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書名:  抵抗の主体とその思想
著者: 小倉利丸著
価格(税抜): 2,300 シリーズ: PPブックス8 発行: 2010年1月 ISBN: 4-7554-0171-8

  /// 反グローバル資本主義の新たな闘争 ///

     冷戦崩壊後の世界はグローバル資本主義をめぐる
     新たな闘争のアリーナへと変貌した。
     世界中で噴出するWTO・世界銀行・IMF体制・G8サミットに対抗する
     声なき者たちの無数の知の結節点――
     反グローバル化闘争の中からたち昇る〈抵抗の主体〉とその思想。


第1章 グローバル資本主義への抵抗の〈主体〉
   ▼ポスト新自由主義の幻想―期待できることなんか何もない
   ▼反資本主義としての商品化批判
   ▼抵抗の主体とその思想

第2章 グローバル・ヘゲモニーと民 衆の抵抗運動G8サミット・WTO体 制とはなにか
   ▼包囲されるWTO―2005年香港の闘争
   ▼先進国首脳会議(サミット)とは何か
   ▼グローバル化のなかのサミットと「テロ」問題
   ▼サミットの行き詰まりと多様な対抗運動

第3章 抵抗の主体とその構成
   ▼新しい下層と組織されざる階級闘争
   ▼不定型としての反グローバル化運動と追い詰められたグローバル資本主義
   ▼閉ざされた「自由な空間」から社会的空間のオルタナティブへ
   ▼歴史的主体の混迷をめぐって
    ▼「反資本主義」であるとはどのようなことか―マイケル・アルバー トの世界社会フォーラムでの問題提起をめぐって

第4章 抵抗する主体を探して
   ▼グローバル資本主義に対抗するプロレタリアートの新たな構成― 〈帝国〉とマルチチュードをめぐって
   ▼マルクス主義第四の危機の時代に『自由の新たな空間』を読む
   ▼非物資的労働と抵抗の主体―武藤一羊「非物質的労働とマルチチュ ードの不思議」をめぐって