Last updated: 2003.01.05

青空文庫(へ)提供 :-)

随筆計画2000

110分を読みましょう。
このページは、青空文庫で読むことが出来る随筆へのリンク集です。作品の選奨は、もちろん
あの作品社の「日本の名随筆」シリーズ からです。たくさんあります。すごいぞ作品社!ということで、テーマ別で気分にあわせてどうぞ。

……という「名随筆2000」のつもりだったのですが、まだ数が多くなかったので、 (もしかしてそのうち気が向いたら入力して)青空文庫に登録する(かもしれない) 作品のリストになってしまいました。 あくまでも希望であり、入力予定というわけではありません。 最新の入力状況は青空文庫の「入力中の作品」をご覧ください。 まだまだ調査中なので、「これはアレに含まれている」「入力中なのさ」等の 情報をお寄せいただくと、よろこんで更新します。 間違い、追加等ありましたら、お気軽にearthian@tama.or.jpまでどうぞ。
また、それぞれの気分に対するページ(例:「夢」に関連する作品リスト)などがあればリンクしたいと思いますのでよろしく〜。
注意:これ(作品社の名随筆)を底本にしようという方は巻末の底本情報等をご確認ください。随筆集に含まれていると重複する可能性があります。ところで、未着手作品一覧もあります。

気分→        庭       酒 味      性              墨          老         嘘     狂            菓    謎      万葉       宿     恩             友            道          娘 悪   


リンク→ 作品社のページ。

リンク→ 作品社の日本の名随筆のページ。各巻1800円だ。

リンク→ とみ〜ばあさんの日本の名随筆のデータ。感想やお勧め作品等。

こんな記事にも名随筆…
■業界の旧体質を反映する「150万点から選べます」のウソ---インターネット書店
http://biztech.nikkeibp.co.jp/wcs/show/leaf?CID=onair/biztech/biz/94168


凡例

?……未調査
はずれ……該当なし
○著者『タイトル』……未着手
●著者『タイトル』……入力中
著者『タイトル』……提供中(青空文庫図書カードへリンク)
【メモ】……底本などに関するメモ
『タイトル』……このページで独自に追加した「日本の名随筆」以外の作品等(随筆に限らず)

ただし巻頭の詩や引用文は含めていません。また、(抄)として部分のみ収録されているものは〔かっこ〕付きにしてあります。小泉八雲や岡倉天心のものは翻訳してあるらしいので含めていません。

日本の名随筆 一期〜十期・全100巻完結

リンク→作品社の全100巻リスト

1.花 宇野千代編
岡本かの子『五月の朝の花』
●牧野信一『花』 【「趣味に關して」の一部】
●寺田寅彦『病室の花』
森鴎外『サフラン』
泉鏡花『草あやめ』
幸田露伴『花のいろ/\』

2.鳥 草野心平編
横光利一『鵜飼』

3.猫 阿部昭編
石田孫太郎『猫と色の嗜好』

4.釣 開高健編
○佐藤惣之助『荒磯の興味』
幸田露伴『幻談』
○葉山嘉樹『信濃の山女魚の魅力』
○石井研堂『大利根の大物釣』

5.陶 白洲正子編
小野賢一郎『やきもの読本(抄)』
●幸田露伴『骨董』

6.庭 円地文子編
はずれ

7.色 大岡信編
泉鏡花『白い下地』
●〔正岡子規『病牀六尺(抄)』〕
夏目漱石『思い出す事など 二十四(抄)』

8.死 野坂昭如編
正岡子規『死後』
幸徳秋水『死生』
芥川龍之介『或旧友へ送る手記』
●梶井久『臨終まで』

9.町 山口瞳編
織田作之助『大阪発見』

10.山 北杜夫編
●松濤明『山想う心』
●小島烏水『槍ヶ岳第三回登山』
●辻村伊助『登山の朝』
●加藤文太郎『単独行について』

11.酒 田村隆一編
はずれ
太宰治『酒の追憶』

12.味 田辺聖子編
はずれ

13.心 遠藤周作編
岡本かの子『慈悲』 【「佛教讀本」の一部】

14.夢 埴谷雄高編
○森鴎外『夢』
○吉江孤雁『夢』
○與謝野晶子『夢の影響』
芥川龍之介『夢』
●萩原朔太郎『夢』
○横光利一『夢もろもろ』
○原民喜『夢と人生』

15.旅 阿川弘之編
●森鴎外『みちの記』

16.性 吉行淳之介編
はずれ

17.春 山本健吉編
岡本かの子『雑煮』
●薄田泣菫『初蛙』 【「太陽は草の香がする」にあり】
●小島烏水『菜の花』
岡本かの子『朧』
●泉鏡花『お花見雑感』
薄田泣菫『桜鯛・木の芽』 【「艸木蟲魚」にあり】
芥川龍之介『春の夜は』
○前田夕暮『種紙の青む頃』
芥川龍之介『春の夜』
芥川龍之介『春』
太宰治『春の盗賊』
太宰治『虚構の春』

18.夏 山本健吉編
田山花袋『新茶のかおり』
○島崎藤村『短夜の頃』
●泉鏡花『森の紫陽花』
田畑修一郎『栄螺』
鷹野つぎ『虫干し』
石川啄木『氷屋の旗』
立原道造『夏秋表』

