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住民基本台帳ネットワークに反対するアピール

 住民一人ひとりに十一桁の番号をつけ、全国的に個人情報をデータベースにして管理するネットワークを構築する住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)が、八月から実施されます。
 さらに来年から予定されるICカードは、運転免許証や健康保険証、キャッシュカードなどの情報をすべて一枚のカードに集めてしまうもので、将来はこれに図書館の利用カードの機能を持たせることも視野に入れた検討が進められています。住所・氏名はもちろん預貯金や納税額、健康状態、読書の状況まで、プライバシーのすべてが一枚のカードに収められ、コンピュータで管理されるようになります。
 このように地方自治体が管理する個人情報は、本人の知らないところで国家権力の手で自由に利用される危険性があり、それとともに、図書館の利用と結びついた情報が外部に漏れてゆく危険性があるという事に、私たちは無関心でいる事はできません。
 利用者のプライバシーと思想信条・内心の自由の大切さを身にしみて感じている私たちは、住民に番号をつけそのプライバシーを管理するこの住民基本台帳ネットワークに強く反対します。

2002年7月9日

図書館問題研究会第49回全国大会