お知らせ 次回定例会等予告

2013年12月29日

次回定例会予告 2014年1月

 次回定例会は1月10日(金)午後6時半から、水道橋の「スペースたんぽぽ」(千代田区三崎町/ダイナミックビル4階)で。テーマは「取り調べ可視化の現在」。日弁連・刑事弁護センター・取調べの可視化実現本部副本部長の前田裕司さんから報告を受けます。
 「郵便不正事件」を契機に設置された法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」が11月、5か月ぶりに議論を再開しました。作業分科会の素案は、「原則として取調べ全過程の録音・録画を義務付ける」第1案、「録音・録画の対象範囲を取調官の裁量に委ねる」第2案の2つあり、両案とも対象を刑事事件全体の3%程度の裁判員裁判事件に限定しています。第2案は「泥棒にカギを預ける」ような論外の案ですが、第1案も原則可視化と言いつつ、「被疑者が記録を拒んだ時」など例外を多数挙げています。しかも素案は「司法取引」導入、通信傍受(盗聴)の範囲拡大まで検討課題にしています。素案を作成した作業分科会の過半数は検察・警察出身者で、「可視化を阻止するついでに捜査権限の拡大も」という邪心がまる見えです。例会では、可視化実現に精力的に取り組んでおられる前田弁護士(氷見事件の国賠も担当)から法制審の状況、日弁連の取り組みなどを報告していただき、可視化をめぐる報道についても議論したいと思います。

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