有事法制反対ピースアクション

イラク・インド洋から自衛隊は撤退を!ブッシュ・小泉首脳会談に抗議する

◆日米同盟強化は認めない
 今日(2005年11月16日)、イラク・アフガニスタンで破壊と殺戮を続けるブッシュ大統領と、それを支援する小泉首相の首脳会談が、7000人の警官を動員した、戒厳体制の中で行われました。この中で、沖縄・普天間基地の県内移設を含む、「米軍再編」の中間報告の実現に向けての合意が行われました。これは、キャンプ座間(神奈川県)に米陸軍第一軍団司令部(米ワシントン州)を改編して移設するとともに、テロ、ゲリラ対処などのため陸上自衛隊に新設される中央即応集団司令部を設置、府中の航空自衛隊航空総隊司令部は横田基地で米第5空軍司令部と併置等を盛り込んだもので、「世界の中の日米同盟」の強化、つまり、世界中どこでもアメリカと共に戦争を行う、ということの表明なのです。

◆アメリカの戦争に加担する自衛隊のイラク派兵延長に反対しよう!
 また、会談では、12月14日で期限切れを向かえる、イラク特措法での自衛隊派兵延長を「日米同盟の重要性などから総合的に判断する」として、事実上の延長を約束しました。「大量破壊兵器」の存在というウソではじめられた間違ったイラク攻撃を謝ることもなく、今だ占領を続けるアメリカの戦争政策を「日米同盟」が大事だと支持しつづけようとしています。アメリカ軍の死者も2000人以上になり、その何十倍ものイラク市民が、アメリカ軍が各地で行っている、「武装勢力の掃討作戦」のために殺されています。イタリアのRainews24テレビ局が製作したドキュメンタリーでは、昨年11月にイラク・ファルージャ攻撃の際には化学兵器の白リン弾が使われたという米軍兵士の証言もあります。アメリカこそが世界で一番大量破壊兵器を保有し、しかもそれを実践に使っている国なのです。

◆平和な未来を選択しますか?戦争への道を選択しますか?
 合わせて、自民党は「自衛軍の保持」をうたった新憲法草案をだし、来年の通常国会には改憲に向けた「国民投票法案」の上程を行おうとしています。
 米軍再編・強化の容認やイラク派兵の継続は、先制攻撃戦略によりイラク・アフガニスタン攻撃を続け、多くの人たちを殺しつづけるブッシュ戦略を認めることになります。それに対する反対の声を上げないで受け入れることは、世界、とりわけアジアの人々に対して、日本の人々がブッシュの戦争を認め、「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する」(憲法9条1項)という平和主義に徹した憲法をなくし、アメリカと共に戦争をする国へと突き進むことになります。
 平和な未来を選択するためにあなた自身が声を上げることが大事です。


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