小泉首相のファルージャ虐殺支持発言糾弾!
自衛隊派兵延長反対! 即時撤退! 集会決議


(1) イラク自衛隊派兵の期限切れ(12月14日)を目前に控え、派兵延長問題が臨時国会で焦点化し、いよいよ正念場を迎えつつある。会期末まで後わずか10日である。政府サイドはすでに兵員増員と装備強化を盛り込んだ極めて危険な1年間延長の基本計画案を作成し、閣議決定のタイミングを見計らっている。野党はイラク特措法の廃止法案を衆院に提出した。ブッシュの無法な侵略戦争と占領支配を支持し、自衛隊の派兵をさらに継続し駐留させるのか、米の戦争政策と一線を画し撤退へと舵を切り直すのか、日本は今決定的に重要な局面に来ている。
 ところが野党の廃止法案や派兵延長問題の審議をそっちのけにして、小泉首相はまたもや独断専行した。APEC(アジア太平洋経済協力会議)において、「イラク復興支援を継続する」と発言し、派兵延長を事実上ブッシュに約束したのである。国内世論の多数が派兵延長に反対しているにもかかわらず、戦争か平和かを巡る日本の将来の運命、軍国主義のエスカレーションをブッシュと二人で一方的に決定したのである。小泉は一体どこに向いて政治をしているのか。私たちはこれを断じて許さない。自衛隊の派兵延長中止、即時撤退、廃止法案の可決を要求する。

(2) ファルージャ大虐殺は自衛隊の位置付けを一変させるほどの大問題である。ファルージャ攻撃とイラク情勢の緊迫化、イラク全土で反米・反占領闘争が激しさを増す情勢の中で、イラクにおける自衛隊の軍事的プレゼンス、自衛隊居座りの意味は大きく変質している。
 まず第一に、小泉首相のファルージャ攻撃支持発言である。小泉首相は米軍のファルージャ突入直後、各国首脳の中でいの一番に「成功させないと」と発言し、ジュネーブ条約と国際人道法を完全に無視し非道の限りを尽くした米軍による住民大量虐殺を支持した。前代未聞の戦争犯罪を公然と支持したのである。これでイラクとアラブの民衆は日本が大虐殺の共犯者となったとの認識を強めるだろう。
 国連事務総長が警告を発し、中国、ロシア、フランスなど主要国はその甚大な犠牲の可能性を憂慮し、遺憾を表明した。ここまで露骨にブッシュ大統領の戦争犯罪を支持したのは世界中でブレアと小泉だけである。
 1200人とも1600人とも2000人とも言われる住民が虐殺された。ファルージャの街には屍と腐臭があふれ、かろうじて生き残った人々や負傷した人々は水、食料、電気、医薬品の不足によって、餓死の危機、人道的危機に直面している。市の郊外には多数の難民キャンプが生まれている。ファルージャの街は廃墟と化した。小泉首相はこの大虐殺と大量破壊、恐るべき惨状を「成功した」と断言するのか。私たちは小泉首相と日本政府を徹底的に追及しなければならない。

(3) 第二に、多国籍軍からの各国の離脱・撤退が相次ぐ中で、なおも執拗に居座る自衛隊は、血塗られた米侵略軍の数少ない突出した一員に変質しつつある。「有事連合軍」などと言ってその参加国が多かったときはワンノブゼムで逃げられたが、その甘い時期は今や過ぎ去っている。「人道復興支援」の化けの皮も剥がれた。「人道復興」のためではなく米占領軍加担のために南部で軍事的プレゼンスを高めていることにイラク民衆が気づいたのだ。
 サマワでも地元武装勢力による自衛隊宿営地への迫撃砲やミサイル攻撃も次第に本格的になっている。サマワのサドル支持派は自衛隊を遂に「侵略軍」と規定した。現地では「自衛隊撤退」を求めるデモが行われるまでになっている。サマワの自衛隊は、米軍同様イラクの国と民衆を虐殺し蹂躙する「多国籍軍」=侵略軍であることが急速に民衆に浸透し始めている。
 小泉首相は国会答弁において、イラク特措法で定める「非戦闘地域」の定義も知らず、「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域だ」と薄ら笑いを浮かべながらうそぶいた。これほど国民を嘲笑し、愚弄した発言はない。小泉にかかればイラク特措法も平和憲法も関係ない。爆弾が落ちようと、激戦が行われようと、自衛隊員が死のうとイラク人を殺そうと、「自衛隊がいるところは非戦闘地域」なのだ。このまま突き進めば小泉はイラクで本当に戦争を始めるだろう。オランダ軍撤退後、自衛隊自らが「治安弾圧」を申し出る可能性がある。香田証生さんを見殺しにした直後の「内閣総理大臣声明」で小泉首相は自衛隊派兵の根拠を勝手に変え、「テロとの闘いの継続」を表明した。危険きわまりない小泉の暴走を絶対に止めなければならない。
 
(4) 日本によるファルージャ虐殺加担、イラク占領支配加担は、政治的支持や自衛隊派兵だけではない。在日米軍基地がイラクへの出撃拠点、中継拠点、兵站拠点となる形でも露骨になっている。
 特に沖縄の海兵隊はファルージャ大虐殺の中心部隊となっている。米軍はすでに今年2月に沖縄にある第四連隊をイラクに派遣し、5月には第三十一海兵遠征部隊(二千人)を追加派遣した。この結果沖縄の1万8千人の在沖海兵隊のうち約5千人が、イラクの最も残虐な殺戮に加わっているのである。
 米日両政府は、普天間の県内移設=辺野古への新基地建設を今強引に推進している。米軍基地の世界的再編をきっかけにして在沖・在日米軍基地機能を一層強化しようとしているのだ。私たちは在沖・在日米軍基地がこれ以上イラクへの、そして世界中への侵略・出撃拠点として拡充されることを拒否する。

(5) 時間はもはやない。ファルージャの大虐殺をイラク民衆は決して許さないだろう。米軍が残虐性と凶暴性を増せば増すほど、それに加担すればするほど、日本と自衛隊の化けの皮は剥がれ落ち、「復興支援」「非戦闘地域」などというデタラメも通用しなくなるだろう。派兵延長決定は、大虐殺・ジェノサイドを支持し、米の占領支配を補完する政治的意志を日本が表明することである。残虐・残忍な占領の泥沼、戦争の泥沼へどっぷりとつかっていくことを意味する。文字通りの血塗られた軍隊とならぬ前に、世論の力を結集し、自衛隊をイラクから即刻撤退させよう!

2004年11月23日
イラク現地は訴える:米占領の暴虐の真実−−
11.23エマン・ハーマスさん講演会参加者一同






(集会決議1)
“餓死の危機”から5万市民を救え!
米軍によるファルージャの大虐殺を糾弾し、封鎖解除と即時撤退を求める決議


11/23 講演会報告
メディアから隠された”大量虐殺”を告発



(関連 「イラク戦争被害の記録」)
今も続く “ファルージャの大虐殺”−−飢餓、無差別射撃、避難民