福井市「NTTドコモ北陸」通信鉄塔問題

4年越しの取り組み、遂に文書で撤回させる

□12月末、ドコモから撤回の文書届く
 福井市北四ッ居にドコモが「3階建ての通信ビルの上に地上高65メ−トルの鉄塔」を建てる計画に対し、住民が1997年から4年越しで反対運動を展開してきました。
 昨年12月下旬、「電磁波から子供を守るの会」の中心メンバ−で当研究会の会員である塚谷英男さんから「北陸ドコモから文書で正式に計画の撤回の連絡がきました。長い間ご支援ありがとうございました。」とのうれしい連絡が届きました。

□小学校の130mに建てる非常識さ
 「NTTドコモ福井通信ビル」は交換機、マイクロ波回線用の中継局と中継基地局を兼ねるため通常の基地局より巨大な施設です。つまり普通の基地局の“親玉”の中継局なのです。それが小学校の130m先の敷地に建てるというのです。しかもこの地域は第一種住専地域で他に保育園や県立病院も近接しています。

□たった一人の情熱から反対運動は始まった
 その後大きな反対運動になり今日に及んだのですが、きっかけは塚谷英男さんが学研の環境雑誌から当研究会を知り東京まで自費で来て問題点を学びなにも運動の経験などないなかで「子供を守りたい(塚谷さんの子供が通う予定の学校の近くにドコモ鉄塔が建つ)」という純粋な気持でこの取り組みは始まりました。日本中、どの地域でもごくふつうの人が携帯会社の横暴さに抗して立ち上がるのですが、97年11月に学習会講師として事務局長が現地に足を運んでから4年以上の長い間粘り強い運動を続けてきた住民の皆さんに心より敬意を表します。


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