不戦へのネットワーク


小牧基地の航空祭でのブルーインパルス飛行について質問と要望(2015年3月11日)

愛知県知事 大村秀章 様
 
 日々、県政の尽力されていることに敬意を評します。私たちは、名古屋に事務所を置き平和や人権の問題に取り組む市民団体です。
来る、3月15日に行われる航空祭で、これまで地元住民の反対で開催されてこなかった、ブルーインパルスの飛行を強行すると発表されました。
 この間、小牧基地に対し、地元住民と春日井市で構成する「春日井市飛行場対策市民協議会」が文書で反対の申し入れを行い、春日井市、小牧市、豊山町の周辺2市1町の首長が反対の申し入れを行っているにも関わらず、周辺自治体や住民の意向を無視しての強行に怒りを禁じえません。
 私たちは、ブルーインパルス飛行を、小牧基地上空で行うことに対し、県営空港として民間機が飛行をしている中での実施は、民間機の飛行にも影響を及ぼし、重大事故につながりかねないこと。 1992年のカンボジアPKO派遣以来、空の派兵拠点として機能を続ける小牧基地の存在を内外に強くアピールさせるものであることなどを理由に反対をしてきました。
 現に、過去には航空自衛隊浜松基地での墜落事故でパイロットや住民が死傷するという事故も起きています。何より、自衛隊の運用に関して「周辺自治体の意向を尊重する」との姿勢を表明してきました。今回の、ブルーインパルスの実施は、周辺自治体や住民の十分な十分な理解が得られない中での強行と言わざるを得ません。
 小牧基地の滑走路は県営名古屋空港の滑走路を借りて使用しています。県が管理運営の権限があるはずです。周辺自治体や住民の意向を尊重するということは言うまでもありませんが、県民の生命、財産を守るという自治体の使命からして、危険なブルーインパルス飛行の実施は、中止するよう意思表示をすべきと考えます。

 以上ことを踏まえ、以下の質問にお答えいただくようお願いします。

1、 実施の決定は、いつどのようなプロセスで行われましたか。

2、 周辺自治体や住民の意向は確認されましたか。

3、 県としては、ブルーインパルスの飛行計画をどのようにお考えですか。


4、 県として、飛行の中止の要請をされましたか.

5、 来年以降、どのように対応されますか。


2015年3月11日
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