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2007年03月08日

人権と報道・連絡会2007年3月の定例会(予告)

 次回定例会は3月19日(月)午後6時から、水道橋の東京学院で。テーマは「NHK番組改ざん事件訴訟」と「鹿砦社言論弾圧裁判」の二つの控訴審判決及び、その報道検証。
 「女性国際戦犯法廷」を取り上げたNHK番組(01年1月30日放送)が安倍晋三首相らの圧力で改ざんされ、苦痛を受けたとして「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」(バウネット)が損害賠償を求めていた訴訟の控訴審判決が1月29日、東京高裁でありました。この裁判の一審判決は、NHKの番組改ざんの責任を問わず、番組制作会社だけに賠償支払いを命じる不当なものでしたが、二審判決はこれを破棄、NHKが政治家の発言に反応し、その意図を汲むような番組改ざんが行なわれたことを認定して、NHKなど三者に200万円の賠償支払いを命じました。例会では、バウネット共同代表の西野瑠美子さんから、訴訟の経過、今回の判決内容と意義、それがどのように報道されたか、について詳しく報告していただきます。

 「鹿砦社」代表・松岡利康さんが、パチスロ機メーカー「アルゼ」や阪神球団のスキャンダルをめぐる報道で名誉毀損罪に問われた裁判の控訴審判決が2月27日、大阪高裁で言い渡されます。出版社社長を逮捕・起訴するという異例の言論弾圧の背景には、記事の対象となった2社がいずれも警察官僚の天下り先だったことが絡んでいます。昨年5月の一審神戸地裁判決は、松岡さんに有罪判決を言い渡しました。控訴審は昨年12月7日に始まり、被告人質問などが行われて1回で結審しています。例会では、松岡さん本人から、控訴審判決の概要、及び民事訴訟の最高裁判決(2月2日、松岡さんの上告棄却)などについて報告していただきます。

投稿者 jimporen : 2007年03月08日 23:23