Ver.2001 NHK「法廷隠し」番組改ざんを問う NHK教育テレビで去る1月30日に放送されたETV2001「シリーズ 戦争をどう裁くか」の第二回「問われる戦時性暴力」が放送直前に改変された問題で、このたび女性国際戦犯法廷の主催団体であるVAWW-NET
ジャパン(代表:松井やより)が、番組改ざんの事実を公共の場で明るみに出し、番組改変のプロセスで働いた検閲の構造の不当性を明確にするために、NHK、NHKエンタープライズ21(NEP21)、ドキュメンタリー・ジャパン(DJ)を相手取り、「信頼(期待)利益の侵害」「説明義務違反」を問う訴訟を7月24日に東京地裁に提訴しまし このNHKによる番組改ざん問題に対しては、これまで主催団体や出演者から抗議がなされてきただけでなく、一般視聴者の「知る権利」の侵害でもあるという観点から署名運動が展開され、2878人分の署名がNHKに提出されています。しかしこうした一連の異議申し立てにもかかわらず、NHKは具体的な番組改変の事実を公開しようとせず、ひたすら組織としての自己保身に走り、正面からの対話を拒否し続けています。 そうしたなかで、 VAWW-NET ジャパンの裁判は、この現状を打開する糸口となるでしょう。私たちは、これを契機とし、裁判の展開を見まもりつつそれを側面から支援するとともに、さらに広範な観点から「メディアと権力」をめぐる問題を公論化していく運動体が必要であるという思いから、メキキ・ネットを設立しました。 この運動は、メディアの制作現場で表現の自由を追求する動きとも連動していると考えます。これまで、NHKは、改変の詳細を明らかにできない理由として「編集権」という言葉を用いてきました。しかし、「編集権」とは、本来、国家権力による検閲などの外部の不当な介入から制作現場を守るためのものであり、上層部の意向で番組制作現場の「編集権」を脅かすことを正当化するものではないはずです。実際、6月15日付のNHK労組発行の『NIPPORO』(no.1559)には、今回の番組改変問題について「私たちは、この問題を受けて、あらためて、NHK内部で自由な議論ができる環境にあるのか、現場の判断が一方的に経営によって覆されるような状況に置かれていないか、見つめ直す必要があります」と書いています。出演者や取材協力者を裏切り、制作現場の意向にも反し、視聴者の「知る権利」を犯すような「編集権」とは、一体誰のためのものなのでしょうか。 メキキ・ネットは、メディアの制作現場との連帯も模索しながら、VAWW-NETジャパンによる裁判を支援し、「メディアの危機」の中での「報道の自由」「表現の自由」「知る権利」への制限を問う作業を続けていきたいと思います。 ※ この番組改ざん問題についての詳細は、以下の署名運動についてのホームページ(特に「資料」と「最新情報」)をご覧ください。 |