秘書の小部屋
2006.2

  尻尾振りわんこ 

相変わらず~

2006年2月28日(火)曇り

三寒四温そのまんまの揺れ戻しの寒さに身も心もお財布も縮こまります。

本日も歯医者に行って参りました。神経がどうのこうので、先日来いじくり回されている歯です。前回は恐ろしいことをさらりと先生に言われました。

「神経殺すお薬を入れときましたから」

ですって。あの、それって、部分殺人じゃ・・・

神経様はつつがなく毒殺されたようで、本日の治療は麻酔なしでも痛みなしでした。でもまだ終わりません。がりっごりっと歯を削られるたび頭蓋骨の底に振動が伝わって、ああ気色悪い。これを来週もするのですか。

2006年2月27日(月)晴れ

インターネットが繋がらねえです。奥の院から座敷熊が秘書部屋方向に徘徊してきて、あ~あ~どうしたんだろう、と溜息をつきました。その溜息は即ち(原因を調べて復旧せよ)という命令なのです。むかっ。秘書は忙しいんじゃい。

秘書の頭の中で100ワット電球が点灯しました。

(編集長、あんた確か某プロバイダの口車に乗って秘書を無視して横車押してプロバイダの変更契約のハンコを押しちまったでしょう。モデム来てましたよね。「重要」って書類も来てましたよね。中を見たんですかあ。どれどれ。ええーっ)

今日が工事日でねえか。

プロバイダを変えたらモデムも取り替えてパソコンの各種設定を変えなきゃならないんです。自分でやる気あるんですかあ? 答えは勿論、

「無い」

これ即ち、秘書の悪戦苦闘の開始。新メールアドレスを申し込むのに人ごとみたいな顔している座敷熊をパソコンの前にお座りさせて、アドレス名を決めさせパスワードを決めさせます。が、この熊さん、メモを取るという習性がない。しばらくしてパスワードが必要になりまして、「なんだっけ?」

(バーロー、自分で決めたんだろ、覚えとけ)と絶叫したくも、ぐっと飲み込んで●●●●●●●●でしょうが、と教え諭す秘書。サーカスの熊さんの方が覚えがいい気がしてきます。

その後も、前のプロバイダでは発生しなかった問題、即ち某プロバイダに別プロバイダのメールアドレスを乗っける設定をすると受信は出来るが送信はできないというエラーが何故か発生。被害を被ったのは、秘書愛用の「にふちぃ」と「そおねっト」ともう一個。こういう事態、大嫌いです。頭のてっぺんがじりじりしてきます。うわあ~っ。

じゃ元に戻そう、と熊さんはお気楽にもうしますが、あのね、事態がここまでくるとそれはもっと面倒くさいの。しばらくひっこんでろっ。

マニュアルと書類とをひっくり返して原因究明。新メールアドレスを申し込んだ時に、便利だろうとウイルスチェックサービスも申し込みまして、その際にメールサーバを「s××××」にせよ、と表示されまして、それを全パソコンに設定したのが原因らしいです。ウイルスチェックしてくれるのは申し込んだアドレスだけ。他のアドレスにこのサーバ設定は使えねえんです。そういう時はこれを使え、なんて表示はどこにもねえです。見当つけて「s××××」の頭の「s」を外してようやく使えるようになりました。ばかあ。

2006年2月26日(日)雨

ど根性大根が話題になっていました。道っぱたのコンクリートの隙間から芽生えて、劣悪な環境にもめげずすくすく育った大根です。だいちゃん、という名前までつけて貰って生育状況がテレビニュースになっていました。

ある日、誰かがポッキリ折って「収穫」してしまいました。さあ、ニュースは大騒ぎ。すると、いけね、と思ったらしい収穫者がこっそりと返しました。が、元には戻りません。心配した地元の役所がだいちゃんを保護しました。すなわちちょん切れただいちゃんを水栽培。すくすく育って、これまたニュースになっていましたが、いかんせん根無し草では限界があります。誰かさんの知恵で土栽培に切り替えました。これで元気になる・・・と思ったのに、あっという間に枯れていくだいちゃん。「緊急手術」して水に戻すも甲斐なくぐたっ・・・ とうとう細胞を取り出してどっかの研究所で培養することになりました。

と、そこまでは把握しておりますが、その後は如何したのでしょうか。失敗したのか、秘書がニュースを見ていないだけなのか、音沙汰なしです。

ど根性大根ニュースが放送されると、全国あちこちにも、だいちゃんに続く大根があることが判明してニュースになってました。報告するキャスターもインタビューに答える近所の方も、みんなニコニコ嬉しそうに心を温めるニュースでありました。

こういう時に冷水をぶっかけるようなコメントをするのは根性悪です。が、お口がむずむずします。どうしようもない現実から目を逸らす役目をだいちゃんは見事に果たしてくれましたなあ、と密かに思ってしまうのです。ポッキリ折られた時点で味噌汁の実にして上げるのが一番の供養ではなかったのかと・・・ ごちっ(鉄拳下る)

秘書んちのベランダには根性とは無縁なれどすくすく育っている切り落とし大根があります。大根を買ってくると、頭のてっぺんに申し訳程度の葉っぱがついてますが、あれを少し下ですぱっと切り落として2、3日水栽培してからプランタに移して毎日お水をたっぷりやりますと何故か元気に成長を始めます。そして春にはすくすく伸びて大根の花を咲かせます。今その数8個。元手のかからない花畑です。そうそう、白菜の芯も良く育ちますよお。芹と長ネギの根っこも育ってます。エノキ茸の根っこは全滅です。

2006年2月25日(土)晴れ

押し入れの天袋からおひな様を出しました。

何年も入れっぱなしでしたので虫の宴の跡が出現するかも、と一瞬、スプラッタ雛を予想しました。だって秘書んちの押し入れの天袋で、メタリック生物シルバーフィッシュこと紙魚をお見かけしたことがございますのです。本や布を食い荒らす憎き害虫のイメージとはかけ離れて宝石のように輝く美生物でありましたので、飼ってみたい気もしたのですが、CPUの差を見せつけるような俊足で消え去りまして、そのまま行方知れず。雛を押し込んだ箱の中で飽食の日々を送っていたんじゃないかと・・・