19.秋 山本健吉編
織田作之助『秋の暈』
●田畑修一郎『盆踊り』
與謝野晶子『台風』
●島崎藤村『秋草』 【「桃の雫」にあり】
○尾崎放哉『鉦たたき』 【「入庵雑記」にあり】
正岡子規『九月十四日の朝』
○津村信夫『月夜のあとさき』
岡本かの子『秋雨の追憶』
葉山嘉樹『運動会の風景』
太宰治『ア、秋』
芥川龍之介『秋』
若山牧水『秋草と虫の音』
八木重吉『秋の瞳』
素木しづ『秋は淋しい』
芥川龍之介『秋山図』
太宰治『秋風記』
夏目漱石『初秋の一日』
芥川龍之介『漱石山房の秋』
芥川龍之介『東洋の秋』
岡本綺堂『両国の秋』

20.冬 山本健吉編
○萩原朔太郎『冬の情緒』
津村信夫『猟人』
芥川龍之介『霜夜』
●島崎藤村『雪の障子』 【「桃の雫」にあり】
●小島烏水『冬の富士』
久森謙二『山上冬芽』
芥川龍之介『漱石山房の冬』
芥川龍之介『冬』
梶井基次郎『冬の蠅』
梶井基次郎『冬の日』

21.森 今西錦司編
●薄田泣菫『森の声』 【「泣菫随筆」にあり】
●小島烏水『亡びゆく森』 【「山王臺雑記」にあり】

22.笑 桂米朝編
夏目漱石『正岡子規』

23.画 東山魁夷編
●有島武郎『描かれた花』
●岸田劉生『美術上の婦人』
●横光利一『詩集「花電車」序(北川冬彦詩集)』
●藤島武二『画室の言葉』

24.茶 中里恒子編
岡本かの子『新茶』
○前田夕暮『羊歯と薄茶』
○伊藤左千夫『茶の湯の手帳』

25.音 團伊玖磨編
芥川龍之介『ピアノ』
夏目漱石『変な音』
○正岡子規『夏の夜の音』
太宰治『音に就いて』
岡本かの子『ダミア』 【「巴里の唄うたひ」にあり】

26.肴 池波正太郎編
若山牧水『家のめぐり』

27.墨 篠田桃紅編
はずれ

28.病 大岡昇平編
北條民雄『外に出た友』
夏目漱石『思ひ出す事など(抄)』
正岡子規『病牀瑣事』
萩原朔太郎『病床生活からの一発見』
原民喜『秋日記』

29.恋 谷川俊太郎編
○林芙美子『心に住むチャタレイ夫人』
岡本かの子『恋愛といふもの』
芥川龍之介『結婚難並びに恋愛難』
太宰治『チヤンス』

30.宙 梅原猛編
●寺田寅彦『宇宙線』 【「蒸発皿」の一部】
●萩原朔太郎『月の詩情』 【「阿帯」にあり】

31.婚 三浦哲郎編
●島崎藤村『再婚について』

32.魚 末廣恭雄編
薄田泣菫『魚の憂鬱』 「艸木蟲魚」「泣菫随筆」にあり】
幸田露伴『鼠頭魚釣り』

33.水 井上靖編
寺田寅彦『茶わんの湯』
幸田露伴『水』(『水の味』)
徳冨蘆花『水汲み』
葉山嘉樹『井戸の底に埃の溜つた話』
芥川龍之介『大川の水』
國木田獨歩『武蔵野』
島崎藤村『中棚』 【「千曲川のスケッチ」の一部】
若山牧水『渓をおもふ』
●宮本百合子『雨と子供』
薄田泣菫『雨の日に香を燻く』 【「太陽は草の香がする」にあり】
夏目漱石『霧』 【「永日小品」の一部】

34.老 堀秀彦編
はずれ

35.虫 串田孫一編
●牧野信一『昆虫採集』 【「趣味に關して」の一部】
○正岡子規『蝶』
寺田寅彦『蓑虫と蜘蛛』
○薄田泣菫『茶立虫』 【「人と鳥蟲」「泣菫随筆」にあり】

36.読 井伏鱒二編
正岡子規『読書弁』
市島春城『読書八境』
坪内逍遙『十歳以前に読んだ本』

37.風 山口誓子編
○〔前田夕暮『風を喜ぶ』ほか四篇〕
○尾崎放哉『風』 【「入庵雑記」にあり】
○横光利一『無常の風』
岡本かの子『風と裾――何人か良案はないか?――』
○吉江狐雁『暴風雨・風の日』 【「寂光集」「緑雲」にあり】
○正岡子規『すゞし』
若山牧水『秋風の音』 【「樹木とその葉」にあり】
○徳冨蘆花『風・凩・凩の後』 【「湘南雑筆」の一部】

38.装 佐多稲子編
●泉鏡花『当世女装一斑』
岡本かの子『縮緬のこゝろ』 【「池に向ひて」にあり】
●萩原朔太郎『夏帽子』

39.藝 芝木好子編
芥川龍之介『龍村平藏氏の藝術』
○相馬御風『実物と模型』
○薄田泣菫『価』 【「完本・茶話」にあり】
幸田露伴『名工出世譚』

40.顔 市川崑編
島崎藤村『婦人の笑顔』
竹久夢二『ある眼』
堀口九萬一『東西ほくろ考』
●太宰治『容貌』
黒田清輝『女の顔――私の好きな――』
荻原守衞『彫刻家の見たる美人』
伊丹万作『顔の美について』

41.嘘 筒井康隆編
はずれ

42.母 水上勉編
○原民喜『母親について』
堺利彦『私の母』
岡本かの子『愚なる(?!)母の散文詩』
与謝野晶子『産褥の記』
福田英子『母となる』
芥川龍之介『母』
有島武郎『私の父と母』
太宰治『母』
渡辺温 『或る母の話』

