<海外情報>

Dominican Today
2007年2月8日
(抄訳:TOKAI)

ドミニカで電磁波と健康問題の科学フォーラムを計画

□3月に開催予定
 カリブ海に浮かぶドミニカ共和国のドミニカテレコム研究所(Indotel)の所長ホセ・ラファエル・バルガス氏は、「来る3月2日に、首都サントドミンゴで、海外の専門家も含めて非電離放射線(電磁波)と健康問題をテーマにした科学フォーラムを開催する」と発表した。
 バルガス氏は、このフォーラムにはドミニカの科学者と海外数ヶ国の科学者が参加すると語った。また、大学の学者・テレビ放送関係者・通信業界・自治体首長・公衆衛生部門関係者もこのフォーラムに参加する。

□ドミニカの基準づくりの一環
 今回のフォーラムは、ドミニカ共和国としての電磁波の健康への影響に関する基準草案づくりに寄与するために開催されると関係者は語っている。
 バルガス氏はフォーラムの開会スピーチを行なうが、その内容は国立サントドミンゴ大学の研究者が行なった研究結果に基づき、高周波電磁波がどの位出ているかなどいくつかの話題を提供するものである。
 今回参加するイタリアの科学者は、非電離放射線の安全性について、国際的組織が実施した研究や国際的にどのような基準が設定されているか、等について言及するであろう。また、ペルーの専門家は、国際的に進められた研究や基準づくりの調査に関する協力を含めた経験を述べるであろう。

□健康影響への医師の意見も出る
 ドミニカの医師たちからは、ドミニカ国内での患者の実態など、電磁波と健康影響について報告がある。そして、健康問題と基準の関係についての委員会づくりが模索されるだろう。
 今回のフォーラムの目的は、放送タワーや携帯電話中継塔に対する周辺住民との様々な問題を国内・国外問わず経験を聞き、どこに設置すべきか、建設はどうあるべきか、を知り役立てようというものである。もちろん、意見としてはWHO(国際保健機関)・携帯電話企業・通信メーカー等からも聞いていくし、大学関係者・公衆衛生関係者・その他の団体も含めて様々な研究や調査の内容について論議していく。


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