防虫剤を入れておりましたので無事でございました。女雛様、男雛様、お久しぶりでございます。つつがなくお暮らしのご様子、安心いたしました。今年はテレビの上ではございますが、ごゆるりとお過ごしくださいませ・・・ おぐし(御髪)がお乱れでございますな。流れる黒髪のはずがぴんぴんと立っておしまいで・・・ 秘書が悪うございました。前回お目もじいたしました後、いい加減に包んで箱に押し込みましたもので、寝癖がついてしまったようで・・・ ドライヤー、おかけしましょうか。整髪料のお好みがありましたらなんなりとお申し付けくださいまし・・・

2006年2月24日(金)曇り

起動に2時間かかっていた秘書のeMacはその後どうなりましたでしょうか。

1.相変わらず2時間かけて起動させている
2.全部引っこ抜いて、また入れ直した
3.使い物にならなくなった

1、2、3、どれでも人ごとなら楽しいです。が、ご期待を裏切りまして快調です。といっても、時々固まりまして、PRAMクリアとアクセス権の修復が恒例行事となりました。

MacのOS Xでアクセス権の修復をやったことがありますか。なんで全部英語表示なんでしょうね。いつもちゃんと終わってくれるからいいものの、問題があったって対処できましぇーん。

と思っておりましたら、Windows XPのシステムチェックも全部英語でやんす。画面にいきなり英語が並びまして、秘書は慌てました。(しまった、またへんなとこ触ってDOSモードで立ち上げちゃった)と。昔のWinパソコンはよく変な画面を立ち上げてくれまして、Mac風のアイコン表示になっても本当はDOSパソコンなんだよん、と思い知らせてくれたものでした。

CHKDSK is verifying ...... (stage 1 of 5) ......
5 percent completed.
............

とか延々と続くのです。問題が出てきたらどうすりゃいいんじゃい。が、よそ見してたら、さっさと終わって勝手に再起動してました。そうですか、それはようござんした・・・

けど、報告は? MEはちゃんと日本語で「問題ありませんでした」って教えてくれたぞ。問題があったけど修復したのか、何も問題なかったのか・・・ 仕事は出来るけど上司をなめてる新入社員みたいだな。

2006年2月23日(木)曇り?

年度末の風物詩、道路の掘り返し工事のシーズンになりました。こんなにほじくり返す必要があるのかしらん、とどなた様も毎年お思いになられるようですが一般庶民がお上のやることに口を挟んではいけませんよあれをやらなくてはお役所の方々のその後の生活が維持できなくなる可能性があるから毎年性懲りもなく掘り返すのであって決して庶民生活の向上の為ではありませんよ勘違いしてはなりませぬ。

さてと、我が社の周辺道路も数日前から、掘り返されておりまして通行人は端っこで遠慮しながら仮想綱渡りをしております。本日秘書は内職の納品に行くため工事現場の手前の角を曲がろうとしましたら止められました。通ってはならぬ、と申すのです。

はあ?と口が開いてしまいました。立て看板には「車両通行止め」とあるだけです。なぜに、とお尋ね申しますに、歩行者は駄目だと言われてますから、と気の弱そうな案内のおっちゃんが言います。そんなバカな。現に向こうの方から自転車に乗ったおばさん二人がやってきます。

誰か(多分現場監督)がこのおっちゃんに、「歩行者を通すな」とか言ったのでしょう。が、誰かさんは「自転車も通すな」とは言わなかったようで、おばちゃん二人はお目こぼし、一般車両は立て看板を見て当然迂回して行きます。ので、歩行者のみが侵入禁止。

変だと思わんのかい、おっちゃん。

上司の支離滅裂な命令を忠実に守るおっちゃん、これが軍隊ならさもありなん。が、どっぷりぬるま湯に漬かった日本でこれをやられると、秘書といえども頭に血が上りますなあ。

迂回してもたいした距離ではないので回れ右して別ルートを辿り、帰りはいつもの道を歩いて、工事現場に逆方向から侵入し(こっち側は止められなかったよん)おっちゃんの目の前を堂々と歩いてやりました。ふん。

2006年2月22日(水)晴れ

秘書は子供の頃、西瓜が嫌いでした。青臭くてどこがおいしいんだ、と思っていたからですが、今考えてみますに、糖度の足りない安い西瓜をあてがわれていたのでしょう。自分で買える身分になって、八百屋の兄ちゃんに、いっとういいの頂戴と言って求めましたら、なんとおいしい果物であることよ。子供の頃食していたのは、あれは寸詰まりキュウリの化け物ですな。

秘書は大人になった頃、ラーメンが嫌いでした。いっぱしの社会人になると残業が必須事項となりまして、残業するとなると近所のラーメン屋の出前を頼むのでして、バリエーションと言ってもチャーハンか中華丼か焼きそばですので消去法で毎度ラーメンを選択しまして、残業がしばらく続くと胃がシクシクと泣くようになりまして、思うに原因はグルタミン酸ナトリウムの過剰摂取・・・・味は覚えておりません。ラーメン文化花盛りの今、ラーメンはグルメ度を競う食物となりまして、日頃粗食に励んでいる秘書にとっては御馳走でありまして、元同居人とお出かけするに際しては食事の都度ラーメンが食べたいと叫んで嫌がられております。

秘書はまたカレーが嫌いでした。小学校中学校高校、何かにつけてカレーを食べさせられました。味がどうのこうのではありません。調理するのも食すのも無難な食べ物であるという、その安直なコンセプトが受け入れ難かったのでした。そもそも猫舌に熱くて辛いものの味なんか分かりません。

