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2010年02月01日

第250回 飯塚事件再審請求と報道検証

 人権と報道・連絡会の第250回定例会が1月25日夜、水道橋の東京学院で開かれ、足利事件で再審中の菅家利和さんも含めて約40人が参加した。テーマは「飯塚事件再審請求と報道」。
 1992年に福岡県飯塚市で起きた小1女児2人の殺害事件で逮捕され、一貫して無実を訴えながら有罪・死刑判決が確定した久間三千年さんが08年10月、確定後わずか2年で執行された。確定判決は、足利事件と同じ警察庁科警研のDNA型鑑定を主な証拠としたものだが、足利事件再審請求でDNA型鑑定の誤りが明らかになった時期に死刑執行が強行された。再審請求準備を進めていた久間さんの「口封じ」ともいうべき暴挙で、ご遺族は執行1年後の昨年10月28日、「DNA型鑑定は誤り」とする鑑定を新証拠として福岡地裁に再審請求した。例会では再審弁護団共同代表の徳田靖之弁護士が、事件・捜査・報道・裁判と再審請求の概要を報告。科警研鑑定のでたらめさ、逮捕当時の犯人視報道、DNA型鑑定をうのみにした裁判所の姿勢を厳しく批判した。

投稿者 jimporen : 2010年02月01日 22:08