏崎刈羽原発がないと私たちは困るの?

3月6日(土)14:00~18:00(開場13:30)
東京・渋谷区消費者センター大研修室
 渋谷区渋谷1-12-5 2階研修室
 JR・地下鉄「渋谷駅」徒歩3分
参加費:無料
プログラム
 第1部
  地震で原発はどうなったの?
 第2部
  ほんとうになおったの?
  もう心配ない・・・?
 第3部
  自由討論
講師
 元原発技術者/小倉志郎
 変動地形学者/渡辺満久 
 原発研究者/山口幸夫
 地元住民/高桑千恵
主催 「電気の消費者と柏崎刈羽原発」対話フォーラム実行委員会
ホームページ:「柏崎刈羽原発と地震
連絡先 ふぇみん婦人民主クラブ(03-3402-3244)
    日本消費者連盟(03-5155-4765)
    東電共の会(050-7533-0515)

■ ハウジングプア~なぜ人は家を失うのか~

日時:3月15日(月)
会場:新宿 Naked Loft
ゲスト:稲葉剛(いなば つよし)さん
 NPO法人自立生活サポートセンターもやい代表理事。
時間:OPEN18:00/START19:00
料金:予約 ¥1,000/当日¥1,300 (共に+1drinkから)
チケット:Naked Loftにてチケット店頭販売、電話予約受付中!
問:Naked Loft 03-3205-1556(16:30~24:00)
主催:VJUビデオジャーナリストユニオン

■ 戦争も基地もいらない WORLD PEACE NOW 3.20

日時:3月20日(土)開場12:00 開会13:00
   パレード出発15:00(雨天決行)
会場:東京芝公園4号地(JR「浜松町」徒歩12分、
   地下鉄三田線「御成門」徒歩2分、
   地下鉄大江戸線「赤羽橋」徒歩2分)
詳しくはWORLD PEACE NOW HPで。
益岡賢 2010年2月23日

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