学校訪問

フランスからの来訪者(1) 
ほんとうにフランス人が来るの? 


 

 

松 岡  勲 (1999・12・14)

高いハードル

 いや。まいった、まいった。 11月17日の夜に村田栄一さんから「フランスの教師で、世界旅行していて、26日に中国から大阪に着く2人がいる」、「一週間ほど関西にいて、学校を訪問したいとの依頼があった」ので、なんとか受け入れてほしいとのこと。「なぬ、フランス人!」、英語でも自信がないのに、フランス語!

 でも、村田さんには、今までスペイン、フランス、イタリアの学校訪問のツアーでお世話になっている。突然に電話があった時は、だいぶ高めのハードルを設定されて、うならせられる。この3日間、「どうしよう」と悩んだけど、結局、引き受けることにした。

 私の担当している中学2年生の子たちも「会いたい」と言う。「おれ、フランス語ができないぞ」というと、「英語、英語」と気楽なもの。「英語の先生に頼んだらいい」と、もうその気。

 学校関係の知人、友人、そして、英語・フランス語のできる友人を巻きこんで、また、楽しむことにしょう。今日の連絡では夫婦2人のカップルのようだ。フゥフゥ・・・
(11月20日)

フランクとデルフィーヌ


 2人の名前はフランクとデルフィーヌ。彼らは世界一周をして、大阪に来る。フランスから中央アジア、モンゴル、中国と移動し、大阪に入ることが、彼らのホームページを見て分った。そのホームページは英語、フランス語、スペイン語からできていて、そして、移動しながらホームページに書きこんでいるのです。すごいな!

 そのホームページは、www.ikoon.com (学校と子どもたち関係)、www.capmonde.com(旅、その他)だ。2人のプロフィールがそのホームページに載っていた。(黒川素子さんの訳)
 
<デルフィーヌ>

 24年前、フランス史の舞台に常に登場するノルマンディーの都市、ルーアンに生まれました。商業を学び、1年強ジュエリー・ビジネスに従事。かなりのびのびとし、かつ、大胆不敵な性格で、今回の大旅行を通して新しい知識を増やし、さらなる忍耐力を身につけ帰国することを期待しています。

 「この地球上の様々な異なるライフスタイルを学び、真に理解したくて、私は旅立つのです」

<フランク>

 31年に渡るパリジャンとしての生活と、7年間の自動車産業における献身的勤務の後、自らをまったく異なる世界へと送出す決心をする。

 旅?まだ小さい頃、彼は旅を開始。子供の時にヨーロッパを横断し、可能になるやいなや、ほかの地平線、つまり過去に訪れたことがない、あるいは再び訪れてこの目で確かめることを夢見ていたアジア、アフリカ、南米へと向かって出発しました。そして今日、あなたと情熱と分かつためこの世界旅行に出発します。

 この後、フランクらの日本受け入れの連絡をしていただいている黒川素子さんとの頻繁なEメールでの交信が始まった。そのメールでの交信から2人の来訪を再現していこう。(11月2日)

言葉の壁の前で立ち往生!

 今日、午後2時半頃、服部ユースホステルに電話をしたが、彼らはチェックインしていず、予約もないということだった。午後6時に友人と彼らを訪ねるため待ち合わせをしてたので、もう一度、ユースホステルに電話をしたが、連絡がつかず、仕方がなく明日、もう一度訪ねることにして、別れた。

 7時すぎにフランクから電話があり、うまく話が通じないのだが、京都に宿泊することにしたようで、待ち合わせに服部ユースホステルに来ているということだった。しかし、今日はどうにもならない。それで、フランクに聞いた京都のホテルに電話をした。確かに今晩の予約が入っているとのことだった。ホテルは「宇野ハウス」。「できたら、明日、訪ねたい」とフロントの方に言ったが、「明日の宿泊予定は不明」とのことだった。さらに、彼らとEメールで連絡を取っておられる黒川さんにも、明日の午後7時に会う段取りをしていただけるように、メールでお願いした。

 言葉の壁の前で立ち往生!の一日だった。
(11月26日)

やっぱり、モバイルだな!

 昨日、フランクとデルフィーヌと会うのに失敗、今日、京都で会うのに成功した。フランクとデルフィーヌの旅行行程は、フランスからモスクワ、シベリア鉄道でウランバートル、そこからモンゴルに入り、さらに中国に(チベットも回ってきました)、昨日、上海から大阪へ船で入りました。今後の日程は私たちの設定した学校訪問までに琵琶湖から北陸を回り、大阪を終了後に広島、東京へ。日本の後はアラスカ、カナダ、アメリカ、中南米、そして、フランスへというコースです。2人の旅行方法はヒッチハイクと鉄道で、自家用車やレンタカーは使っていません。8月にフランスを出発し、2年で世界一周の予定。なんとスケールのでかいこと!全然疲れていない、「ノーカンサード」ですって。