43.雨 中村汀女編
若山牧水『なまけ者と雨』
薄田淳介『若葉の雨』
吉江喬松『五月雨』 【「寂光集」にあり】
樋口一葉『雨の夜』 【「そぞらごと」にあり】
岡本かの子『秋雨の追憶』

44.祭 五木寛之編
岡本かの子『英国メーデーの記』

45.狂 中村真一郎編
はずれ

46.仏 平山郁夫編
高村光雲『佐竹の原へ大仏をこしらへたはなし』

47.惑 渡辺淳一編
伊藤野枝『成長が生んだ私の恋愛破綻』
大杉栄『男女関係について』

48.香 塚本邦雄編
○薄田泣菫『茸の香』 【「泣菫小品」にあり】
●大手拓次『「香水の表情」に就いて――漫談的無駄話――』
加福均三『希臘及び羅馬と香料』
北原白秋『香ひの狩猟者』

49.父 山田太一編
芥川龍之介『父』
堺利彦『私の父』

50.歌 加藤登紀子編
野口雨情『女王』

51.雪 加藤楸邨編
○津村信夫『雪』
徳冨蘆花『雪』 【「みゝずのたはこと」にあり】
○吉江喬松『谿谷の真冬』 【「寂光集」にあり】
○市島謙吉『雪の思ひ出』 【「春城筆語」にあり】
○鈴木牧之『雪中の幽霊《いうれい》』(copyright?)

52.話 木下順二編
○堀口九萬一『会話の術』 【「遊心録」にあり】

53.女 大庭みな子編
○林芙美子『愛情』
●〔樋口一葉『棹のしづく(抄)』〕

54.菓 塩月弥栄子編
はずれ

55.葬 日野啓三編
夏目漱石『猫の墓』 【「永日小品」の一部】
芥川龍之介『葬儀記』
徳富健次郎『葬式』 【「みゝずのたはこと」にあり】
○正岡子規『墓』

56.海 辻邦生編
○吉江喬松『海潮の響』 【「寂光集」にあり】

57.謎 半村良編
はずれ

58.月 安東次男編
●小島烏水『霧の不二、月の不二』
大町桂月『月譜』
樋口一葉『月の夜』 【「そぞろごと」にあり】
●徳冨蘆花『良夜・花月の夜』 【「自然に対する五分時」「湘南随筆」にあり】
●上田敏『月』
●薄田泣菫『無学なお月様』 【「茶話」にあり】
●北原白秋『お月さまいくつ』
●川端茅舎『夏の月』
●與謝野晶子『月二夜』
『月の歌、月の物語』【ちへいせん・青空文庫アンソロジー−1】

59.菜 荻昌弘編
○薄田泣菫『春菜』 【「独楽園」にあり】
○市島謙吉『日本料理に就て』 【「春城筆語」にあり】

60.愚 山田風太郎編
芥川龍之介『毛利先生』
三文字屋金平『為文学者経』 【「文学者となる法」にあり】

61.万葉.一 中西進編
はずれ

62.万葉.二 中西進編
はずれ

63.万葉.三 中西進編
はずれ

64.書 小松茂美編
岡本かの子『私の書に就ての追憶』
夏目漱石『余と万年筆』

65.桜 竹西寛子編
○薄田泣菫『桜の花』 【「大地讃頌」にあり】

66.酔 田中小実昌編
○薄田泣菫『酒・飲酒家』 【「完本・茶話」にあり】

67.宿 森敦編
島崎藤村『伊香保土産』 【「桃の雫」にあり】
芥川龍之介『温泉だより』

68.紙 寿岳文章編
○〔野上豊一郎『障子の影』〕 【「桂離宮」の一部】
○〔市島謙吉『百道楽(抄)』〕 【「春城筆語」にあり】

69.男 森瑤子編
岡本かの子『ある男の死』

70.語 井上ひさし編
芥川龍之介『文部省の仮名遣改定案について』
○薄田泣菫『器用な言葉の洒落』 【「完本・茶話」にあり】
幸田露伴『東西伊呂波短歌評釈』

71.恩 高田好胤編
はずれ

72.夜 黒岩重吾編
徳冨蘆花『ある夜』 【「みみずのたはこと」にあり】
○吉江喬松『若葉の夜の森』 【「寂光集」にあり】
○正岡子規『夜寒十句』

73.火 古井由吉編
夏目漱石『火鉢』 【「永日小品」の一部】
○正岡子規『ラムプの影』
●田山花袋『神田の大火事』 【「東京の三十年」にあり】

74.客 宇野信夫編
●田山花袋『紅葉山人を訪ふ』 【「東京の三十年」にあり】
○堀口九萬一『フランソア・コッペ訪問記』
●與謝野晶子『杜鵑《とけん》亭』 【「巴里より」にあり】

75.商 藤本義一編
○内田魯庵『青年実業家』
夏目漱石『道楽と職業』
○織田作之助『大阪の憂鬱』

76.犬 江藤淳編
徳冨蘆花『デカの死』 【「みみずのたはこと」にあり】
正岡子規『犬』
●内田魯庵『犬物語』
●〔南方熊楠『犬に関する民俗と伝説 一』〕

77.産 森崎和江編
●原田皐月『獄中の女より男に』

78.育 黒井千次編
○田山花袋『子供と旅』
有島武郎『小さき者へ』

79.港 小川国夫編
芥川龍之介『横須賀小景』
○杉村楚人冠『検疫と荷物検査』

80.艶 駒田信二編
●真山青果『女・温泉の夜』

81.友 安岡章太郎編

82.占 佐藤愛子編
○萩原朔太郎『易者の哲理』 【「絶望の逃走」にあり】
菊池寛『易と手相』
内田魯庵『人相見』
南方熊楠『易の占いして金取り出だしたること』

83.家 小島信夫編
○萩原朔太郎『家庭の痛恨』 【「虚妄の正義」にあり】
夏目漱石『下宿』 【「永日小品」の一部】
○與謝野晶子『隣の家』
○横光利一『汚い家』

