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2010年10月24日

第258回 「郵便不正」冤罪事件と検察の腐敗に関する報道

 人権と報道・連絡会の第258回定例会が10月18日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約40人が参加した。テーマは「郵便不正」冤罪事件と報道。障害者団体幹部が郵便料金割引制度を悪用しようと国会議員に働きかけ、その口利きで部下に偽造証明書を発行させたとして、厚生労働省の村木厚子局長が虚偽有印公文書作成などの罪で起訴された事件で、大阪地裁は9月10日、村木さんに無罪判決を言い渡した。検察は控訴できず、村木さんは厚労省に復職した。
 事件はその後、大阪地検特捜部の主任検事が証拠のフロッピーデータを改ざんしていたことが明るみに出、当時の特捜部長、副部長も逮捕される事態に発展した。例会では、『週刊朝日』誌上でこの冤罪を追及し、9月に『私は無実です――検察と闘った厚労省官僚 村木厚子の445日』(朝日新聞出版)を出した今西憲之さんと大貫聡子さんから、検察が事件を捏造し、それにあわせて関係者に虚偽自白させた手口、そのリークで村木さんを犯人視した報道の問題点などについて報告を受けた。

投稿者 jimporen : 2010年10月24日 09:40