が、時々妙なものを無性に食べたくなるというのは人間の真実です。訳の分からん給食のメニューなんぞを思い出すたび魔が差して奇天烈調理を開始してしまったりして。「ひじきの煮物の大根おろし和え」なんぞは今思うに結構な健康食でありましたが、秘書は鳥肌が立つほど嫌いでしたっけ。

一年に一度くらいカレーが食べたくなります。勿論、高級グルメの本格インドカレーやタイカレーではなく、「うどん粉」で粘りを出した「おそば屋さんのカレー」でして、秘書はこれを甘口カレーのルーを用いて作ります。具は炒めず昆布だしで煮て隠し味に味噌を入れて(これがミソなんちゃって)、出来上がりに醤油をかけてお漬け物を添えて頂きます。美味です。

が。

カレーというのは少量作るのが難しい。2人前の積もりが、いつの間にやら6人前くらいになりまして、それはどういうことかと言いますと、秘書の場合は、朝昼晩とカレーを頂くこととなりましてそれが2日間。少々飽きてきますが、食べ物を祖末にはできません。

が。

甘口といえどもカレーはカレー、香辛料たっぷりの食べ物です。新陳代謝が促進されて全身が活性化されてお肌がぴちぴち・・・するなら多少のことは我慢しましょうぞ。しかし、たった2日では効果は望めません。代わりに、忘れていたことを思い出させる事実がやってきます。

すなわち。

食べたものは自然の摂理に従い消化されて血になり肉となります。消化し残しは押し出されて地に帰ります。その自然サイクルの第一関門が痛いです。秘書は隠れ×主です。体調が悪いともう花盛りになっちゃって・・・家庭医学書には刺激物を避けること、と書いてありました。刺激物とは、カフェインやアルコールや香辛料のことです。カレーを食したばっかりに関門を直撃されまして、その、あの、アレがナニで・・・ 秘書は何言ってるんでしょうね。つくづくアホ。

2006年2月21日(火)曇り

特急内職中。こういう時を選んでくるのが某社の某編集長。間の悪さに関しては天下一品、と言いたくなります。辛口時評を書いといたんだけど、と言われても知りません。メールで送ったなら送ったと一言、言ってくださいまし。書類をご自分で奥深くしまい込みながらアレはどこへ行った、と聞かないでくださいまし。さっさと日課のプールに行っちまってくださいまし。ふんとにもう。それにつけても金の欲しさよ。

2006年2月20日(月)雨

特急内職到来。綺麗なワープロソフト原稿なのに何故データをくれない。綺麗なエクセルグラフなのに何故データをくれない。一から入力作成するのと、支給データを編集するのと、どっちが早くて安くて正確か。聞くまでもないざんす。そりゃ夜なべすれば間に合わせられますわな。請求もきっちりさせていただきますわな。けどですね、キーボードをひっぱたくよか、買ってきた本を読みたいざんす。「変態さん」に加えて「隣のサイコさん」も買っちまったんです。それにつけても金の欲しさよ。

2006年2月19日(日)晴れ?

頭痛にて撃沈。お布団に潜り込んでましたが、まてよ週末がこれでは余りに情けない、と思い直して隣町までお出かけしました。秘書の住んでる町の隣は全国区で名高い吉祥寺です。深呼吸しながら歩いていける距離です。

何故に深呼吸しながら歩くか。それはですね、おつむががんがんするのは酸素不足だからです。日々狭苦しい事務所でパソコン相手にちまちましてると、頭上をコンクリート舗装された冬眠蛙みたいになっちまうです。袋のネズミよかマシかもしれませんが、息苦しいよ~

早歩きしながら深呼吸するとどうなるか。飼い主を引きずっている犬を思い浮かべてください。息があがってきまして、舌がだらりとして、鼻息荒くはっはっはっはっ・・・ 前を歩いている人がビビって飛び退いて振り返り、場合によっては睨みつけられます。

怪しいもんじゃありません、と言いかけて、気がつきます。コートの襟立てて帽子かぶってチビガキの2、3人は入りそうなカバンを背負って・・・ 即通報、の対象ですわな。

吉祥寺で何をするか。長~い行列の出来てる有名なお店で名物メンチを買うか→揚げ油の匂いにオエっとなるので絶対嫌。隣の有名な羊羹屋で羊羹を買うか→朝5時から並ばないと売り切れで買えないよん。ではファッションチェックを→フリマ価格に慣れちゃったので高くて嫌。

かくして向かったのは古書店。もう完全にビョーキ。100円均一のコーナーで1954年の婦人雑誌の付録を見つけて即買い。病気の“最新”治療法を網羅したものですが、古本病の直し方は勿論載ってません。が、昔の物言いが面白いです。それとついでに別冊宝島をみつけまして、散々迷って買ってきました。100円の本買うのに迷う必要はない、と言わないでくださいまし。買ったのは「変態さんが行く」という名の特集でして、表紙は勿論「変態さん」の絵。表紙が見えないようにレジにもっていったのに、レジのお兄ちゃんはわざわざ裏返してくれました。あ~っ。

2006年2月18日(土)曇り?