84.村 立松和平編
長塚節『炭焼のむすめ』
○〔島崎藤村『生ひ立ちの記 三』〕
○若山牧水『村住居の秋』
●有島武郎『農場開放顛末』
●牧野信一『その村を憶ひて』
徳冨蘆花『村の一年』 【「みゝずのたはこと」にあり】

85.貧 小沢昭一編
添田唖蝉坊『乞はない乞食』
内田魯庵『貧書生』
斎藤緑雨『青眼白頭』
堺利彦『貧を記す』
直木三十五『貧乏一期、二期、三期 わが落魄の記』
○〔種田山頭火『道中日記 昭和十三年(抄)』〕

86.祈 石牟礼道子編
倉田百三『善くならうとする祈り』

87.能 観世栄夫編
芥川龍之介『金春会の「隅田川」』
夢野久作『能ぎらい・能好き・能という名前』 「能とは何か」の一部】
○萩原朔太郎『能と戦国武士』 【「阿帯」にあり】
○野上豊一郎『演出』
野口米次郎『能楽論』
(二十四世)観世左近『よくぞ能の家に』

88.石 奈良本辰也編
○尾崎放哉『石』
○薄田泣菫『石を愛するもの』 【「樹下石上」にあり】
別所梅之助『石を積む』

89.数 安野光雅編
寺田寅彦『数学と語学』

90.道 藤原新也編
原民喜『原爆以後(抄)』 【「小さな村」の一部】
○相馬御風『道ひらく』

91.時 三木卓編
●鷹野つぎ『時』
寺田寅彦『時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ』

92.岬 中上健次編
若山牧水『岬の端』

93.駅 宮脇俊三編
○〔芥川龍之介『杭州の一夜(上)』〕 【「江南游記」の一部】

94.草 杉浦明平編
薄田泣菫『草の親しみ 刈草の匂ひ1』 【「太陽は草の香がする」「泣菫随筆」にあり】
島崎藤村『路傍の雑草』 【「千曲川のスケッチ」にあり】
徳冨蘆花『草とり』 【「みゝずのたはこと」にあり】
若山牧水『秋草と虫の音』
寺田寅彦『芝刈』
○水野葉舟『かたくり』

95.噂 後藤明生編
○幸田露伴『震は亨る・震は亨る続稿』

96.運 三国一朗編
●菊池寛『我が馬券哲学』
●幸田露伴『運命は切り開くもの』
●有島武郎『運命と人』

97.娘 なだいなだ編
はずれ

98.悪 河野多恵子編
はずれ

99.哀 住井すゑ編
倉田百三『あはれなる廿日鼠』
●徳冨蘆花『哀音・可憐児』 【「自然と人生」にあり】
金子ふみ子『父』

100.命 野間宏編
徳冨蘆花『命がけ』 【「みゝずのたはこと」にあり】
○中沢臨川『愛は、力は土より』

日本の名随筆・別巻 一期〜十期・全100巻完結

リンク→作品社の別巻全100巻リスト

1.囲碁 中野孝次編
○〔直木三十五『文壇棋術行脚(抄)』〕
菊池寛『碁の手直り表』
○林芙美子『本因坊秀哉氏』
幸田露伴『囲碁雑考』

2.相撲 吉村昭編
●寺田寅彦『相撲』
○三木貞一『初代谷風梶之助』
○岡本一平『相撲の稽古・怪物取組画譜・怪物と飯を食ふ話』
○栗島山之助『呑込み八百長・八百長くづれ』

3.珈琲 清水哲男編
●寺田寅彦『コーヒー哲学序説』
木下杢太郎『パンの会の回想』
○〔田山花袋『丘の上の家(抄)』〕
萩原朔太郎『喫茶店にて』

4.酒場 常盤新平編
はずれ

5.映画 淀川長治編
はずれ

6.書斎 谷沢永一編
○宮本百合子『書斎を中心にした家』
●北原白秋『書斎と星』
土田杏村『私の書斎』
●辻潤『書斎』
●牧野信一『書斎を棄てて』
内田魯庵『家庭の読書室』
平田禿木『趣味としての読書』

