<海外情報>

カブードル・ニュース
2007年2月26日
(抄訳:TOKAI)

首都ブダペストで電磁波と放射線の対策建築

ハンガリーで対策を施した初のビルディング

□2006年11月にビル完成
 ハンガリーの首都ブタペストに、エレクトロスモッグとラドンガスから住民を守る対策を施したビルが、2006年11月につくられた。住民たちは、対策を施さないビルに比べ対策をしたビルのほうが、よりリラックスでき心が休まると言っている。
 エレクトロスモッグは、ラジオ・テレビ・コンピュータ・電子レンジなどの電気器具を毎日使っていると発生する。こうした電気器具等から発生する、電磁波と健康問題の増加は関係があることがわかっている。また、ラドンとは建物の下の土壌や岩から出てくる放射性ガスで、肺がんリスクと関係があることが知られている。
 ハンガリーの首都ブダペスト市内の第4地区 Berzenczei utca 39ー41 にあるビルは、コドラート(Quadrat)社が設計し建築したビルだ。この会社は、有害な放射線から34世帯の住民を守るために開発された、コドラート・システム(Quadrat System)という室内システムをこのビルに設置した。このシステム技術をハンガリー特許事務所に、コドラート社は特許申請した。

□放射線をシールドするシステム
 コドラート社が建築したこのビルは、放射線をシールドするケーブル・壁・壁紙・塗料を使って、エレクトロスモッグから居住者の健康を守る設計がされている。
 たとえば、送電装置部分から発生する電磁波は、シールド加工された壁がブロックするし、床部分には電磁波をよりブロックするために、各種のオートマチック装置が装備されている。「オートマチック装置の一例として、居住者が就寝する時には、必要のない寝室の電源がオフになるように自動的に機能する」と、コドラート社の技術主任フェレンク・ゼティッシュ氏は説明する。
 このコドラート社のシステムを導入したマンションは、通常のマンションより1u当たり2〜4%割高になる。コドラート社長エバ・スゼキリー・バルハズネ氏は次のように語っている「これから家を購入したいと考えている人には、事前にこういった特別な設備の家もあるんだという情報が与えられる。しかも説明だけでなく、実際に電磁波はラドンなどの放射線がカットされることを実物でお見せすることができる。わが社のシステムはよくできており、現実に、居住者の何人かは、このシステムを使ったマンションで生活すると以前よりよく眠れる、と体験談を話されている」
 居住者は、健康をモニターする医学テストにボランティアとして参加されている。


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