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1998年12月14日

第139回 和歌山カレー事件報道を検証

 人権と報道・連絡会の第139回定例会が12月14日夜、中央大駿河台記念館で開かれ、約50人が参加。この日の報告は「和歌山カレー毒物混入事件と報道」の捜査と報道の実態をテーマに行われた。報告者は木村哲也弁護士。 木村さんから事件発生以来の報告していただき、メディアによる「弁護士叩き」も含めて一連の報道の問題点を話し合った。木村さんは、(1)発生直後からの犯人探しの過熱報道、(2)捜査を先取りした夫妻に対する犯人視報道、(3)別件逮捕段階での実名による本件犯人視報道、(4)被疑者の黙秘権を否定する弁護活動非難報道――などの問題点を指摘。参加者からも、「ロス疑惑」報道の教訓や松本サリン事件の「反省」を完全に捨て去った今回の報道に対して、強い批判の意見が相次いだ。

投稿者 jimporen : 1998年12月14日 00:00