ショルダーバッグをかけるだけで肩がパンパンに凝りますので、リュックに代えてみましたら、家出するおばさんみたくなりまして、これは具合が悪い。そうだ、と思いついて押し入れから紐の長いバッグを取り出しました。斜めがけ通称幼稚園掛けすれば肩に余計な力も入りません。めでたしめでたし。

けど、商店のガラスに映った姿に気がつけば、ひねた幼稚園児みたいにちんちくりん。見てくれにこだわれば肩が凝る、健康を優先すればお洒落心が撃沈する。さあ、どっちを取る。

健康だわさ。

お洒落なんぞなんぼのもんざんしょ。幼稚園児みたいで結構。コートも丈が短いので通園スモックみたいで、ちんちく可愛いです。では手を振って元気に歩きます。おいっちにおいっちに・・・すれ違う人が通りの向こう側に迂回して行くのは気のせいでしょう。

2006年2月17日(金)しょぼ雨

「ライブドア事件」は我が社の管轄外です。編集長が全然興味を示しませんのです。では何が得意領域かと申しますと、それはもうアレです、2冊も本を書いちゃいました「アウシュヴィッツの争点」と「偽イスラエル政治神話」のアレです。

で、イランで国際会議が開かれるそうで、「行くんだ」と大張り切りです。この会議、5年ほど前にもありまして、編集長はパスポートを新調し航空券を手配し保険までかけたのに、アメリカかどっかの横槍がはいって中止となり、猛り狂っていました。

どうぞいってらっしゃいまし、と今回秘書は快く送り出してやる積もりです。秘書の給料を踏み倒そうというのでなければ、引き止める義務はございません。費用はご自分でご調達くださいまし。

今日日、テヘランまで往復10万以下で行けるのですね。アエロフロートですけど、 某JALにクーデターの起きる今日この頃です、××××なんてとっくの昔に××しています。(×には好みの字をお入れください。あなたの運の程度が分かります)

秘書は海外に行ったことがありませんが、今後も行きたくありません。だって、バスやタクシーや電車なら、途中で降りられますが、飛行機はそうはいかないからです。わー気持ち悪いよお止めてよお、という訳には行きますまい。昔一晩お船に揺られて伊豆諸島に行った時も最悪でありました。乗り物酔いと無縁な方々には、この屈折した心理はご理解頂けませんでしょう。

ついでに言っちゃうと、秘書はブランコもジェットコースターも嫌いです。まじ、酔うんです。

2006年2月16日(木)しょぼしょぼと巷に雨が降る

前回歯医者で神経を抜かれました。すなわち秘書は現在はなはだしく無神経にて、人様が何を感じようが知ったことか我が道を行きます。

・・・なんて台詞が言えましたらストレスなんぞ溜まりませぬ、偏頭痛に悩まされませぬ。

昔秘書が通った歯医者は“ヤブ”系でした。治療すればするほど歯並びに“ガタ”がきまして、あわや総入れ歯への道をまっしぐら。おかげで、多少の虫歯は放っておこう、との達観の境地に達しまして、その挙げ句が今回の詰め物離脱事件へとつながったのでした。

けど、そのおヤブ様は、神経を1回で抜いてくれました。今回の歯医者様は、手こずっているなと思ってましたら、7~8回かけて抜きます、とのこと。秘書には歯科医学の知識はございませんので、「へえ、おまかせしますだに」と頭を下げてきましたが、これいかに? 会計する段になって3300円ほど徴収をされまして、これが後7、8回ですと?! 奥歯にでかい穴が開いておりますゆえ、きっちり詰めてもらわないことには遁走する訳にもいきません。

左側の歯です。固いものを噛まないように、と言い渡されました。理由は「痛いから」。けど、臨時の詰め物の上からご飯粒を一粒噛んだだけで、脳天にきぴーん、と響きます。そのせいかどうか知りませんが、左の耳の後ろがとっても痛いのです。劇的に寝違えたみたいに過激に痛いのです。肩凝りも劇的になりまして、首をごりごり回していると、挽き臼みたいな音がします。脳味噌をほどよく擂り潰してほうれん草を和えてみましょうか・・・

一日中パソコンと睨めっこをしている生活も良くないのだと思いまして、なら少々体操を、と腰をくねらせ腕を振り回し脚を上げますと、ぼきばりべりぴきっぎしっめりめり・・・時既に遅し、全身ジャンク品でありました。憎まれ愚痴社のホームページの更新が途絶えたら、何があったかお察しください。

2006年2月15日(水)晴れて暖かすぎ

日課のプールに行く、と社を出かかって、本日は15日、即ち行きつけの公営プールの定休日と気がつきました編集長、ならばトッチラカしたままの室内をなんとかせい、と迫りますに、「大事な裁判の傍聴がある」と靴を履くのもそこそこにすっ飛んでいってしまいました。

プールが休みでなかったら行くはずのなかった裁判傍聴を「大事」と言うのでしょうか。このオヤジ様の頭蓋骨の中身は秘書には理解できません。昔のリンゴ箱みたいに、おがくずが詰まってて、リンゴならぬカビ玉みたいな小振りの脳味噌玉がこころころと埋もれていて、必要に応じて「プール玉」「傍聴玉」が浮き上がってくるのでしょうか。

「1時間で戻ってくる」と仰せでしたが、何をおっしゃるウサギさん、物好きオヤジが聞くだけ聞いてさいならとすたこら帰ってこられましょうか。顔見知りを捕まえては相手の都合顧みず立て板を水浸しにするがごとく口を挟む余地は地上げし中座する隙は召し上げ時空を超越して喋りまくるのでありましょう。

果たして退勤時間になっても戻りゃしません。携帯電話を持って出てはいるのですが、重要な用もないのに、こちらから電話するのは腹が立ちますので、書き置きしてとっとと退社してしましました。

街中で我が社の編集長をお見かけになりましたら、粉をかけてください、じゃなかった声をかけてください。

「早くお帰り。書きかけの原稿に羽が生えて逃げ出すよ。前払い稿料はもう羽が生えてしまったよ・・・」

2006年2月14日(火)晴れ

「トリノオリンピック」を「鳥のオリンピック」と聞いてしまったのは秘書だけじゃないようで安心しました。オリンピック開幕以来、JRの西瓜ペンギンがあの短足で秘書の頭の中をちょこまか走り回るのに辟易してました。

