京大ユニセフクラブ2002年度11月祭研究発表
「水家族」

編集後記



 はじめは結論を持たないまま調べ始めました。ある程度調べたときに 日本ではそれほど水についての問題はないのか、と思い、 じゃあそれはそれでいいかな、と開き直っていました、しばらくは。しかし、 やはり自分自身の水の使い方には相変わらず疑問を持っていました。結局もう一度その疑問に取り掛かりました。やってみて自分なりにほぼ答えがでました。水をどう使っていくか、ということについて。そこで終わっておけばよかったのかもしれません(笑)。自分が納得できても同じことで人が納得するとはかぎらず、また、誰かに何かを訴えるという気持ちにもなれず・・。ということで、何が言いたいのか、よく伝わらない弱い文章になってしまったと思います。読んでくださった方には不十分なもので申し訳なかったなという気持ちです。ありがとうございました。あと、「水」は調べるとすごく面白いテーマでした。 
([私たちが日々使っている水]担当:金)


 何年か連続してユニセフの研究発表をやっており、「今年は自分の専門と重なるようなことをしたい!!」とずっと思っていた。水とユニセフと工学の共通点は・・・・、と考えて、最初に思いついたのは「気象」だった。デジタル・デバイドが叫ばれる今日、所得格差による情報量の格差は途上国でよりはっきりと現れている。しかも、気象情報、災害情報のたぐいは直接命に関わる。このような点から「気象」か?と考えていたが、結局は「工業用水」をテーマとすることにした。テーマを「工業用水」にしたのは、ミーティングでみんながどのようなテーマについて調べるのかを聞いていたときだった。理系の方にも満足してもらえる内容に・・・・、と思って書いたこの研究発表は成功しただろうか?よく分からない。しかし、強く感じたのは文系と理系の差、共通語の難しさであった。
([工業用水]担当:高垣直尚)


 今回、ユニセフクラブの研究発表に関われたことを心からうれしく思います。決して満足の行くできにはならなかったけれど、自分なりによく勉強できたとい思います。途中報告でアドバイスを下さった先輩方、チーフを始めとする研究発表班の皆さん、前日に厳しい指摘をとエールを下さった先輩方、研究発表を理由に1時間も遅刻せずに手伝ってくださった内装班?の皆さん、どうも有難うございました。この研究が今後、役に立つようにしていきたいです。
([みずから見た地球]担当:大部仁紗子)


高校生のときに聞いた、諫早湾の葛藤する漁民の話が忘れられず、今回研究発表で調べることにしました。私は、公共事業は大きな影響を受ける、地域の人々によって話し合われ、その意見が尊重されるのが最もよいと思います。なので、この発表は、これから諫早湾干拓をどうしていくのがいいか、ということを方向づけるものよりも、さまざまな立場やさまざまな側面から諫早湾干拓を考えるものにしたいと思っていました。この研究発表を進めていくなかで、諫早湾干拓事業のように必要のない事業を、目的をかえてまでやろうとする農水省にはたびたび驚かされました。また、公共事業の妥当性をきちんと評価すること、市民参加することの大切さを実感しました。私は、諫早湾干拓に対する自分自身の見解をきちんともっていなかったため、研究発表の方向性を見失いがちでしたが、そんなとき助言してくださったユニセフクラブのみなさん、どうもありがとうございました。
([諫早湾干拓事業]担当:多田奈央子)


 「水」について研究するということが決まってからもなかなか具体的に何を調べるかが決まりませんでした。水というテーマがあまりに漠然としていたからです。しかし、私はやはりユニセフクラブに入っている以上、南北問題に触れる必要があると思ったし、第一自分自身が南北問題に関心があったため、水の自由化が世界にどんな影響を与えるかを調べようと思いました。実際に調べてみると、やはり水の自由化というテーマも範囲が広く、結果的に広く浅い内容のものができてしまったように思います。
 今回は、人によってテーマがかなり異なっていますが、その分多彩で面白い研究発表になったのではないかと思っています。
([水の将来]担当:佐藤陽介)




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