Japan Association for the Study of Yoseba

Last updated 2009.May.22
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寄せ場――それは日本の下層社会である。
そこでは人間が無慈悲に奪われる。
だからこそ人間への激しい希求がある。熾烈な闘いがある。
いま――寄せ場研究は、寄せ場の現実に切り込み、これを再構成し、
そして寄せ場に投げ返さなければならない。

日本寄せ場学会年報
『寄せ場』第21号発売中

日本寄せ場学会2009年度総会
「総寄せ場化は何をもたらすのか」
2009年5月23日(土)・24日(日) 
会場:明治学院大学 
白金キャンパス (3号館3203教室)
東京都港区白金台1-2-37

※どなたでも参加できます(予約不要・直接お越しください)

開催主旨

 経済グローバリゼーションは、非正規雇用層を増大させるとともにその選別を熾烈化させた。また、グローバリゼーションが促した情報化は、資本にとっての労働力の意味をも変質させ、携帯電話をもった個を「いつでも、どこでも」調達できるようなシステムを完成させつつあるようにも見える。さらに、資本は、労働力の調達先をグローバルに拡張して「どこからでも」人を集めることができるようになっている。資本にとっての非正規労働者は、もはや具体的な身体をもつ存在ではなく、温情主義が介在する余地すらない「統計的な集団」になりつつある。社会の総寄せ場化とは、労働者の生活どころか身体すら想定されていない、「いつでも、どこでも、どこからでも」のリクルート・システムが完成されていく過程のことでもあるのだ。総寄せ場化状況における雇用関係の変質とともに、それに伴って、遍在する貧困層に対する監視化が国家・社会のリアクションとして現れ出ていることも気にかかるところである。

 しかし、経営科学やリクルート・システムが変更されたところで、そして、たとえ資本によって「用済み」とされようが、生身の身体はどこかに場所を占めて生存する。生活を立ち上げようとする。自尊感情を保とうとする。流動化され孤立化していたとしても、具体的な身体が交差することによって、そこに新たに連帯の契機が生まれることはないだろうか。総寄せ場化の現状を真摯に分析するとともに、そのような問題意識を失ってはならない。

 本総会では、グローバル資本主義下における労働力商品化について原理的に検討しつつ、同時に実際の労働現場の変容とそれに抗う労働者たちの生について、ブラジル人労働者と「フリーター」について特に取り上げて論じ合いたい。また、寄せ場学会においてこれまで論じられてきた寄せ場労働者や野宿者との連続性と変化についても議論したいと考える。

5月23日(土)13:00-18:00

基調報告 西澤晃彦(東洋大学)
報告1 小倉利丸(富山大学)
 「グローバル資本主義下の搾取的労働からの解放を構想する」
報告2 丹野清人(首都大学東京)
 「非正規切りと世界同時不況
   −−不況の結果の派遣切りか、非正規を切るための不況か」
報告3 トム・ギル(明治学院大学)
 「アメリカのホームレス集落」

5月24日(日)10:00-14:00

田浪亜央江(大学講師/ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉)
 「激動のパレスチナ情勢瞥見」
中野真紀子(デモクラシーナウ!日本
 「「世界一の大国」の貧困事情を覗く」


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