不戦へのネットワーク


小牧基地の基地機能拡大強化に対する要望と質問書(2016年4月1日)

愛知県知事 大村秀章様

2016年4月1日
不戦へのネットワーク
代表 飯島 滋明

 貴職におかれましては、日々県民のための県政に努力されていることに敬意を表します。

 昨年9月、安倍政権は、多くの人々の反対を押し切って憲法で禁止されている集団的自衛権行使を容認する安保法制=戦争法を成立させ、3月29日に施行しました。また、2014年4月、武器輸出3原則を撤廃し、新たに「防衛装備移転三原則」という名のもとに武器輸出の解禁を行いました。
これらのことにより、小牧基地の基地機能の強化、県内の軍需産業の拡大が行われようとしています。私たちは、日本がますます軍事化する中で、小牧基地の基地機能強化・拡大がさらに進むことを危惧しています。県民の貴重な交通手段となっている県営空港の滑走路が軍事目的にこれ以上使われないよう、管理・運営をする愛知県の姿勢を伺いたいと思い、以下の質問を提出しますので、ご見解をお聞かせください。
また、回答は文章で4月7日にいただくようお願いいたします。

1. ブルーインパルス展示飛行について

 昨年に引き続き、今年の小牧基地航空祭でもブルーインパルス展示飛行が行われました。昨年、伊藤春日井市長は「春日井、小牧、豊山の2市1町の総意で中止を求めたのに実行されたのは残念だ」と発言しています。また、今回も小牧基地周辺住民や自治体で構成する春日井市飛行場対策市民協議会は、昨年12月反対の申し入れを行っています。県は、常に地元の市町の意向を尊重すると発言されていますが、今回容認された経緯について以下の質問にお答えください。 
(1) 自衛隊から開催の連絡はありましたか。連絡があったならいつ、どのような形でありましたか。それに対して、県としてはどのように対応されましたか。
(2) 周辺自治体への周知はいつの時点で誰からどのように行われましたか。
(3) 「春日井市飛行場対策市民協議会」の申し入れについてはご存知でしたか。周辺自治体のこのような対応に対して、県は小牧基地ないし自衛隊に対して何らかの対応をされましたか。
(4) 周辺に住宅や工場が密集をしている小牧基地でのブルーインパルス展示飛行開催について、県はどのような見解をお持ちですか。
(5) 来年以降のブルーインパルス展示飛行に対し、反対する周辺自治体の意向を反映させる意志はありますか。

2.三菱重工小牧南工場でのF35修理について

  2014年12月18日、防衛省はアメリカ政府がF35の機体の整備拠点(リージョナルデポ)として三菱重工小牧南工場を予定していると発表しました。F35ステルス戦闘機は、世界で3千機以上の需要が見込まれており、小牧南工場はアジア太平洋地域の整備拠点とされています。修理拠点になれば、アメリカだけでなく、韓国やシンガポール、台湾などの軍も利用すると言われています。この件に関し以下の質問を行いますのでお答えください。
(1) 三菱南工場がF35のリージョナルデポとなるということを防衛省から県に対してはいつどのような形で通知がありましたか。
(2) それに対して、県はどのような対応をされましたか。
(3) 周辺自治体に対してはどのように対応されましたか。その対象自治体はどこですか。
(4) 防衛省から周辺自治体に対してはどのような対応がありましたか。その対象自治体はどこですか。
(5) 2009年、2市1町は防衛大臣に対し要望書を提出し、その中で「県営名古屋空港においては、基地所属の自衛隊機による業務以外による利用及び米軍機の飛来などがないようにされたい。」としています。今回の計画はこの申し入れの趣旨に反すると思われますが、滑走路を管理・運営をする県としてはどのような見解をお持ちですか。
(6) 三菱南工場がリージョナルデポになれば、その滑走路は名古屋空港の滑走路が使われることになると思いますが、名古屋空港飛行場条例に照らし条例に適合していると思われますか。
(7) 今後、県としては防衛省に対しどのような対応をされますか。
(8) 今後、県としては周辺自治体に対してどのような対応をされますか。
(9) 三菱南工場がF35ステルス戦闘機のリージョナルデポになることに対し、県としてはどのような見解をお持ちですか。

3.空中給油輸送機の追加導入について

 2013年12月に発表された「中期防衛力整備計画」で、新型の空中給油輸送機KC46A3機が導入するとしました。これについて以下の質問をしますのでお答えください。
(1) この件について、防衛省から何らかに連絡はありますか。
(2) 小牧基地にはすでに4機の空中給油機が配備されています。配備に際し、貴職は空中給油もできる輸送機ということで、小牧基地は「輸送と教育」の基地として機能をしているとの見解を示されました。今もその見解をお持ちですか。
(3) 導入されている空中給油機はアメリカ軍との空中給油訓練を実施しています。「輸送と教育」という小牧基地の役割を逸脱していると思いますが、貴職の見解をお答えください。
(4) 新型空中給油機の導入は一層の基地機能強化につながると考えますが、貴職の見解をお答えください。


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