7.奇術 泡坂妻夫編
薄田泣菫『手品師と蕃山』
阿部徳蔵『美術曲芸しん粉細工』
○〔松旭斎天一『西洋手品種明し(抄)』〕
●幸田露伴『魔法修行者』

8.将棋 団鬼六編
●菊池寛『将棋』
織田作之助『聴雨』
●関根金次郎『駒台の発案者・手数将棋』

9.骨董 安西篤子編
○薄田泣菫『贋物・硯と殿様・古松研・青磁の皿』 【「完本・茶話」にあり】

10.芝居 戸板康二編
○(七世)市川中車『一生の修業』
○(七世)松本幸四郎『大森彦七と名和長年』

11.囲碁.II 中野孝次編
関根金次郎『本因坊と私』

12.古書 紀田順一郎編
はずれ

13.名曲 遠山一行編
はずれ

14.園芸 柳宗民編
南方熊楠『きのふけふの草花』
薄田泣菫『樹木の不思議』 【「艸木蟲魚」にあり】
岡本かの子『女性と庭・初夏に座す』

15.色街 加太こうじ編
○〔三田村鳶魚『吉原一夕話(抄)』〕

16.星座 藤井旭編
●岡本かの子『星』

17.遺言 上坂冬子編
大杉栄『遺言』
○伊藤野枝『遺言の一部より』
葉山嘉樹『遺言文学』
森鴎外『遺言三種』
岡本一平『非凡人と凡人の遺書』
北一輝『子に与ふ』
尾崎秀実『遺書』 【「愛情はふる星のごとく」にあり】
○〔木村久夫『「きけわだつみのこえ」より(抄)』〕
與謝野晶子『遺書』

18.質屋 種村季弘編
○〔林芙美子『日記(抄)』〕 【「厨女雑記」にあり?】
○薄田泣菫『質屋の通帳』
○村上浪六『質屋(「牛肉一斤」より)』

19.蕎麦 渡辺文雄編
村井政善『蕎麦の味と食い方問題』

20.定年 山田智彦編
夏目漱石『入社の辞』

21.巡礼 早坂暁編
○〔種田山頭火『四国遍路日記(抄)』〕
○尾崎放哉『海』
○徳冨蘆花『馬上三日の記――エルサレムよりナザレへ』

22.名言 外山滋比古編
芥川龍之介『鼻(「侏儒の言葉」より)』
○菊池寛『芸術家と後世』
○薄田泣菫『名文句』

23.広告 天野祐吉編
●寺田寅彦『物売りの声』
堺利彦『面白き二個の広告』
○伊丹万作『広告』

24.引越 中村武志編
○林芙美子『貸家探し』 【「文学的断章」にあり?】
○高田保『貸家を探す話』

25.俳句 金子兜太編
○森鴎外『俳句と云ふもの』
夏目漱石『思ひ出す事など(五)』
芥川龍之介『発句私見』
○萩原朔太郎『小説家の俳句――俳人としての芥川龍之介と室生犀星』
●寺田寅彦『俳諧瑣談』
●〔正岡子規『仰臥漫録(抄)』〕
○〔河東碧梧桐『三千里(抄)』〕
○尾崎放哉『灯』

26.名前 金田一春彦編
○萩原朔太郎『名前の話』 【「阿帯」にあり】

27.地名 谷川健一編
●小島烏水『日本アルプスなる名称』

28.日記 大原富枝編
○三木清『日記と自叙伝』

29.落語 興津要編
武田麟太郎『落語家たち』
○〔岡本綺堂『高坐の牡丹燈籠――「寄席と芝居と」一』〕
(二代)談洲楼燕枝『燕枝芸談』

30.短歌 佐佐木幸綱編
○正岡子規『再び歌よみに与ふる書』
○北原白秋『桐の花とカステラ』

31.留学 板坂元編
○土井晩翠『漱石さんのロンドンにおけるエピソード――夏目夫人にまゐらす』
●谷譲次『字で書いた漫画』
●〔片山潜『アメリカで(抄)』〕

32.散歩 川本三郎編
●中原中也『散歩生活』

33.厨房 玉村豊男編
はずれ

34.蒐集 奥本大三郎編
はずれ

35.七癖 阿刀田高編
●萩原朔太郎『僕の孤独癖について』

36.恋文 村松友視編
岡本かの子『或る男の恋文書式』
○高田保『恋文』

37.礼儀 草柳大蔵編
○〔(六世)尾上梅幸『研究と礼儀――「梅の下風」より』〕

38.嫁姑 津村節子編
●與謝野晶子『姑と嫁に就て・姑と嫁に就て(再び)』

39.化粧 高樹のぶ子編
○上村松園『眉の記』

40.青春 推名誠編
はずれ

41.望郷 伊藤桂一編
○嘉村礒多『故郷に帰りゆくこころ』
金史良『故郷を想ふ』

42.家族 久世光彦編
太宰治『桜桃』
●中原中也『亡弟』
●正岡子規『仰臥漫録――明治三十四年九月二十日〜二十一日』

43.名医 斎藤茂太編
○〔内田魯庵『医者と薬(抄)』〕

44.記憶 養老孟司編
○〔森鴎外『記臆――「観潮楼偶記」より』〕
○南方熊楠『失うた帳面を記憶力で書き復した人』

45.翻訳 別宮貞徳編
二葉亭四迷『余が翻訳の標準』
○戸川秋骨『翻訳製造株式会社』
○幸徳秋水『翻訳の苦心』
○萩原朔太郎『詩の翻訳について』

46.地図 堀淳一編
○太宰治『地図』
●寺田寅彦『地図をながめて』

47.冗談 河合隼雄編
○〔高田保『冗談――「風話」より』〕 【「風話」の一部】

48.夫婦 佐野洋子編
はずれ

49.奇書 池内紀編
○〔内田魯庵『佐田介石及びランプ亡国論(抄)』〕

50.本屋 池澤夏樹編
●田山花袋『丸善の二階――「東京の三十年」より』

51.異国 西江雅之編
○〔田村俊子『俊子書簡 一九二一(大正十)年(抄)』〕
○林芙美子『シベリヤの三等列車』

52.学校 森毅編
はずれ

53.川柳 時実新子編
○高田保『烈婦』

54.悪口 ねじめ正一編
はずれ

55.恋心 辻井喬編
岡本かの子『一平氏に』
○國木田獨歩『書簡 佐々城信子宛 明治二十八年十月二十〜二十六日』
○北原白秋『わが敬愛する人々に』
○〔津村信夫『みるきい・うゑい伝説(抄)』〕

