有事法制反対ピースアクション

行くな もどれ 自衛隊 守れ9条 10.29名古屋集会アピール

(あいにくの雨模様でしたが、デモの出発時には雨も上がり、栄の繁華街をデモ行進をしました。参加者からの発言では、NOBase辺野古☆名古屋からは、米軍再編で明らかになった沖縄の普天間基地移設の問題提起が、三千里鉄道の方からは、小泉の靖国参拝について、日本の侵略戦争の責任問題であり、国内問題だ、という発言がありました。参加された皆様、ありがとうございました。以下、集会アピールです。)


行くな もどれ 自衛隊 守れ9条 10.29名古屋集会アピール


今からちょうど60年前に戦争が終わりを迎えました。しかし、今でも後遺症に苦しむヒロシマ・ナガサキ被爆者。また、親や子どもきょうだいを失った人々。そしてアジアの国々で、当時日本軍によって性的奴隷にされてしまった人々。大切な命を奪われてしまった人々。実に多くの痛みや悲しみは、今だ癒されないまま60年が過ぎました。

日本は60年間に、経済的には目覚しい成長を遂げました。他の国を侵略せず、他の国に侵略されず、戦争の名のもとに新たな犠牲者を生むことはありませんでした。それはまさに、日本国憲法9条によって「戦争の放棄 戦力の不保持 交戦権の否認」を明確にしてきた結果にほかなりません。アジアの人々に「日本がまた私たちの国を攻めてくるのではないか」という恐怖心を生まない、日本にすむ私たちがまた戦争に巻き込まれるのではないかという恐怖心を生まない。そのために政府は、戦争という過ちを繰り返さない、と言う決意を証明したのが9条でした。この9条が今、変えられようとしています。いえ、無くそうとしている、というべきでしょう。

世界で唯一の被爆国である日本ができる平和への貢献は、新たな軍隊を持ち、外国へ出かけることではありません。60年間の日本の経済を支えてきたものは、戦争でも軍隊でもありません。様々な技術と知識、それを生かす人間の力でした。
 9条にある「戦争の放棄」は理想論だという人たちもいます。けれども、この「理想論」によって60年間という「現実」の私たちの命が守られてきたのです。

今日この場に集まった私たちは訴えます。
日本に期待されている国際貢献は、武器によって人々の命を脅かし、「正義」の名の下に傷つけることではありません。武器を携え脅すことで、平和を生み出すことができるでしょうか。武器や軍隊で国際貢献ができる、という考えの向こうに、暴力のな
い平和な関係は見えません。私たちはそういう「国際貢献」をしたくはありません。
非暴力で国際貢献を。
軍隊による恐怖ではなく、平和を創造する9条を。
軍隊の連携ではなく、人間の連携による国際貢献と平和の創造を。
「いくな もどれ 自衛隊 守れ 9条!」

2005年10月29日
「行くな もどれ 自衛隊 守れ9条10.29名古屋集会」参加者一同


有事法制反対ピースアクション