大阪市中央卸売市場・本場で
全農あおもり大阪事務所や卸売業者にアピール
アクティブ試験が始まれば野菜や魚の放射能汚染が心配
これまで通り、安全でおいしい食材を届けてください

    

  

     

 3月16日、浪速の食を預かる大阪市中央卸売市場・本場に出かけた。六ヶ所再処理工場のアクティブ試験が始まれば、野菜や魚に放射能が混ざることを青森県が公認している。安全で安心な食材をこれまで通り届けてほしいことをアピールするためだ。グリーン・アクションと連名で次の3種類の要望書や手紙をもって出かけた。この市場は面積では全国一だということだった。
 ・JA全農あおもり大阪事務所宛ての要望書
 ・多数の卸売業者・仲卸売業者あての手紙
 ・大阪市の食の安全・安心担当者あての手紙

 まず、午前8時から2時間半にわたって魚市場、果物市場、塩干物市場、淡水魚市場、野菜市場などを見学させてもらった。9時からは青果のセリも見せてもらい、卸売業者さんから流通の概要を説明してもらい、セリ特有のあの指で金額を示す方法なども教わった。セリにかけられているリンゴは青森産がほとんどで、「青森りんごフェア」ののぼりも立っていた。市場の中には、青森県産のりんご、長いも、ニンニクの箱が高く積まれていた。また、三陸産のワカメやアイナメなども取り扱われていた。見学の最後には、仕入れの仕組みなどを説明したビデオを見て、私たちが見物の目的として書いた「青森県産や岩手県産の流通機構などを知りたい」という目的に沿った話を担当者から聞いた。見学会では、親切に案内していただきありがとうございました。
 また、この大阪市中央卸売市場・本条には、2月10日に青森県知事が訪れトップセールスをやっていました。下記青森県庁HPの2月10日参照。
 http://www.pref.aomori.lg.jp/message/topics/

 午後にまずJA岩手県の部屋に行き、岩手県内で広く起こっている放射能への危惧について話すと、「きれいな三陸の海を守りたいのは私も同感です」と答えられていた。次は、この市場の開設者でもあり監督責任者でもある大阪市企画課の2名と会い、資料を示しながらいろいろ説明をし、放射能問題について青森県に問い合わせするよう要請した。この市場では、入ってくる食材の残留農薬検査などもやっているとのこと、また食材の放射能測定については年に1回だけやっているらしく、その測定検査の詳しい内容などについては後日教えてもらうことになった。さらに、青森県が県内のスーパーや農協、流通業者を対象にした説明会を開くらしいので、その事について問い合わせをし、資料等も入手してほしいと要求した。
 その後、JA全農あおもり大阪事務所の部屋を訪ね、農産物に放射能が混ざることの危惧について、きわめて率直に話し合いをした。応対してくれた人とは気持ちがよく通じ合う感じで、農業者の苦悩が私たちにも伝わってきた。要望書は必ず青森県本部に伝えるとその人は断言してくれた。
 最後に、卸売業者の部屋を訪ね手紙と説明資料を配布して回った。回った卸売業者のほとんどが、食材に放射能が混ざることについて「初めて聞いた」と少し驚いたような表情だった。「○○の事務所にはもう行ったのかい」と紹介してくれる人もあった。各卸売り業者の事務所では、この汚染問題について、青森県や岩手県、直接取引している業者さんに問い合わせしてほしいとお願いしてきた。そして、これからも安全な食材を届けてくださいと訴えた。