京大ユニセフクラブ2002年度11月祭研究発表
「水家族」

4 地球温暖化との出会い

第3章 みずから見た地球(文責:大部)



 私がはじめて地球の環境問題について知ったのは小学校の国語の教科書にある説明文でした。オゾン層に穴が空いているという話でなんとも怖い問題があるものだと思ったものでした。しかし、問題があるなら解決するように努力するだけじゃないかと思い家に帰りました。洗面所にはなんと、問題の原因といわれていたヘアスプレーがあるではないですか。
「お母さん!こんなん使ったらあかんで!」
「でも、これ捨てたらもっと悪いんちゃう?」
私は閉口してしまいました。皆がやめないとなくなりません。けれど、私がやめさせることができるのは私だけです。皆が同じように思えばなくなるかもしれません。けれど、一番身近な家族でさえ、違う価値観を持っているのですから、世界中の人がやめるなんてことは無いでしょう。

 地球温暖化という深刻な問題があるのに解決策がないなんて困ったものです。地球温暖化はあまりにも有名になっていますが、実は確実なことが詳しくはわかっていないのです。だから、対策も分からない部分が多いのです。

 そもそも、地球温暖化の発見は、産業革命以降に色々な気体(水素、空気、石炭ガス、エーテルや二硫化炭素)中の熱の伝わり方を調べることから始まりました。そこで気体の種類によって熱の吸収のされ方が異なる事が分かり、伝導性や実際の大気についても調べられるようになりました。そして、それらを応用して水や大気、二酸化炭素の循環を考え二酸化炭素が気候変動を引き起こす原因になっていることが分かりました。このような研究はチンダル現象のチンダル(1820−1893)や先輩のファラデー(1791−1867)などによって初めて行われるようになりました。「地球温暖化」という言葉はアレー二ウスが初めて使っています。
 
 現在の科学は複雑になっていて、素人にはわかりにくい事が多いですが、大きな原理というのは結構昔から分かっているようです。そして、それらは義務教育で習うチャンスがあります。科学のことはよく分からない?最近理科離れが進んでいると耳にします。それが本当なら問題だと思います。

 私たちは、今科学によって得られた便利さをあたりまえに使って生活しています。科学というのは現在の私たちの文化の根底を築き上げたとさえいえるかもしれません。どんな社会問題を考えるときも「科学という文化」は無視できないのです。

 人間というのは欲張りなもので、満たされても満たされても何か求めるものです。けれども、最低限食べるものと寝るところ、それから家族がいれば幸せに生きることは可能ではないかと思います。世の中には毎日生きるか死ぬかという暮らしをしている人もいます。それがその民族にとって昔から普通のことであったなら私たちが彼らのことを思うのは大きなお世話かもしれません。けれども、私たちの生活のせいで彼らの生活を脅かしているかもしれないということは知っておくべきことではないでしょうか。



 
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