「うちの理事さん」

西多摩自然フォーラム 代表

 久保田繁男さん

2002年2月号掲載・紹介者:坂井武志

 

人間社会も自然環境も「バランス」が大切な要素

 

 「久保田繁男」56才。本業は国家公務員。“タバコと酒と議論が大好き”人間で、興に乗れば夜が明けるまで 話し込むこともあるという。「西多摩自然フォーラム」の幅広い活動を支えているのは、専門分野に秀で、 こだわりを持って自主的に活動しているメンバーたちだ。我々の仲間内では「オタク集団」と呼ばれている。 そんな個性あふれる人たちが自然体でまとまる求心力は、久保田氏独特のバランス感覚にあるようだ。
 森づくりフォーラムの設立に参画。様々な事業を支えてくれる力強い存在である。だから司会者は? じゃあ久保田さん、里山? 久保田さん、炭焼き?久保田さん、と指名することになってしまうが、必要と判断したら、 少々意に沿わないことでも引き受けてくれる。特に里山の再生には並々ならぬ情熱を持っていて、その実践に即した 知識と技術は、本会にとって無くてはならない財産となっている。
 「西多摩自然フォーラム」は1991年、秋留台地域整備計画の「横沢入り」の開発に対し、「環境に配慮した開発」 を求める運動体として設立された。その後、青梅市・日の出町の里山を舞台に、雑木林や竹林の管理、 休耕田を復活してのコメづくり、炭焼き、オオタカ・昆虫・トウキョウサンショウウオの保護など、 専門性を発揮して西多摩地域の自然環境の再生に取り組んでいる。
2000年9月、事業主体のJR東日本及びあきる野市は、横沢入りの開発計画を断念した。久保田氏は、 その後の管理についての委員会のリーダーとして活躍している。とにかく忙しい人である。

    [目次]      [理事紹介02年3月号]      [理事紹介02年1月号]