ナガノオリンピックはちゃんと長野と聞こえました。何が違うのでしょうか。

秘書は読み間違い・聞き違いが得意です。が、広い世間には、正しく読んだのに、あるいは聞いたのに、はれ?と思うような言葉も存在します。

「タベルナンテ・イボガ」

とは何でしょうか。いぼがえるのお造りでしょうか。そんなもの生で「食べるなんて、イボが」出来たらどうするんですか・・・みたいな。

お薬関係の本に出てました。アフリカ産のタベルナンテ・イボガという植物の根は「イボガイン」というアルカロイドを含んでいます。気持ちよくなるお薬だそうで・・・

よく知られた話に、飯を食いたいのに「タベルナ」とはなんぞや、ってのがありますね。「taberna」イタリア、スペイン、ギリシャ等で居酒屋、軽食堂、バーのことですね。海外旅行が珍しかった昔には、このたぐいの話を得意そうにする人がいました(とくにオジさん達)。

ラテン方面ではなくてドイツ方面に向かったオジさん達はこんな話をしました。「ドイツのトイレには、駄目、へえれん、と書いてある」
ダーメン(Damen トイレなどの女性表示)、ヘーレン(Herren 男性表示)

聞いた人は笑い転げてくれました。今なら北極より寒い小話です。古き良き時代でした。

2006年2月13日(月)晴れ

都会はいいです。お家から歩いてすぐにブックオフがあります。ついふらふらと吸い込まれて105円を3冊お買い上げ・・・

2006年2月12日(日)晴れ

秘書@田舎2日目。風吹きすさぶ中を歩いてブックオフ@田舎へ。この寒いのにと自分でも思いつつ古書店通いが止められない秘書はもう殆どビョーキかも。

2006年2月11日(土)晴れ

秘書@田舎。田舎の映画館で高倉健さんの「単騎、千里を走る」を見てきました。秘書は高倉健さんのこだわりファンではありませんが、中国の人が一緒だったので、台詞の半分以上が中国語の映画なら分かるだろ、との安直な魂胆で選定しました。理解はしていただけたようです。

田舎の駅前にあったその映画館は、映画産業自体が一頃の活気を失ったのと駅前がさびれたのとのダブルパンチに付け加えて、郊外に大型スーパーと併設の複合映画施設ができましたもので、東京のミニシアターみたいな雰囲気でした。

入場券を買おうとして受付の人に駐車券を持っているかと聞かれまして、へ?と思いつつ提示すると、1800円が1000円にいきなり割り引かれまして(二人分)、次に50歳以上はいるかと聞かれましてさらに二人が1000円になりまして、あれれ、結局全員入場料は1000円になっちまいました。うれしいけど経営がなりたつのでしょうか。土曜日だというのに、たいして広くない座席の3分の2が空席でしたぞい。

映画の感想は・・・中国にも楽しいキャラクターいますねえ。健さん、老けましたねえ・・・

2006年2月10日(金)晴れ

先日某ブックオフでことわざ辞典を買い損ねて代わりに「危ない薬」を買ってきました。違う、「危ない薬」という本を買ってきました。背表紙を見た時には、ミドリ十字非加熱製剤その他の本かと思いまして、一時は競って読まれただろうに時が流れて忘れられて可哀想に105円コーナーに並べられちゃって、と買う気もなく手にしたのですが、前書きを読んだとたん、がーん、駄菓子屋でアタリを引いた気分です。

知る人ぞ知る知らない人は一生知らなくて正解、の幻みたいな名著でした。

青山正明著、データハウス発行、1993年初版第4刷、定価1200円。どんな内容かに興味のある方はご自分でお調べください。今日日(きょうび、と読んでくだされ)調べはすぐつきます。ちょこっとヒント。

「常識なんて●食らえ! 人生なんて、しょせん死ぬまでの暇つぶし。限られたハレ舞台、しこたま●●●●を服用して気持ちよく生きようぜ!」(●は秘書の自主規制)

で、多分、やりたいことをやり尽くしてしまったのでしょう。青山さんは2001年、ご自分で人生に別れを告げました。

秘書のような凡人は、そこそこの人生を生きてつつがなく一生を終えるのでしょう。だからこそ猛スピードで駆け抜けていく人々に一種の憧れを抱きます。

2006年2月9日(木)晴れ

コウノトリの一声で事態が変わりました。

地球のどこかで蝶が羽ばたくと世界が変わる、という話があります。「ある場所で蝶が羽ばたくと地球の裏側で竜巻が起きる」ともいいます。具体的な地名ですと

北京で一羽の蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起きる。
ブラジルで蝶が羽ばたくと、テキサスで竜巻が起きる。

「バタフライ・エフェクト」というカオス理論ですね。

今回の一声で民衆はなびき識者はうなづき政治家は口をつむぎ世はすべてこともなし寒さも緩んでほんわか春ムード、見事なものでした。おかげで偽装やら粉飾やらあれやこれや何人ほっとしていることやら。

「コウノトリ・エフェクト」をカオス擬態理論と名付けましょう。一声で世の中見た目に平になるが何一つ解決しません。

が、和英混合はちと具合わるいですな。しかし「コウノトリ効果」では面白くないし。えーとコウノトリの英語はなんだっけ、と調べ始めますに、日本コウノトリとヨーロッパコウノトリとありましてですね、種類が違うみたいでして、ヨーロッパコウノトリはシュバシコウという和名までありましてね、「朱嘴鸛」とか書くんでしょうね英名はWhite Storkでして、日本コウノトリは鸛と書きまして英名Oriental white stork、赤ちゃんを運んでくる伝説の出所はヨーロッパですので、今回鳴いたのはシュバシコウでありましょう。

「シュバシコウ効果」じゃ何のことだか分かんないです。「ホワイトストーク・エフェクト」はもっと分かんない。そもそも万世一系の皇室に洋物鳥類を出入りさせては不敬でございます。ここはぜひとも鸛に仕切って貰わねば・・・って何を珍理論を展開してるんでしょうね、秘書は。仕事しなくっちゃ。

2006年2月8日(水)晴れ

宮家にコウノトリがお出でになりました。耳打ちされた小泉さんはびっくらこ、大事な国会のお話が耳にはいりませんでして、「総理聞いてください、総理」「総理」「総理」とできの悪い生徒みたいに注意されましてエヘヘ・・・

