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2013年03月23日

第282回定例会 「本庄保険金殺人事件」と報道

人権と報道・連絡会の第282回定例会が3月15日夜、水道橋の「スペースたんぽぽ」で開かれ、約30人が参加、〈「本庄保険金殺人事件」と報道〉をテーマに、松山馨弁護士から報告を受けた。
99年7月、埼玉県本庄市で金融業などを営む八木茂さんをターゲットに、「保険を掛けられていた知人が次々不審死した」とする疑惑報道が始まった。翌2000年3月、埼玉県警は八木さんと彼が経営する飲食店の女性従業員3人を「偽装結婚」容疑で別件逮捕、同年12月までに4人を3件の殺人・同未遂等の罪で起訴した。八木さんは全面否認したが、他の3人は容疑を認め、さいたま地裁は02年10月、「主犯」とされた八木さんに死刑判決、08年に死刑が確定した。八木さんは現在、再審請求中。松山弁護士は、「科学的証拠が何もなかったにもかかわらず、裁判所は共犯とされた女性3人の自白だけで死刑判決を出した。その背景には、強制捜査に入る前から大々的に展開された疑惑報道の影響、圧力があったのではないか」と指摘、事件への関心と支援を訴えた。

投稿者 jimporen : 2013年03月23日 06:34