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2007年12月03日

第23回シンポジウム 刑事裁判の被害者参加と報道

人権と報道・連絡会主催の第23回人権と報道を考えるシンポジウムが11月17日午後、水道橋・東京学院で開かれ、約80人が参加した。今回のテーマは、〈刑事裁判の被害者参加と報道――被害者・被告人の権利をどう守るか〉。今年6月に刑事訴訟法改正案として成立した「被害者参加」制度をめぐり、「被害者と司法を考える会」代表の片山徒有さん、弁護士の山下幸夫さん、龍谷大学矯正・保護研究センター/博士研究員の吉村真性さんが、それぞれの立場から問題提起。
 また、09年から実施される「裁判員制度」との関連、「光市事件」裁判報道に見られる被告人・弁護人バッシング報道との関連、被害者参加はどうあるべきか、などについて意見を述べた。会場参加者を含めた討論では、「法廷を復讐・仇討ちの場にし、重罰化に利用されかねない」「被害者のためと言いながら、かえって被害者の負担を重くする」など、被告人・被害者どちらの立場からも再検討を求める声や、この制度が刑事裁判の根幹を歪めかねないと心配する意見が出された。

投稿者 jimporen : 2007年12月03日 02:15