秘書は皇室典範改正に賛成ではありません。伝統を守れ、とかいうのではありません。万世一系といわれ延々と受け継がれてきたY遺伝子をここでストップしちゃうのは記録としてもったいないからです。ギネスブックに申請すべきであります。

皇族は一般庶民とは違う規範ゆえに皇族であり、それは憲法でいうところの「基本的人権」とは相容れないものであり、議論を進めるなら皇室の存在そのものを問うことになり、一般庶民は現時点ではそれを望んでいないのではありませぬか。伝統とはしばしば理不尽なものです・・・

ふう、アホたれが難しいことを考えると目眩がしてきますので、これにてチョン。

昨日からニュースがご懐妊一色になりました。秘書んちの新聞はA新聞です。A新聞が好きだからじゃなくて、購読料を口座振替にしてるので変えるのがめんどくさくて、それに拡販の兄ちゃん達の言いなりになるのも腹立たしいからです。この新聞は時々吹き出すような記事を載せてくれることもあるので、まあそれなりに楽しいですし。

今朝の紙面「東宮さまのほうに遠慮していたが、『もうそろそろいいよ』とのお許しがあったので……」

さらりと囲み記事で載せていますが、お許しがあったということは、前提として禁止があったということでございますね。人権派のA新聞様として、かような記事を書きっぱなしでよろしいのでございましょうか。禁止したのは誰だ? みたいな検証記事はいらないのでございましょうか。

と揚げ足取りをしたくなるんですな。ともあれ、紀子さま、お体お大事に。

2006年2月7日(火)曇り

昨夜は天気予報通りに雪が降りました。当るもんですね、近頃の予報は。秘書の子供時代は当らないものの代名詞だったのに。

前回東京に降った雪はたった9センチだったのに、広域寒気団につけ込まれて癒着も甚だしく1週間もとけませんでして、あちこちですってんころりんが続出、日本経済にダメージを与えましたなあ。

今回は気温が上がりましたもので、すでにべちょべちょと融解して、まあ根性のない雪だこと、東横インの社長の涙みたいです。

テレビをつけると、およよと泣き崩れひれ伏す社長の顔がアップでして、すみませんテレビ局の方達もうちょっと目の保養になるものを流してくれませんか。大塚哲也さんなんか凄いイケメンらしいそうですよぉ。

と、脳が少々スパーク気味です。歯医者に行ったからです。歯医者に行くと何故脳がショートするのか。それはですね、虫歯を2本削るんで麻酔のお注射をしました。そいでもってねドリルでごりごりしてもね痛くないです。けどね響きますよと言われて違うのでごりごりされたら頭蓋骨が共振して脳味噌がブレンドされそうになりまして、ああ気色悪い。

でもね、ほんとはねお口をがばっと開けてね神経取りましょうとかいじられてる時にね、なぜか有機溶剤の匂いがしてね、(ヤバくないかい)と思ってるうちに、閉じたまぶたの裏がオレンジやら黄緑やらサイケデリックカラーになってラリパッパ・・・ 頭痛がするのは後遺症でしょうか。

再び東横イン。社長の最初の会見のノリの軽いこと。やっちゃったあバレちゃったあ仕方ないじゃん、が丸出し。秘書が昔いた会社の社長を思い出しました。

飲食店を作るとき、店内に客用の手洗い設備がないと保健所が許可をくれません。ゆえにまことに邪魔っけな洗面台をつけるのですが、これが蛇口はあるものの水道の配管がされてない。形だけありゃいいそうです。で許可が通ったら当然取っ払っちゃいます。それは業界の常識だと言われました。秘書が関わった飲食店はそこだけですので、真偽のほどは分かりません。その店は結構繁盛してました。調理場のシンクで食器洗いのスポンジを使って社長が長靴を洗ってた、なんてお客様は知りゃしませんものね。客の残した煮込みをまた鍋にぶち込んでぐつぐつ煮てた、なんてことも。(そんな会社にいたから今バチがあたってるざんす。)

2006年2月6日(月)曇り

出勤してくる途中の道が白くかすんでます。匂いもします。すわっ、毒ガス? と身構えるのは世情があまりに不安定だからですが、なんだか懐かしい匂いでもあります。

そう、目を閉じるとまぶたの裏に煙が立ち上ります。おばあちゃんちの薪のお風呂の匂い・・・ パチパチと火がはぜる。熾き火が輝いて顔が火照って、湯殿からおじいちゃんの声がする。薪をどんどん焼べて熱くして・・・ 火吹き竹をふうふうしていると、酸欠で頭がくらくらして、爆ぜた火の粉が足に飛んであちっ・・・

どこかで火を燃やしているざんす。どこかじゃなくて、今通りかかっているこの家ざんす。住宅街の真ん中に残っている古い農家のだだっ広い敷地のはずれの風呂場みたいな煙突から煙があがっているざんす。はて、ダイオキシンが出るから、一般人はモノを燃やしちゃいけないんじゃなかったかしら。

そんな寝言は後から来た人間たちが勝手に決めたこと、おらっちは昔からこうして庭の枝木を燃やしてるだ。ゴミも出ないし井戸水の薪風呂は体があったまるし・・・ 

というところでしょうか。こういう匂いが出るなら、秘書も燃やしてみたいです。何を、って、よそ様のお家なんか燃やしませんよぉ。

いつだったか、駅前の商店街を歩いていたら、焦げる匂いがしてました。前を歩く二人連れも気がついているようです。何かしら、という問いにもう一人が答えます。焼き芋屋さんよ、この頃よく来るのよ。ああ、そうか焼き芋かと秘書も納得します。寒くなってくるとあちこちで見かけます。交差点にくると、白い煙も漂ってます。流れてくる方をみますと、赤い消防車が何台も止まってます。そしてビルから煙がモクモクと・・・ 焼けているのは芋ではなくて建物でした。

