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2008年07月23日

第236回 鹿児島志布志事件の冤罪性と報道

 人権と報道・連絡会の第236回定例会が7月14日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約40人が参加した。テーマは「志布志冤罪事件と報道」検証。2003年4月の鹿児島県議選で当選した中山信一県議ら13人(うち1人は公判中に死去)が公選法違反に問われた裁判で、鹿児島地裁は昨年2月に12人全員に無罪判決を言い渡した。
 架空の事件捏造、長時間に及ぶ自白強要の取り調べ、否認すると保釈を認めず長期勾留する「人質司法」など、この事件は冤罪を繰り返す違法捜査の実態を白日の下にさらけ出した。
 例会では、395日も勾留され、一時は県議辞職に追い込まれた(その後再当選)中山さんから、冤罪被害体験・捜査の実態を話していただいた。この事件は警察の犯罪です」と言う中山さんは、「無罪が出ても、今も何かあったと思っている人がいる。これは報道人が正すべきです」と話した。また、この事件と報道を調査・検証した浅野健一さんからも、逮捕当時、警察情報を垂れ流したメディアの問題点について報告を受けた。

投稿者 jimporen : 2008年07月23日 22:44