有事法制反対ピースアクション

◆第3回 あいちの空と海と大地を戦争に使うな!集会アピール(2006年11月19日)

 私たち集会参加者は、あえて本日11月19日を行動の日に選びました。沖縄県民が新しい選択をするかもしれない重要な日だからです。日本政府の8年間にわたる差別と札束攻勢に対し決然とNO!を突きつけるかもしれない重要な日だからです。平良夏芽牧師の逮捕弾圧をはね返す沖縄の戦いに、私たちも地元の仮題を追求しつつ合流する決意でいます。
 厳しい現実を直視しながら、しかし、11月に入り、何かが変わりそうな予感がします。イラク占領の失敗を受けてアメリカの四軍司令官が同時に公然とラムズフェルド国防長官の更迭を要求し、11月7日中間選挙の共和党敗北を受けて、8日の更迭に至ったこと、議会内に、2月にできたISG(イラクスタディグループ)が12月のはじめにイラク政策の転換に関する提言を発表し、ブッシュ政権がそれを受け入れると発表したこと、英国のブレアー政権もこの提言を尊重すると発表したこと。そして、日本政府だけが何の反応も示していません。
 しかし、外務省も防衛庁も大あわてであることは間違いありません。12月14日のイラク特措法期限切れに対し、一念ではなく6カ月の延長に限定するという閣議の対応の中にもそれを見ることができます。アメリカ軍のパシリとして米兵や物資を輸送し続けている航空自衛隊の隊員たちは、もしものことを考えながら今日も任務についているはずです。日本国憲法下で、制服を脱げば県民であり市民である隊員たちに死の恐怖と、負け戦の無駄とわかっているアメリカ軍への協力任務を押し付けること自体が完全な憲法違反であることを考えるとき、私たちは、更に一日も早く空自部隊の撤退に向けた活動を推し進める決意を固めます。小牧基地の中から私たちに対する応答を願って、12月2日に心を込めた熱い呼びかけを全国の仲間と共にやりきります。
 再度確認するならば、今日11月19日は、11月7日のアメリカ中間選挙と同じくらい重要な日になります。「沖縄に新しい基地は作らせず、沖縄から日本を変える」という沖縄県知事が、あと数時間後に生まれるかもしれません。沖縄県警は、基地を作らせないという知事が生まれたら、自治体警察として東京か沖縄か、どちらの命令に従うのでしょうか。たまにはうれしくなるような想像をしてみましょう。また負けたとしても、この「基地を作らせない」という全野党の協力関係が市民運動と共に続き、拡大することは「米軍再編」の中での日米政府の最重要目標の阻止につながります。「日米軍事再編反対」を主張する私たちも阻止に向けての連帯を追求しましょう。何よりも沖縄に基地を押しつけ続けていることに無自覚な平和運動を私たちは拒否します。
 私たち集会参加者は、今が頑張りどことろというピースアクションの連続の呼びかけに応じて、今日これから栄の町を太鼓や歌とともにデモンストレーションします。部屋に閉じこもるのではなく、思いを同じくする人々とともに見ず知らずの道行く人々に「戦争協力反対!自衛隊はイラクから戻れ!一緒に歩こう!」という声を目に見える形でアピールすることが今こそ大切であり、代わりばえのしない栄の町並みを一瞬でも変化させようとする私たちの意志と選択を道行く人々に伝えましょう。
 私たちの行進は、パレードではありません。愛知県公安委員会による「行進または集団示威行為運動許可証」とあるように、政治的主張を元示威行進であることを改めて確認します。閉じこもるのではなく外に出て、誰もが気軽に政治的示威行為ができるように私たちがその道を切り開き続けます。普通のおじさん、おばさんの見せ続けましょう。そして、今日の行動を12・2小牧基地全国集会に向けて精一杯頑張りましょう。

2006年11月19日
「愛知の空と海と大地を戦争に使うな」集会参加者一同


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