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2006年09月16日

第217回 犯罪被害者の報道被害と被害者の権利

 人権と報道・連絡会の第217回定例会が9月4日夜、水道橋の東京学院で開かれ、約30人が参加した。テーマは「犯罪被害者の報道被害と被害者の権利」。事件・事故の被害者は、事件発生段階でマスメディアの「集団的狂乱取材」、興味本位な報道の対象にされ、大きな報道被害を受けてきた。その一方、最近の裁判報道では「被害者の声」を強調し、被告人を感情的に断罪する報道が目立っている。また、被害者団体からは「被害者の権利」として「刑事裁判への参加」を求める声が高まり、「犯罪被害者等基本法」やその「基本計画」で、被害者の裁判参加の制度化が検討されている。例会では、世話人の山口が被害者の報道被害について最近の事例を中心に問題点を報告。さらに、被害者運動が「報復感情」を煽る警察・報道に悪用され、裁判参加でも「被告人の人権」と対立させられ、検察側に利用される危険性について問題提起した。

投稿者 jimporen : 2006年09月16日 21:34