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2005年06月13日

第205回 宇都宮知的障害者の冤罪と報道

 人権と報道・連絡会の第205回定例会が6月13日夜、同志社大学東京オフィス(大手町)で開かれ、約40人が参加した。テーマは「知的障害者の冤罪と報道」。
 今年2月、宇都宮地裁で審理中の強盗事件で別の「真犯人」が見つかり、検察が異例の「無罪論告」をする冤罪が明るみに出た。冤罪被害者は重度の「知的障害」者。別件で逮捕されて2件の強盗を「自白」させられ、起訴されていた。例会では、この冤罪事件をスクープした下野新聞記者・板橋洋佳さんから、事件と報道の概要などの報告を受けた。
 冤罪が明白になった後も、警察・検察は「男性が調べに迎合した」「自白にだまされた」などと弁明しており、下野新聞は調査報道でその問題点を追及し続けている。板橋さんは、重い「知的障害」者を冤罪に陥れる司法の実態と構造、それを伝えるメディアの役割など、日ごろの事件報道の反省も含めて話し、参加者に大きな感銘を与えた。

投稿者 jimporen : 2005年06月13日 00:00