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2013年08月13日
次回定例会予告 2013年9月
次回定例会は9 月13日(金)午後6時半から、水道橋の「スペースたんぽぽ」(千代田区三崎町/ダイナミックビル4階)で。テーマは「実名報道の犯罪性を問う訴訟」。
2010年に起きた「名古屋偽造文書事件」の冤罪/報道被害者・佃治彦さんが起こす実名報道被害の損害賠償訴訟について、佃さんと弁護団から報告を受けます。
この事件は10年2月、当時名古屋在住の佃さんが愛知県警に「偽造有印私文書行使」の容疑で逮捕されたものです。背景には、民事紛争をめぐるネット上の誹謗中傷に対して佃さんが名誉毀損で告訴していた問題がありました。その捜査過程で逆に佃さんが逮捕されたわけです。容疑は事実無根で、名古屋地検は佃さんを不起訴処分・釈放しました。しかし、逮捕直後に『朝日』『毎日』『中日新聞』の3紙が警察発表を鵜呑みにして実名犯人視報道したため、佃さんは名古屋で仕事を続けることもできなくなり、精神的にも大きなダメージを受けました。
佃さんは釈放後、誤報を掲載した3社に「なぜ実名報道したのか」などと質問する文書を送りましたが、まともな返答はなく、今年2月に出した訂正・謝罪記事の掲載・損害賠償を求める通知書にも「応じられない」との回答。このため佃さんは8月初旬、3社を相手取り、東京地裁に損害賠償訴訟を起こします。この訴訟では「なぜ実名報道が必要だったのか」が大きな争点になるはずで、人権と報道・連絡会事務局では、佃さんを全面的に支援していきたいと考えています。
投稿者 jimporen : 2013年08月13日 00:00