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死の影の谷間から
<死の影の谷間から>
ムミア・アブ=ジャマール/著
今井恭平/訳
現代人文社/刊
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ムミア弁護団、ペンシルベニア州最高裁に上訴

2002年1月8日発表 声明


以下は正確な翻訳ではなく、概要です。原文へのリンクは、日本語の下にあります。

ペンシルベニア州の黒人ジャーナリスト、死刑囚のムミア・アブ=ジャマール弁護団は、2002年1月9日、ペンシルベニア州最高裁に対して、以下のような上訴を行う予定。
これは、州の一般訴訟法廷で、パメラ・デンブ判事が、ムミア側が提出した新証拠(証人)の審理を拒否したことを不当として、この証人を州一般訴訟法廷で証言させるように求めたもの。この証人、アーノルド・ビバリーは、自分がダニエル・フォークナー射殺犯である、と自白し、その告白は文書とビデオテープで記録されいる。このビデオは、最近NBCのトゥデイズ・ショーという番組でオンエアされた。
デンブ判事が証拠調べを拒否したのは、州最高裁の、Otis Peterkin事件での判例にもとづいて、同法廷にはこの件で裁判管轄権がない、という理由による。しかし、弁護側は、最近、このPeterkin事件で連邦裁判所が、有罪と死刑判決を取り消す決定をしたことに照らして、州最高裁の判例そのものを見直すように求めて上訴したもの。
1999年6月8日に署名されたビバリーの自白の裁判所への提出が遅れたのは、ムミアの前の弁護団内部での意見対立によるものであり、またビバリーの身に危険が及ぶ可能性があることが、提出の障害となったのであり、ムミアの過失ではないこと、ビバリーの供述の信用性は、嘘発見器テストによって立証されたことなどが弁護側の主張。

もう一つの上訴理由は、最初の裁判の担当判事、アルバート・セイボが次のような発言をした、という当時の法廷速記者、 Terri Maurer-Carterの証言によって、裁判の不公正さが明らかになったというもの。
he was "going to help 'em fry the nigger."(あのニガーを電気椅子にかけてやる)
デンブ判事は、セイボの人種差別は、裁判の公正さとは関係ないと述べているが、それは、ナチの裁判官がユダヤ人を公正に裁くことが出来ると言っているに等しいナンセンスである、とムミアの弁護人の一人、ロサンゼルスのエリオット・リー・グロスマンはコメントしている。

また、同じくムミアの弁護人でシカゴのマーレーン・カミッシュは、ビバリーが真犯人であるという証拠は山のようにあるのに、それを調べようともせず、検察はヨーン判事の決定を不服としてまだ死刑を求めて上訴しようとしており、またフィラデルフィアの地元紙フィラデルフィア・インクアイアも、ムミアを終身刑にしろなどと言っているのは遺憾であると述べている。

「真の平和とは、紛争がないことではなく、正義が存在することである」

ナショナル・シビルライツ・ムーブメント


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