■不戦へのネットワーク

抗議文 イスラエル国首相 エフド・オルメルト 様(2006年8月5日)

 7月12日のイスラエル軍によるレバノン侵攻以降、レバノンではもはや900人以上の人が死亡し、3000人が負傷しています。100万人のレバノンの人たちが家を追い出され、難民と化しています。意図的な民間人、民間施設への攻撃はいうまでもなく戦争犯罪行為です。にもかかわらず、イスラエル軍は、空港、橋などの施設から始まり、なんと病院にいたるまで空爆し、攻撃し続けています。国連の基地さえ再三の中止要請にもかかわらず、攻撃されました。海上封鎖や道路の閉鎖は市民の生活に深刻な影響をもたらしています。7月30日に、レバノンのカナにおいて、37人の子供をふくむ57人の市民が殺害されたことには、世界中が衝撃を受けました。イスラエル当局は「誤爆」としていますが、意図的な攻撃と思われます。またレバノン南部地域で、非人道兵器・クラスター爆弾を使用したとも報道されています。イスラエル軍はレバノン南部やベイルートを空爆し、南部に地上軍を侵攻させました。ペレツ国防相は国境から30キロ離れたリタニ川へ向けて侵攻する準備に入るように支持した、とされています。もはや、イスラエルの攻撃は、「捕虜奪還」、「自衛的措置」などというものではありえません。イスラエルは6月28日にはガザ地区に侵攻し、攻撃を加えました。サッカーをしていた少年や、海水浴を楽しんでいた家族が犠牲になりました。橋やガザ唯一の発電所を攻撃しました。いったいあなたがたの国・イスラエルはいつまでこのようなことを続けていくつもりなのでしょうか?
 私たちはイスラエルのレバノン攻撃に抗議し、いますぐ停止させたいと願う市民の集まりです。私たちは今回の爆撃、砲撃で犠牲となったレバノン、パレスチナ、イスラエルの市民にたいして心から哀悼の意を表します。これ以上の犠牲者が出ないよう祈っています。そして、困難ななかにある人たちを支援する手だてを考えています。私たちは怒りをもって、イスラエルの侵略行為に抗議します! ただちにレバノン・ガザにおける犯罪行為を中止してください!
 これ以上市民を殺すことはやめてください!
 即時に停戦してください!

2006年8月5日 イスラエルのレバノン侵略に抗議する緊急集会


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