団体紹介

 

第二十五回2002年12月 “新たな森と人との関わりを模索中”


                  森から生まれる大波ネットワーク(OHONAMI会)

報告: 木俣知大

森林ボランティアの中では、まだまだ少数派の青年層。しかし、森林に関する知識や経験は乏しくとも森林に熱意をかけ、そして夢を描いている青年層は少なくないものです。そんな想いを描く森林・環境系NPOのメンバーや学生、社会人等が、パワーと勢いを集結させて、「社会に森づくりの大波を引き起こそう!!」を合言葉に日々活動に取り組んでいます。

OHNAMI会の『活動理念の5本柱』

 市民による森づくり活動を拡大・活性化し、「社会に森づくりの大波を引き起こす」ことを実現するためには、どの様なことをすれば良いのか。私たちはその活動理念を模索してきました。そこで私たちは、そのための重要な要素として、市民・森林・山主(所有者)の3つの軸を設け、これらを繋ぐ関わり方を加えた5本柱を、OHNAMI会の活動理念として掲げることにしました。
IDEOLOGY1
「市民」層の拡大・多様化

 今日社会的にも認知されてきた森林ボランティア活動ですが、まだまだそれに関わる市民層は少ないのが実態です。そこで、一般の市民が身近な日本の森づくりに興味を抱いて貰える環境やプログラムを整備しよう、というものです。
IDEOLOGY2
  対象「森林」の拡大・多様化

 全国各地で森づくり活動が実践されていますが、森林管理が要請される森林の多くが手付かずにあることを考えると、直接的な森づくり作業による支援だけでなく、対象となる森林が増える様な支援方法を考えよう、というものです。
IDEOLOGY3
「山主(所有者)」の拡大・多様化

 あらためて森林の豊かさを認識、森林ボランティア活動に共感して、市民と一緒になって森林の再生に取り組んでくれるような山主さんの環を、もっともっと拡げていこう、というものです。
IDEOLOGY4
「森林」と「市民」の関わり方の多様化

 非常に多くの市民が森林や自然を希求しているにも関わらず、行動に移している市民が少ない事から、森林へ関わる新たなスタイルを創造してみよう、というものです。
IDEOLOGY5
「山主(所有者)」と「市民」の関わり方の多様化

 そして、森林に親しみを感じる市民は非常に多いものの、山主と市民の関係性はまだまだ薄いので、市民と山主がお互い協力し合って森づくりを進めるための関係づくりを目指すものです。

OHNAMI会『4つのプロジェクト』

 OHNAMI会では、5つの理念を具現化していくために、4つのプロジェクトに取り組んでいます。  
PROJECT1
OHNAMI流・出張「森の紙芝居!!」
 森林の機能や役割の重要性など、伝えたい事はたくさんありますが、なかなか口頭で説明するのは難しいものです。そこで、オモシロオカシなストーリーの物語を紙芝居とし、演劇部出身のチーフの下に臨場感溢れる紙芝居を各種イベントで公開し、さらに分かりやすく改良に改良を加え、工夫を凝らしています。(IDEOLOGY1志向)
PROJECT2
森の危機を救え!!「森林調査隊!!〜フィールド編・聞き書き編〜」
 地域の森林が、具体的にどこがどの様に荒れているかは分かっているようで分からないものです。そこで初心者でも森林を診断できる、市民参加型「森のチェックシート」を開発し、「森のハザードマップ」を作成しています。また、山主さんに聞き書きし、森林を取り巻く苦境と歴史を社会に発信していく「聞き書き隊員手帳」を開発しています。(IDEOLOGY2、3志向)
PROJECT3
「森のクッキング〜ソフト編・ハード編〜」
 森林の楽しみ方は人それぞれですが、“食”の楽しみは万人に共通です。そこで森林内の様々な素材を用いて、工夫を凝らして創作料理を開発したりや食器を作成して、“食”をキーワードに森林について考えるイベントを実施中です。栃餅やドングリクッキーから、スギの葉スパゲッティー、ドングリのワインになどを開発しています。(IDEOLOGY4志向)
PROJECT4
お山の大将!!「里山遊び塾」
 山主さんは、子どもの頃から地域の森林を遊び場として走り回っており、里山の素材を生かした森遊びの達人です。一方、いざ森林に出向いても、森林での“遊び方”を知らない若者も少なくないものです。そこで、地域で古くから伝わる遊びを伝授して貰いながら、森の活かし方を共に考えていくイベントを模索中です。いかだで川下り、ターザンごっこなどなどを実施中。
(IDEOLOGY5)

