南京大虐殺
― 人類と文明への冒涜 ―

第5章

日軍の獣行――強姦、虐殺、死体凌辱

林 伯耀


最も残忍きわまりない虐殺の他に、日本軍はまた、 中国の女性を野獣のように犯しにかかった。

南京陥落の時に日本軍に連行されて炊事夫にされた一人の難民が、危険を脱した後、 次の様な回想を残している。 「またある日、一団の女性たちが連行されて入っていった。 黄昏時、私は二つの裸の女性の死体が引きずり出されて行くのを見た。 昼夜を分かたず、いつも泣き叫ぶ声と笑いさざめく声が聞こえてきた。 16日、私は米を運んで街に出ていった。黒煙、紅焔は依然として絶えず、 同胞たちの死体がゴロゴロしており、恐ろしい光景だった。 特に裸の女性の死体が数多く増えていた。 ある死体は、 暴行に反抗したために敵にその場で腹を裂かれたことが見て取ることができた。 彼女たちの手や腕には皆傷跡があり、10体の内8体までが腹部が割られ、 腸が外に飛び出していた。 また、母親が血にまみれた胎児と一緒に横たわっていたものも幾つかあった。 彼女らが皆、裸である理由はいたって簡単である。 彼女らが生きていた時に、日本軍が彼女らに服を着させなかったからである。 死体で、腹を切り裂かれていないものはまだ良い方だった。 これらの女性の死体の乳房は切り取られているのではなく、 軍刀で切り刻まれて血と肉でドロドロしているのだった。 これは明らかに日本軍がすでに亡くなっている女性に対して、 さらにもう一度侮辱を加えたということなのである!」

南京安全区国際委員会のベイツは、 占領初期には控え目にみても八千人の女性が強姦され、 翌年の2、3月までに何万という女性が強姦されたと記している (「アメリカのキリスト者へのベイツの回状」1938年11月29日付)。 しかも輪姦、傷害、殺害が多く報告されている。

日本軍はさらに南京で数百名の女性をつかまえて偽「満州国」に連行し、 軍の「慰安婦」にした。

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