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2012年05月20日

第274回 京都・劇団員の〈窃盗〉実名報道被害

 人権と報道・連絡会の第274回定例会が5月11日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約30人が参加した。テーマは「京都の劇団員の〈窃盗〉実名報道被害」検証。
 昨年10月、京都市内で劇団員Kさんら2人が、窃盗犯人と誤認され、逮捕される事件があった。芝居の小道具に使えそうな水槽が道端に捨ててあると聞いて探すうち、泥棒と間違われたもの。2人は取り調べで事情を説明し、2日後に釈放されたが、『産経新聞』『読売新聞』が、Kさんの逮捕を実名で報道(1人は未成年で匿名)。『産経』は調書にもない「自白」まで作って面白おかしい記事に仕立て、それがネットにも流れて広がったため、Kさんらは劇団公演ができなくなる事態に追い込まれた。例会では、Kさんらが「事件」の経過、『産経』などの報道内容と実名報道による被害について報告。それを受けて、警察情報を垂れ流す「実名犯人視報道」の実態と問題点について討論した。

投稿者 jimporen : 2012年05月20日 18:23