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2011年01月26日

第260回 鹿児島の裁判員裁判、死刑求刑が無罪

 人権と報道・連絡会の第260回定例会が1月17日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約40人が参加した。テーマは「鹿児島・夫婦殺害事件無罪判決と報道」。鹿児島市で2009年6月に起きた高齢夫婦殺害事件で鹿児島地裁は12月10日、71歳男性に無罪判決を言い渡した。
 判決は鹿児島県警のずさんな捜査を批判、検察の証拠隠しの可能性にも言及した。裁判員裁判で5件目の死刑求刑、しかも被告人が全面否認した事件では初めての判決が無罪となり、各紙は1面トップで大きく報道した。
 例会では、無罪判決前に新聞のWEB版で捜査批判の記事を書いた新聞記者の宮下正昭さんから、この事件と裁判、報道について報告していただき、「裁判員裁判」を前にメディアが打ち出した「犯人視しない報道」の実態と問題点について、参加者の間で討論した。

投稿者 jimporen : 2011年01月26日 22:53