■不戦へのネットワーク

抗議文 アメリカ合衆国大統領 ジョージ・ブッシュ様(2006年8月5日)

 今続けられているイスラエルによるレバノン、ガザでの戦争犯罪の責任の大半はアメリカが負わなければなりません。国連の即時停戦案に「時期尚早」と言い、イスラエルの「自衛権を認める」と発言し、アメリカ政府は、事実上イスラエルを支援しています。イスラエルによる国連基地の攻撃にたいしてさえ、当初は非難決議に反対しました。また、一部の報道(CNN、N.Y.Times)によれば、イスラエル政府はアメリカ政府に精密誘導爆弾の早期提供を求めたとされています。ロンドンを経由してアメリカからイスラエルに武器が運ばれているとの報道がありました。アメリカ政府は兵器の供与さえおこなってイスラエルのレバノン侵略を後押ししているのです。
 イスラエルのレバノン侵攻以後、もはや900人の人たちが死亡し、3000人が負傷し、100万人の人が家を追い出されました。空港や橋、道路のインフラ施設が破壊されました。とりわけ7月30日には、カナにおいて37人の子供をふくむ57人の市民が殺されたことに対して、世界が衝撃をうけました。これは許されることのない戦争犯罪です。ただちに停止されなければなりません。そして、責任者の追及と、その罪の償い、賠償は必ずなされなければなりません。
 アメリカの中東での政策はもはや常軌を逸しています。イラクでは大義のない侵略戦争を起こして、多くの人を殺し、イラク全土を混乱状態にしてしまいました。今度はイスラエルを後押しして、「自衛」の名のもとに無差別殺戮をおこない、レバノン国土を破壊しています。いったい何を守り、何をうちたてたいのでしょうか? あなたたちの戦いは、あなたちの言う「テロリスト」を新たにつくりだすための戦いとしか思えません。
 私たちはイスラエルのレバノン攻撃に抗議し、いますぐ停止させたいと願う市民の集まりです。私たちは、アメリカがイスラエルのレバノン侵略を支援していることに抗議します! ただちにイスラエルが無条件で戦争を停止するよう働きかけてください!

2006年8月5日 イスラエルのレバノン侵略に抗議する緊急集会参加者一同


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