OHNAMI会『4つのプロジェクト』

 OHNAMI会では、5つの理念を具現化していくために、4つのプロジェクトに取り組んでいます。

PROJECT1
OHNAMI流・出張「森の紙芝居!!」
 森林の機能や役割の重要性など、伝えたい事はたくさんありますが、なかなか口頭で説明するのは難しいものです。そこで、オモシロオカシなストーリーの物語を紙芝居とし、演劇部出身のチーフの下に臨場感溢れる紙芝居を各種イベントで公開し、さらに分かりやすく改良に改良を加え、工夫を凝らしています。IDEOLOGY1志向

PROJECT2
森の危機を救え!!「森林調査隊!! 〜フィールド編・聞き書き編〜」
 地域の森林が、具体的にどこがどの様に荒れているかは分かっているようで分からないものです。そこで初心者でも森林を診断できる、市民参加型「森のチェックシート」を開発し、「森のハザードマップ」を作成しています。また、山主さんに聞き書きし、森林を取り巻く苦境と歴史を社会に発信していく「聞き書き隊員手帳」を開発しています。IDEOLOGY23志向) 

ROJECT3
「森のクッキング〜ソフト編・ハード編〜」
 森林の楽しみ方は人それぞれですが、“食”の楽しみは万人に共通です。そこで森林内の様々な素材を用いて、工夫を凝らして創作料理を開発したりや食器を作成して、“食”をキーワードに森林について考えるイベントを実施中です。栃餅やドングリクッキーから、スギの葉スパゲッティー、ドングリのワインになどを開発しています。IDEOLOGY4志向

PROJECT4
お山の大将!!「里山遊び塾」
 山主さんは、子どもの頃から地域の森林を遊び場として走り回っており、里山の素材を生かした森遊びの達人です。一方、いざ森林に出向いても、森林での“遊び方”を知らない若者も少なくないものです。そこで、地域で古くから伝わる遊びを伝授して貰いながら、森の活かし方を共に考えていくイベントを模索中です。いかだで川下り、ターザンごっこなどなどを実施中。IDEOLOGY5志向

OHNAMI会の『3つの機能』

 OHNAMI会という組織は、3つの側面から機能の発揮を目指しています。
FUNCTION1
緩やかなネットワーク(アメーバー)組織としてのOHNAMI会

 高度情報化社会となっている今日では、多様な団体の活動情報は容易に入手できます。しかしながら、それらの情報が活かされるか否かは、“顔”が見える関係であるかという事が大きく影響します。そこで、日常的に“生きた”情報交換をするとともに、“生きた”ネットワークの構築・維持、および多様な人材の交流・循環のためのひとつの仕組みとして機能を目指しています。
FUNCTION2
実験・創造・行動組織としてのOHNAMI会

 個々の環境・森林系NPOや学生が所属する既存組織の枠組の中では、多様な障壁からなかなかチャレンジすることが難しい、新たな先駆的・創造的・実験的な取組を、比較的ゆるやかな運動体であるOHNAMI会で実践していく、という機能を有しています。
FUNCTION3
青年層森林NPO組織としてのOHNAMI会

 森林や環境に対する並々ならぬ想いの一方、日常生活や将来に対する不安、理想と現実のギャップなどの壁にぶち当たってもがき苦しみ、孤軍奮闘の生活を送る青年層も少なくありません。そんな青年層が、同世代だからこそ話せる悩みや苦しみを同志とともに共有し、力を合わせ切磋琢磨しながら、森づくり運動の拡大・活性化を目指す、緩やかな市民活動体として、活動しています。

●活動案内

さざ波の集い(プロジェクト実践) :1〜2ヶ月に1回実施。
中波の集い(定例ミーティング) :毎月第2水曜日。都内各地。
大波の集い(公開イベント) :年1〜2回実施。

●事務局・問合せ先

(NPO法人)樹木・環境ネットワーク協会 東京事務局気付
松原真佐美Masami Matsubara)
〒162-0065 東京都新宿区住吉町1-20 角張ビル4F
Tel:03-5366-0755 Fax:03-5366-0688
E-mail:matsujizou@nifty.com

 

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