56.賭事 安部譲二編
はずれ

57.喧嘩 嵐山光三郎編
太宰治『如是我聞(抄)』
●牧野信一『喧嘩咄』
○菊池寛『差押へられる話』

58.着物 鶴見和子編
●長谷川時雨『きもの』
芥川龍之介『着物』

59.感動 秋山ちえ子編
○北原白秋『螢』 【「白秋小品」にあり】

60.買物 原田宗典編
○三宅やす子『買ひものをする女』

61.美談 江國滋編
はずれ

62.漫画 南伸坊編
はずれ

63.芸談 和田誠編
はずれ

64.怪談 高橋克彦編
●薄田泣菫『幽霊の芝居見』
●岡本綺堂『魚妖』
●泉鏡花『妖怪年代記』

65.家出 小山内美江子編
○葛西善蔵『呪はれた手』
●中原中也『我が生活』
○菊池寛『「父帰る」の事』
○〔種田山頭火『行乞記〔昭和五年〕(抄)』〕

66.方言 清水義範編
はずれ

67.子供 高田宏編
○相馬御風『幽霊の足』
○〔島崎藤村『生い立ちの記(四)』〕
岡本かの子『小学生のとき与へられた教訓』

68.下町 沢村貞子編
○〔長谷川時雨『町の構成――「旧聞日本橋」より』〕
●岡本綺堂『新旧東京雑題』

69.秘密 加賀乙彦編
竹久夢二『秘密』
牧野信一『余話――秘められた箱』

70.電話 中野翠編
はずれ

71.食器 増田れい子編
はずれ

72.古書.II 紀田順一郎編
はずれ

73.野球 平出隆編
○〔正岡子規『筆まかせ(抄)』〕
●〔夏目漱石『早稲田ノベースボール――「断片」より』〕
○〔河東碧梧桐『子規の回想(抄)』〕
●寺田寅彦『野球時代』

74.辞書 柳瀬尚紀編
○幸田露伴『辞書「話苑」より』
○三木清『辞書の客観性』

75.紳士 林望編
夏目漱石『ケーベル先生の告別』
○徳冨蘆花『燕尾服着初の記』
内田魯庵『温情の裕かな夏目さん』
●寺田寅彦『蓑田先生』

76.常識 関川夏央編
幸田露伴『些細なやうで重大な事』
桐生悠々『言いたい事と言わねばならない事と』
萩原朔太郎『常識家の非常識』
●〔夏目漱石『鈴木三重吉宛書簡――明治三十九年』〕
●寺田寅彦『知と疑い』

77.嫉妬 津島佑子編
○二葉亭四迷『嫉妬する夫の手記』
●太宰治『川端康成へ』
●林芙美子『放浪記(抄)』

78.毒薬 中島らも編
芥川龍之介『鴉片』
小酒井不木『毒と迷信』

79.会話 道浦母都子編
○織田作之助『大阪の可能性』

80.競馬 高橋源一郎編
織田作之助『競馬』
○(初代)桂小南『競馬興業と競馬狂の話』

81.人形 四谷シモン編
泉鏡花『雛がたり』
○〔島崎藤村『人形のお供――幼きものに(七四)』〕
●宮本百合子『菊人形』
○竹内勝太郎『人形芝居に関するノオト』

82.演歌 天沢退二郎編
○萩原朔太郎『流行歌曲について』 【「無からの抗争」にあり】

83.男心 諸井薫編
岡本かの子『男心とはかうしたもの――女のえらさとは違う偉さ』

84.女心 落合恵子編
●上村松園『母への追慕』
●與謝野晶子『巴里にて』
●伊藤野枝『「別居」について』
○林芙美子『柿の実』 【「旅だより」にあり?】

85.少年 島田雅彦編
大杉栄『自叙伝(三)(抄)』
○北原白秋『神童の死』
●寺田寅彦『わが中学時代の勉強法』
森鴎外『ヰタ・セクスアリス(抄)』

86.少女 山田詠美編
夏目漱石『柿』 【「永日小品」の一部】
●與謝野晶子『楠さん』
●宮本百合子『雲母片』
岡本かの子『処女時代の追憶 断片三種』
○林芙美子『私の先生』 【「文学的自叙伝」にあり?】

87.装丁 松山猛編
●寺田寅彦『小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」』
島崎藤村『装釘に就て――「春」と「家」及び其他』
●萩原朔太郎『装幀の意義』
木下杢太郎『本の装釘』

88.文字 西垣通編
中島敦『文字禍』

89.生命 中村桂子編
寺田寅彦『蓑虫と蜘蛛』
夏目漱石『思ひ出す事など(十五)』

90.人間 多田富雄編
寺田寅彦『子猫』

91.裁判 佐木隆三編
徳冨蘆花『謀叛論(草稿)』

92.哲学 木田元編
○〔中江兆民『一年有半(抄)/続一年有半(抄)』〕
西田幾多郎『フランス哲学についての感想』
●戸坂潤『デカルトと引用精神』
●萩原朔太郎『ニイチェに就いての雑感』
三木清『消息一通――一九二四年一月一日マールブルク』

