有事法制反対ピースアクション

もどれ自衛隊!やめろ小泉!つくろう平和!3・20集会アピール

 イラク攻撃から1年。残念ながら私たちはまだ力足りなく、「スペイン市民の良識」の選択をするほどの力にはなっていません。パレスチナ・アフガン・イラクへのアメリカの(もちろん日本も)暴力の連鎖を何とか止めたいそして北朝鮮へ波及させない、という想いで集会・デモを作ってきました。
 名古屋では、1時から憲法と平和を守る愛知の会主催の人文字とデモが行われました。3時からは有事法制反対ピースアクション主催の「もどれ自衛隊!やめろ小泉!つくろう平和!3・20ピースアクション」の集会・デモを400人の参加で行いました。夜は会場を屋内に移して、「100人の村から憲法をみれば」をテーマに池田香代子さんの講演会を行い、長い1日の行動を終えました。


(集会アピール)

もどれ自衛隊!やめろ小泉!つくろう平和!3・20集会アピール


ちょうど1年前、
 米英のイラク攻撃をなんとしても止めたい!遠い将来ではなく、今こそ平和を!切ない願いを込めて、世界中の市民にANSWERからの呼びかけがなされました。「WORLD PEACE NOW」を合言葉に、各国で数十万人の反戦デモが繰り広げられました。私たちピースアクションも、2003年1月18日から毎週連続して集会とデモを呼びかけ、中には1500人もの大デモンストレーションをはさんで通算8回のデモをやり遂げました。もしかしたら本当に止められるかもしれない!私たちは、そう思っていました。
 その希望を打ち砕いて、3月20日、米英軍はイラクに空爆を開始しました。これを真っ先に支持したのは、他でもない小泉政権です。すでに1万人を超えるイラク市民が犠牲になっています。イラクへの破壊と殺戮に手を貸した日本が、「人道復興支援」を言う資格はありません。
 私たちは、初めから自衛隊の派兵ありきで突っ走る小泉政権に対して、人間の鎖・小牧基地への申し入れ・抗議集会・街頭情宣・署名活動・自衛隊官舎へのビラ入れ・7日関連続の座り込みなど、考えられる限りのあらゆる抗議行動を行ってきました。
 そして、今、いまだに大量破壊兵器は見つからず、ブッシュやブレアのうそが暴かれ、占領政策の失敗は明白です。軍事超大国・アメリカの行き詰まりは決定的となっています。

 そのアメリカの「同盟国・日本」の今はどうなっているのでしょうか。今までと大きく違ってきたことがあります。一つには、私たちへの締め付け・反対意見を封じ込める政策が強化されてきたことです。「テロ対策」という名目で、自動小銃を持つ特殊部隊が空港警備にあたり、その訓練が公然と行われています。地元でも15日に地下街で「テロ対策」訓練が行われました。市民にとってはそれ自体が脅威です。不安をばら撒いているようなものです。また、立川市では、この1月17日に自衛隊官舎へビラを撒いたことをもって、現行犯ではなく1ヵ月後に逮捕されるということがありました。明らかにこれらすべては自衛隊のイラク派兵から生じたことです。自衛隊のイラク派兵は、彼らの命とイラクの人たちだけの問題ではなく、私たちの命、日常生活まで大きく関わってくる問題なのです。
 二つには国会です。1月に上程された「外為法」改悪案は2月のはじめに成立。まるで議論もなく、報道も十分にされず、あっという間の出来事でした。これは明らかに朝鮮民主主義人民共和国への敵対法であるばかりでなく、在日朝鮮人の皆さんの肉親への思いを断ち切ろうとするものです。さらに、有事関連7法案も上程され、戦争法を補完する法律の制定が間近に迫っています。中でも「国民保護法」なる法案の正体は、私たちの命と財産を「反故」にする法律であり、国民とそうでない人との間に溝を作り、地方自治権を侵害する悪法といえます。アメリカの引き起こす戦争に武器弾薬供与どころか民間地・公用地などを提供することを盛り込んだ「米軍支援法」など、これまでの政策を大きく転換させるものであるにも関わらず、真剣な議論など望むべくもない状態で通過しそうです。
 つい先日名古屋港へアメリカ第7艦隊の旗艦「ブルーリッジ」が入港しました。民間港への軍艦寄港に対し、港湾管理組合はすんなりOKを出しました。のうのうと金城埠頭に4日間もいさせてしまいました。無念でなりません。
 けれども、何をやってもどうせ市民の声は届かないと諦めてしまったら、誰が喜ぶでしょうか。ブッシュや小泉らを喜ばせてはならないと思っている人たちが、本日3月20日、世界中で反戦平和の声をあげています。
 スペインはイラクからの撤兵を表明しました。これは、スペインがいわゆる「テロ」に屈したからでしょうか。違います。スペイン市民の良識はアメリカのイラク侵略にNOと言い、アメリカべったりの政権を倒す勇気を示したのです。私たちもスペ
イン市民の勇気にならいましょう。
 酒井啓子さんは言います。「どっこい、イラクの人たちは生きていた」と。10数年も経済制裁を受け、理不尽な爆撃にさらされ、今も混乱の中に置かれながら、どっこいイラクの人たちはしぶとく生きています。
 矢場公園に集まった私たちも、どっこい諦めず、世界中の平和を愛する人たちと手を結び、しぶとく運動を続けることを確認して、集会アピールとします。

2004年3月20日

 もどれ自衛隊!やめろ小泉!つくろう平和!3・20ピースアクション参加者一同


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