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2003年度の活動

 全体活動の基本概念:エネルギーシフト構想
 
REPPでは、1997年より主に自然エネルギー推進の取組みを行ってきました。この中で、現在のエネルギー利用の枠組みの中では自然エネルギーの導入推進だけでは、地球温暖化問題・資源枯渇問題をはじめとする化石・核資源の大量消費が引き起こす問題を解決することが困難なことを痛感してきました。そこで、現在REPPでは、「エネルギーシフト」の概念を基本とする活動を展開することとしました。1800年代より始まった産業革命以後のエネルギー管理の集中化、巨大化により、@化石・核資源の大量消費による環境問題 A遠隔地の巨大エネルギー施設への依存が引き起こすエネルギー安全保障問題とエネルギーロスの問題 B市民のエネルギーへの関心が奪われ自らのエネルギー消費の管理の機会を奪われている問題、などが引き起こされています。この状況を鑑み、エネルギーシフトとは、化石・核資源を中心とした浪費型消費社会から、持続的な小規模分散型の自然エネルギーと省エネルギーを組み合わせたエネルギー利用を中心とした循環型社会へのシフトを計るものです。具体的には、@地域にある自然の宝(エネルギー資源)を探す A自然エネルギーの自給率を大胆に上げる B町や村のグランドデザインを持つ C市民参加を基本とする、ことを目指し活動しています。

 基本活動

@ニュースレターの発行:
REPPの会員・関係団体に向け機関紙「Green Letter」を年度に4回の割合で発行し、当フォーラムの活動報告、問題提起、会員同志の情報交換の場とします。
Aグリーンファンドの運営:
当フォーラムの「グリーンファンド」会員から募った基金を自然エネルギー推進に直接役立たせる資金として蓄積し、適切な額となった時点で選考委員を招集し、企画を選考し、実践します。
Bイベントへの出展・参加:
環境教育や普及啓発を目的に、随時依頼に応じて関係公共団体、民間団体主催によるイベントに出展・参加しています。今年度は5月18日に大阪国際会議場で開催された第3回太陽光発電世界会議のサイドイベントである「太陽光発電普及における日本の市民の取組み」国際会議in大阪を実行委員メンバーとして主催しました。この他、苗場スキー場で開催されるFUJI ROCK FESTIVAL 2003(7月)の NGO村へのブース出展、前年度に続き武蔵野市主催の夏休み自然エネルギー体験講習会(8月)の企画・講師派遣、新宿パークタワーで開催されるライフスタイル見直しフォーラム(11、12月)の実行委員としての参加および課題別フォーラムの開催など行います。
Cネットワーク活動:
REPPは、全国の自然エネルギー推進に携わるNGO・NPOのネットワークを形成し、約3ヵ月に一回の会議を開催して各地のグリーンファンドをはじめとする自然エネルギー・省エネルギーへの取組みや、電力会社主導で取組まれている「グリーン電力基金」運営への市民参加の推進、共同での意見表明などを行っています。今年度もこの活動を継続する。

 2002年度からの継続プロジェクト

@建てよう!風力市民協同発電所プロジェクト:
風力市民共同発電所の建設をめざし、2001年8月よりセミナー、風車見学会、勉強会等を通して基礎知識の取得、情報収集を行ってきました。同時に関東周辺の適地探しも実施しました。2002年12月に千葉県から許可を得、海浜幕張の土地に風況精査機を設置しています。今年度は7月に地元自治会とREPPメンバーを中心に集まり進め方の確認をしました。8月よりそれぞれ役割分担をし、市民風車建設に向けて活動を進めていきます。

Aバイオマス利用プロジェクト:
2001年度より関心のある市民が集まり3つのワーキンググループに分かれて@各地のバイオマス事例A木質バイオマスモデルケース作りBバイオマス利用の燃料電池調査 を行ってきました。今年度は8月にこれら活動の報告書作成を終了し、引き続きバイオマス利用に関する調査を継続します。

B家庭用等太陽光発電データ分析プロジェクト:当フォーラムが太陽光発電設置助成をした人々を中心に発電データを収集し、それらを会員・東京農工大黒川研究室・東京電力電力技術研究所のメンバーでデータ分析し、年度毎に報告会(報告書作成)を開催してきました。市民がデータを持つことの重要性を実証する意味から今年度は当フォーラム独自でデータ収集への協力者を募集し、それらのデータを基にデータ分析会を月一回開催していきます。

 2003年度より取組むプロジェクト

@「エネルギーシフト」連続講座:
社会を変えようとする時、現状をスタート地点として考えがちですが、バックキャスティング(100年後の自然エネルギー100%社会を想定した社会をスタート地点としてそうなるために50年後、20年後、10年後には何を達成すべきかの構想を立てる)と現実からのさまざまな取り組みを合体して、総合的で具体的な構想を創ることができる力を養うことを目的に、「エネルギーシフト」連続講座を行います。目的は、エネルギーシフトの社会構想を組み立てられる人を育てること。講座は2003年秋〜2004年2月の間に開催します。講師には、星川淳さん(作家、翻訳家、屋久島環境政策研究所)、宿谷昌則さん(武蔵工大)(建築)、延藤安弘さん(まちの縁側育み隊代表)、吉田太郎さん(著書「200万都市が有機野菜で自給できるわけ」(築地書館))(食のエネルギー)、などをお招きします。
Aその他
家庭内のエネルギー利用の調査、省エネ分電盤の試験導入・データ分析などを考えています。

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