 移動しながら、モバイル通信でホームページを更新し、デジタルビデオで画像も刻々入れています。今日はそのホームページを見せてもらいながら打ち合わせをしました。2人にこちらは4人でした。

 2人はとても気さくで、つき合いやすい人たちで(フランス人は「わがまま」という先入観は壊れました)、教員ではありません。フランクは自動車産業に勤めた後、このワールドツアーに参加し、その中でグローバルな教育のネットワークを作ろうとしています。(その関係でフランスのフレネ派の教員とのネットワークがあるようです)デルフィーヌは宝石関係の仕事をしていたそうです。フランス語のほかに、フランクは英語、デルフィーヌはスペイン語を得意とするようです。ホームステイはまったく心配いりません。

 学校で子どもに話してもらう内容は世界一周の様子を、モバイルのコンピュータから、(画像が小さいので)普通のパソコンにつないで出し(フランクがその道の専門家ですので、ジャックさえあればやってくれるそうです)、その画像を生徒が見ながら、楽しい時間を持つことにしました。外国人の教師を迎えると思っていたので、もてなしの方法をいろいろ悩んでいたのですが、その必要はありませんでした。気持ちが楽になりました。

 こちらの日程は、12月2日(水)午前が小学校、午後が私の学校で中学校。12月3日(木)の午前が小学校になります。2日に英語の通訳、3日にフランス語の通訳を友人たちに頼みました。(3日はフランスから帰国した子どもがいるので、フランス語にしました)3日か4日に広島に移動となる予定です。

 こんな楽しいことになるとは思いもよりませんでした。生きているというのはすばらしい!
(11月27日)

学校でのスタンバイ

 今日は準備と学校の中の根回しの話です。

 まず、コンピュータのメカに詳しい同僚の協力を取りつけました。フランクのモバイルコンピュータは東芝のLibretto(リブレット)です。これをコンピュータ室の親コンピュータにつなぐことを考えました。この夏にコンピュータ室の機材が一新されたのは幸運だった。親コンピュータはNECの製品で、DOS/Vどうしなので互換性があり、Windows95搭載なので、大丈夫とのことだった。二つのコンピュータをつなぐことは簡単だそうで、ジャックはつながるだろうとのことでした。親コンピュータは画像をスクリーンに投影できるシステムなので、画像を取り込んで大きな画面に写せるので、これはとてもよい環境になります。同僚に当日の機材の設定に協力をしてもらうことになりました。

 次は校長に話をつけることだった。この校長とは只今、休憩時間問題で係争中なのですが、二人のワールドツアーに興味を持たせ、学校を訪問していることを強調し、乗せました。この人は英語の教師なので、二人が到着したら(まだ、私は授業中の可能性があるので)、校長室での応接を頼み、「いいです」と言ってもらいました。

 さらに、学年会で了解を取りました。校長に話したより少し詳しめに話をし(モバイル通信のすごさを強調しました)、了解を取りました。(興味を持った人も何人かありました。先週のうちに「大変だ、大変だ!」と騒いで、すでに宣伝をしていましたので)帰りに、校長と会ったので、「学年に了承を取りました」と言ったら、校長は「ありがとう」と言いました。

 これで、本日の根回しは無事完了しました。フランクたちは今頃、北陸でどんな旅行をしているのかな。
(11月30日)

やったね!ふたりが学校に来る

 今日はフランクとデルフィーヌの大阪での学校訪問の初日でした。

 午前中は長谷川洋子さんの勤務校(大冠小)、午後は私の勤務校(柳川中)でした。いずれでも、モバイルコンピュータから学校のコンピュータへの接続、スクリーンへの投影は即座にうまくいき、旅行中の画像を見ながらのお話に子どもたちは大喜びでした。やったね!

 本日の報告の第一報は今後の彼らの行動等についての情報です。学校訪問の様子については、また、続報します。

1)明日の午前中は高槻で、末広義則さんの勤務校(北大冠小)を訪ねます。

2)明日以降ですが、日程に余裕がないので、広島行きはキャンセルしたいとのことでした。広島の原田さんにはメールで連絡するとフランクが言っていました。

3)この後5日間ほど信州方面(高山、松本等)、富士山を旅行し、東京に入り、東京には5日間ほど滞在する予定とのことでした。

4)東京では、学校訪問を希望し、小学校がいいとのことでしたので、手配をよろしく。

5)ホームステイについては、日本の生活習慣をぜひ経験したいとの希望ですので、予定通り進めてください。

6)日本以降の旅行コースは子どもの質問に答えて、アラスカ、カナダ、アメリカ、中南米、その後に、ニュージーランド、オーストラリア、インド、マダガスカルからアフリカの世界一周コースであることが分かりました。

7)2人のプロフィールについては黒川さんの翻訳の通りですが、そのうちデルフィーヌの生誕の地は「ルーアン」であっています。フランクの年齢は31歳でした。デルフィーヌは24歳です。
(12月2日)

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