先日、秘書の住む団地に消防車が3台横付けになりました。すわっなんだろな、と秘書はドアをあけてすっ飛んで行きます。救急車もきてます。パトカーもきてます。煙臭くはありません。そのうちにはしごをもった人たちが中庭に入ってきて隣棟のベランダにかけています。そっちの棟へそろそろ近づくと、廊下に人が溜まってます。そして住人が玄関ドアを全開にして消防隊員が入っていって・・・

何があったんでしょう。消防車の赤ランプがピカピカしてますもので野次馬がどっさり集まってます。消防署、なんとかせい、情報無き烏合の衆は暴徒化するぞよ。と念じたのが通じたのか、ハンドスピーカーで消防隊員が暴徒予備軍に呼びかけます。

「火事ではありません。ご安心ください」

ああ、そうですか。それではお家へ帰り・・・ませんよ、野次馬の名誉にかけても。そんな消化不良の情報。火事じゃないことぐらい見てれば分かりますわな。事実を隠蔽しても民衆は・・・

民衆はなんでしたっけ。途中で鍋の火を消してきたか気になって家に戻りついでにトイレに入ってそこへ友達から電話が掛かってお喋りして洗濯したままだったのを思い出してテレビ見ながら室内干ししてアハハと笑ってそれから晩ご飯を作って・・・あれ、消防車はどうしたんでしたっけ。廊下にでても誰もいませんでした。

2006年2月5日(日)晴れ

古本屋さんをやろうかと思って古本関係の話を読みあさったとき、「せどり」という言葉を知りました。

せどりとは、「同業者の中間に立ち、注文品などを尋ね出し、売買の取次をして口銭を取ること。また、その人」(広辞苑昭和60年第三版)でして、漢字で書くと「糴取・競取」です。梶山季之『せどり男爵数奇譚』で本の転売用語「背取り」として有名になったらしいです。きちんと知りたい人は、「松岡正剛の千夜千冊」https://1000ya.isis.ne.jp/0536.htmlを見てくだされ。

が、言葉は生物生き物(なまものいきもの)でありまして、松岡正剛さん言うところの「古本屋の中の必要な本を抜いて別の古本屋に提供するときに、その本を適確に抜くことが『せどり』」は今は次のように定義されるのです。

「せどりとは古本をブックオフなどで仕入れてきてアマゾンマーケットプレイスやヤフーオークションなどで転売して差益を得る行為、またはそのような行為をしている人たちのことを指します。」("せどり"で副収入!!たままの古本ぶろぐ)http://tamama001.seesaa.net/

きわめて適切な定義です。いまやブックオフはその筋の人にとっては宝の山です。秘書にしても、昔お金がなくて買うのを見送った本が105円で手に入っちゃったりして。

で、何が言いたいかというと、本日開店と同時に、昨日のスカトロ辞書を買いに行きましたら、なんと売れちゃっていたのです。がーん、がんがんがん。教訓:本との出会いは一期一会、これと思った本は後先考えずに買っておけ。

くやしいので、店内をくまなく見てまわることにしました。すると店内かごを足元に置き、奥付を開いては携帯の画面を睨みつつばさっばさっとカゴに本を放り込んでいくオジさんがいます。

おおっ、これが噂のセドリというものですか。

しかし、このおっちゃん、少々むかつくなあ。本を片っ端から買って行くことはまっとうな消費活動だから、秘書ごときが口を出すよな問題じゃございませんよ。けどね、もちっと本を丁寧に扱ってくださいまし。ばさっばさっとゴミ収集車じゃあるまいに。本好きにとって本は宝物なんでし。

余談:「糴取」の糴の字を出すのに苦労しました。昔使っていた三省堂のワープロ漢字辞典で、「テキ・かいよね」と読みが分かりましたが、マックの「ことえり」は変換してくれません。ワープロ漢字辞典にある句点コードも16進コードも、現在では何の役にもたちません。ことえりの文字パレットから入力しようとすると、GoLive(ホームページ作成ソフト)が断りなくさっさと終了しちまうです。三回ほど試みて入力分をパーにして、やっと相性が悪いらしいと思い当たり、テキストエディタで「糴」を出してコピーして持ってきました。疲れる~

2006年2月4日(土)晴れ

お疲れ秘書はお休みです。風の噂によりますと、憎まれ愚痴社に某メディアの取材が入るそうで、あの狭苦しい編集長室にむっちり詰まった肉まんみたいな、じゃない体格のおよろしい方々が4、5人押し掛けるそうで、そんなところに繊細な秘書が紛れ込んだら、あれ~お助け~と言う間もなく潰されちまいます。

秘書んちのベッドはぬくぬくしてこの世の極楽です。では英気を養うべく・・・

なんか物足りないぞよ。刺激が欲しいわな。寒いから遠出は嫌だわな。そうだ、本を探しに行きませう。(と、こうして、また新古書店に行ってしまう秘書。すぐご近所に某ブックオフがあるというのも考えものです。本が溜まっちゃって溜まっちゃって)

図書館でも書店でも、本は探している時が一番楽しいです。家に持って帰っていざ読もうとすると、魔法がとけちゃうことがあるようで、期待しすぎた分損した気分になったりして・・・ 

だから、買おうと思った本を店内持ち歩いて結局棚に戻して手ぶらで帰ってくることもあります。本日はことわざ辞典を105円で見つけたのですが、その中の諺がひとつ気に入ったのですが、たしか家にはことわざ辞典があったはずで、それは新書店で高いお金を出して買ったものでして奇麗でして、今手にしてる辞典はちょっと汚くて、それは古本だから外観が汚いのは仕方ないのですが、コンテンツというか掲載している諺がばっちくてお銚子に糞を詰めるとかのスカトロオンパレードでして、迷った挙げ句結局棚に戻してきました。お家に帰ってお家のことわざ辞典を調べてみて、おんなじのが載ってれば買わなくていいんだもん。

