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医療制度改革法案の廃案を求めるアピール

 図書館問題研究会は1973年以来、身体障害者・老人・病人への図書館サービスの徹底を訴えてきました。
 その後、病院図書館だけでなく、公共図書館による病院内での入院患者に対するサービスへの取り組みも始まり、図書館サービスの重要な分野となりました。
 病院内での患者に対するサービスは、さまざまな手段を使って図書などの資料を患者に届けるものです。このサービスにより、入院患者は医療情報をはじめとする患者の求める情報を得ることができ、治療中も精神的に充実した生活をおくることができます。以上のとおり、このサービスは患者の回復にも欠かせないものといえます。
 しかし、昨今の医療費の患者負担増、またこの度の医療制度改革による厚生労働省試算・一兆五千億円を超えるさらなる国民負担増は、患者が安心して治療を受けられる環境を損ない、先に述べた図書館サービスの効果も損ないかねません。
 以上のような理由から、図書館問題研究会は医療制度改革法案の廃案を強く求めます。

2002年7月9日

図書館問題研究会第49回全国大会