93.言語 千野栄一編
はずれ

94.江戸 田中優子編
○九鬼周造『「いき」の内包的構造』
幸田露伴『侠客の種類』

95.明治 草森紳一編
●勝海舟『旗本移転後の始末/黙々静観/大勢順応/猟官運動』
幸田露伴『少年時代』
●〔添田唖蝉坊『唖蝉坊流生記(抄)』〕
森鴎外『ヰタ・セクスアリス(抄)』
上村松園『画学校時代』
●西田幾多郎『明治二十四、五年頃の東京文科大学選科』
●岡本綺堂『旧東京の歳晩』
北原白秋『新橋』
○木下杢太郎『市街を散歩する人の心持』
●幸徳秋水『筆のしづく』
徳冨蘆花『明治天皇崩御の前後/乃木大将夫妻自刃』 【「みゝずのたはこと」にあり】
○杉山茂丸『秋月騒動の嫌疑者となる――爛酔警吏を驚かし突如踪跡を晦ます』
夢野久作『父杉山茂丸を語る』

96.大正 宇佐美承編
○〔村山槐多『日記――大正四年/六年(抄)』〕
辻潤『浮浪漫語』
吉野作造『蘇峰先生の「大正の青年と帝国の前途」を読む』
●河上肇『随筆「断片」』
山本宣治『婦人雑誌と猫』
●萩原朔太郎『ラジヲ漫談』
○久米正雄『私の社交ダンス』
●有島武郎『農場解放顛末』
●幸田露伴『震は亨る』

97.昭和.I 鶴見俊輔編
小出楢重『上方近代雑景』 【「めでたき風景」の一部】
○永田青嵐『熱帯季題の考へ方』
○〔原民喜『雑音帳(抄)』〕

98.昭和.II 加藤典洋編
○太宰治『春』

99.歴史 網野善彦編
森鴎外『歴史其儘と歴史離れ』

100.聖書 田川建三編
○〔徳冨健次郎『巡礼紀行(抄)』〕
○〔木下尚江『神に帰れ(抄)』〕
○〔與謝野晶子『貞操は道徳以上に尊貴である(抄)』〕
●有島武郎『「聖書」の権威』
●内村鑑三『聖書の読方――来世を背景として読むべし』
○〔山室軍平『聖書の感化力(抄)』〕
●横光利一『黙示のページ』
芥川龍之介『西方の人(抄)』
○〔吉野作造『聖書の文体を通して観たる明治文化(抄)』〕
●生田春月『聖書』
●太宰治『パウロの混乱』


花の名随筆・全12巻完結

リンク→作品社の全12巻リスト

一月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
夏目漱石『思ひ出す事など(三十三)』
●與謝野晶子『紅梅』
薄田泣菫『まんりやう』
○北原白秋『孟宗と七面鳥』

二月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
○相馬御風『梅花雑感』
太宰治『水仙』
横光利一『春は馬車に乗って』
○土田杏村『あしびの花』

三月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
○〔山村暮鳥『風景 純銀もざいく』〕
○北原白秋『春の暗示』
○片岡鉄兵『菜の花月夜』

四月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
梶井基次郎『桜の樹の下には』
●寺田寅彦『木蓮』
木下杢太郎『すかんぽ』

五月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
芥川龍之介『新緑の庭』
○幸田露伴『菖蒲湯』
○正岡子規『牡丹句録――子規病中記』
○佐藤惣之助『遅桜記』
○津村信夫『果物の木の在所』

六月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
岡本かの子『小町の芍薬』
泉鏡花『紫陽花』
○南方熊楠『六月に花咲く庭木』

七月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
○立原道造『ゆふすげびと』
○森鴎外『田楽豆腐』
●小島烏水『石楠花』 【「不尽の高根」の一部】
寺田寅彦『花物語』
泉鏡花『二三羽――十二三羽』

八月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
●杉田久女『瓢作り』
●中島敦『夾竹桃の家の女』

九月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
○北原白秋『曼珠沙華』
○正岡子規『小園の記』
岡本かの子『秋の七草に添へて』
夏目漱石『思ひ出す事など(三十)』
○津村信夫『挿頭花』

十月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
幸田露伴『菊――食物としての』
薄田泣菫『木犀の香』
泉鏡花『玉川の草』
長塚節『しらくちの花』

十一月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
○(石川啄木『公孫樹』)
○正岡子規『日光の紅葉』
○北原白秋『蜜柑山散策』

十二月の花 大岡信・田中澄江・塚谷祐一監修
寺田寅彦『藤の実』

日本随筆紀行・全24巻完結

1.太古の原野に夢見て[北海道]
石川啄木『雪中行――小樽より釧路まで』
●小熊秀雄『ばつた塚由来――新八景狩勝平原の車窓美』
○葉山嘉樹『人も猛獣も郷愁を有つ』

2.北の街はリラの香り[札幌|小樽|函館]
●宮沢賢治『凾館港春夜光景』
○岩野泡鳴『札幌の印象』
○島木健作『忘れえぬ風景』
石川啄木『初めて見たる小樽』
○小林多喜二『北海道の「俊寛」』

3.遊ぶ童子《わらし》の紅き頬[青森|秋田|山形]
太宰治『津軽(抄)』
○福士幸次郎『津軽地方特有の俚諺』
○〔大町桂月『十和田湖(抄)』〕

4.川面|燦《きら》めき岸辺萌ゆ[岩手|宮城|福島]
石川啄木『一握の砂(抄)』
●岡本綺堂『仙台五色筆』
○石川善助『仙台の夏』

5.風吹き騒ぐ平原で[関東]
○大町桂月『秋の筑波山』
○長塚節『土浦の川口』
○萩原朔太郎『石段上りの街』
國木田獨歩『武蔵野(抄)』
○別所梅之助『武蔵野の一角に立ちて』
○中里介山『武州喜多院』
牧野信一『城ヶ島の春』
●泉鏡花『逗子より』