で、調べてみます。おお、載ってました。載ってるけど、ちっと違いますわ。

時の花を挿頭にせよ (ときのはなをかざしにせよ)

というのが、ふむふむと気に入った諺でした。秘書んちのは「挿頭」がひらがなにでして、なんか間抜けだな。解説も微妙に違うぞ。我慢や意地を張らずに、その時々の流行や権威に合わせて生きるのがよい、と肯定的ですが、スカトロ辞書は同じ語彙でもシニカルに書いてあった気がしました。権力におもねればいい暮らしができるんだよ、みたいな。

こりゃいかんです。あの辞書を手に入れて、微妙に食い違う理由を調べなければ。明日また新古書店に行きましょう。あんな汚い辞書、どうせ誰も買わないでしょうから。

2006年2月3日(金)晴れ・節分

ホリエモンのライブドアは、ドラえもんのどこでもドアがマンガに見えてくるほど(マンガなんだけど)すごいです。後から後からいろんなモノが出てきて、三途の川汽船とか賽の河原開発とか地獄の釜湯温泉や六文銭運送や冥土カフェなんかも子会社化されてそうです。某政党の黄泉比良坂支部なんかもあったりして、ついでに某むぐぐぐのうにゃむにゃがれろれろで・・・(以上請け売り)

我が社は平穏です。金の匂いとはいっさい無縁だからですが、つい先日編集長がトンでものアホたれをかましていました。

「ライブドアの株を買う」

理由は「安くなったから」

もちろん秘書が止めたことはいうまでもありません。数年前も暴落を始めた株を同じ理由で買って痛い目をみましたでしょ。あの時も秘書が編集長の決断と実行をぼろくそに言って差し上げましたので、落ちきる前になんとか売り抜けられましたでしょ。

そんな金があるなら給料をあげてくださいまし。今朝の新聞の下のほうに今話題の「下流」の本の広告が出てまして、「あなたの下流度チェック」という12個の設問が乗ってまして、朝ご飯を食べながら試してみたら、10個該当の堂々「下流」でありました。1番目の設問は「年収が年齢の10倍以下」というものでした。

秘書の年収は、怖くてとても公開できません。先日、税務署に「税金の申告、どうしたらいいでしょうか?」と相談にいきましたら、暇そうなオジさんが二人相談室にいましてその一人が話を聞いてくれて「申告しなくていいです。あと3倍ほど稼ぐようになったらいらっしゃい」と言ってくれました。税金払わなくて済んだ、と喜んでていいのでしょうか。

2006年2月2日(木)晴れ

昨夜地震がありました。秘書はお風呂タイムでした。

シャンプーを思いっきり泡立てて頭を大仏ヘッドにしてゴシゴシしてる最中でしたので、それはもう驚きまして、タオルをつかんで頭を拭くのか体を拭くのかオタオタして、そうだ全財産が詰まったバッグを奥座敷においたままだ、と前後も顧みず取りに行って、ともかく服をきなくちゃ、とてんてこ踊りをしているうちに地震は収まりまして、ならばシャンプーの続きをしようとシャワーを捻った途端に電話がなりまして、おおっ濡れたまま電話に出るのは寒いぞよっ。

「もしもし」と間延びした声が聞こえてきます。

「地震があったねえ」(ええ、ええ、ありましたよ)

「揺れたねえ」(ええ、ええ、揺れましたよ)

「急がないんだけどねえ、注文票がね」・・・・

こういう時は、急がないんなら明日にしろっ、と電話をたたっ切るのが一番正しいやり方だと思います。が、世間常識が通じる相手ではありませんでした(誰のことかは今後に差し支えが出るといけませんので黙秘とさせていただきます)。

すっかり冷えきって電話を置いて、ふと気づけば、濡れたままをちょろちょろしたので、室内があちこち水浸しです。秘書の人生、どうせこんなもの・・・

2006年2月1日(水)雨

秘書は知りませんでしたが、日本はとっくに破産しているらしいです。みーんな知ってるのに素知らぬ顔をして、とりあえず自分の取り分だけは確保してたらしいです。気がつかないボンクラが悪いのだそうです。

学校で習ったのとは大分違いますが、学校なんぞ信用するほうが悪いらしいようです。悪いことをしたから捕まったのではなく、捕まったことが悪いのだとか、某大新聞の隅っこの漫画がうんぬんかんぬん・・・

最寄りのJR駅は出口が2階です。昔は1階でしたので駅前のロータリーを横切って商店街へ行ったのですが、今はペデストリアンデッキとかいう要するに歩道橋を広げたようなものが直接近接のビルに繋がっております。駅前にビルがたくさん出来て、一個だけにしか繋がってないのは不公平だと文句がでたかどうかは知りませんが、他のビルにも繋げることになりまして、今駅前はたこ足大工事の真っ最中です。既設の歩道部分も、ひっぺがしては貼り直し、を繰り返していますので、歩ける部分は狭くていつも人がごっちゃになっています。工事現場の隙間から下界を覗き込みますと、順番待ちのタクシーがびっしり油虫みたいに行列してます。なんだか全てがごちゃごちゃしていて「ブレードランナー」のジオラマみたいです。

そんな所をネギやら大根やらしょって傘を差しながらもびしょぬれになって足を滑らせないよう歩いていると、人間は何を考えるでしょう。

(世の中腐ってる。真面目に働く人間が報われない社会は破滅するぞ。政治家どもなんとかしろ)

・・・と思う人ももちろんいますが、構内に入って傘を畳んだとたん臨時天井から大量の雨が漏れて頭を直撃、バカヤロー責任者出てこい、と言いたくも同じ目にあった後ろの人から、早く歩けとせつかれて、うるせえやい、と振り向けばちょっと怖そうなオバちゃんで、お前がもたもたするからだと白い目で見られ・・・

でんでん虫に変身してみましょうかぁ

オバちゃん、腰抜かすだろな、とか考えてしまうのです。


♫ふん ふん ふん ふん、ふんふんふん♫