6.面影の街をもとめて[東京(上)]
○添田唖蝉坊『カジノ・フォーリー』
○芥川龍之介『東京に生れて』 【「東京の印象」?にあり】
●幸田露伴『夜の隅田川』
●田山花袋『九段の公園』 【「東京の三十年」にあり】

7.明日へはしる都市の貌[東京(下)]
○國木田獨歩『夜の赤坂』
●島崎藤村『飯倉附近』 【「市井にありて」にあり】
泉鏡花『山の手小景』
夏目漱石『硝子戸の中(抄)』

8.かもめが翔んだ[横浜]
○〔高祖保『山下町の夜』〕
○佐藤惣之助『横浜今昔記』
○木下杢太郎『横浜及び異人館情調』
○山本和久三『われ等の開港記念会館・山下海岸……水の公園・山渓園・本覚寺の山門に立ちて・山手公園の感触・横笛庵に寄する言葉・生麦事変の跡』
牧野信一『緑の軍港』

9.くれないの武者の祈り[鎌倉]
○〔芳賀矢一『鎌倉』〕
○島津久基『本八幡』
○大町桂月『鎌倉大仏論』

10.仰ぎ見る富士は永遠《とこしえ》[静岡|山梨]
太宰治『富嶽百景(抄)』
●小島烏水『すたれ行く富士の古道――村山口のために』
○木下杢太郎『伊豆伊東』
夏目漱石『思ひ出す事など(抄)』
○戸川秋骨『長岡懐古』
○若山牧水『沼津千本松原』

11.雲白く山なみ遙か[長野]
○若山牧水『白骨温泉』
○〔津村信夫『紅葉狩伝説(抄)』〕
○島崎藤村『小諸のおもひで』
●寺田寅彦『軽井沢』
○島木赤彦『諏訪湖畔冬の生活』
○葉山嘉樹『藻の花――天龍川の山女魚釣り』
●〔小島烏水『天龍川(抄)』〕
○〔小池直太郎『貉の怪異(抄)』〕

12.東海に朝日が昇る[愛知|岐阜|三重]
○〔伊良子清白『安乗の稚児』〕 【「孔雀船」にあり】
●島崎藤村『町人蜂谷源十郎の覚書』 【「桃の雫」にあり】
○佐々木味津三『村のユーモア』
○小酒井不木『名古屋スケツチ』
○横光利一『芭蕉と灰野』
○島田青峰『志摩の海』

13.あゝ雪降りしきる[新潟|富山|石川]
○徳田秋聲『田舎の春(金沢の風土)』
泉鏡花『寸情風土記』
○加能作次郎『海鼠腸』

14.山影につどふ神々[福井|鳥取|島根]
○田畑修一郎『出雲鉄と安来節』
芥川龍之介『松江印象記』
○〔中村憲吉『三瓶の秋色(抄)』〕
○生田春月『わが故郷の自然美』

15.ふかぶかと古都は夕暮れ[京都]
○村山槐多『京都人の夜景色』
夏目漱石『京に着ける夕』
○九鬼周造『祇園の枝垂桜』 【「をりにふれて」にあり】
○土田杏村『旧都雑景 賀茂のお土居』

16.露踏みわけて深草の里[京都府|滋賀]
○徳冨蘆花『天橋立』
○横光利一『琵琶湖』

17.声はずむ水の都[大阪|和歌山]
○村上浪六『上方者の啖呵』
○〔織田作之助『大阪の詩情(抄)』〕
●〔直木三十五『大阪を歩く(抄)』〕
○武田麟太郎『「君死にたまふことなかれ」』

18.まほろばの国を尋ねて[奈良]
○〔薄田泣菫『ああ大和にしあらましかば』〕 【「白羊宮」にあり】

19.ふり向けば港の灯り[神戸|兵庫]
小出楢重『芦屋風景』 【「めでたき風景」の一部】
○岩野泡鳴『揖保川の月夜』
○長塚節『須磨明石』
○〔竹内勝太郎『淡路人形座訪問(抄)』〕
●〔島崎藤村『大乗寺を訪ふ』〕 【「山陰土産」の一部】

20.暮れなずむ瀬戸は夕凪[岡山|広島|山口]
○〔中原中也『冬の長門峡』〕
○鈴木三重吉『瀬戸内海の浪の音』
○嘉村礒多『故郷に帰りゆくこころ』

21.のどかなり段々畑の石地蔵[四国]
○〔正岡子規『寒山落木(抄)』〕
黒島傳治『海賊と遍路』
○岡本一平『坊ちやん「遺蹟めぐり」』
○種田山頭火『遍路の正月』 【「愚を守る」にあり】
○〔田中貢太郎『土佐山海経(抄)』〕
○菊池寛『風雲児、坂本龍馬』

22.異国の響きが聞こえてくる[長崎]
○〔北原白秋『解纜』〕 【「邪宗門」にあり】
芥川龍之介『長崎』

23.あかねさす紫の山の端[福岡|佐賀|熊本|大分]
○北原白秋『水郷柳川』

24.光り溢れる南の海よ[宮崎|鹿児島|沖縄]
○黒田清輝『桜島大爆発実見記』
○島袋源一郎『空手道の起源と其の沿革』

[end]