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2006年1月21日(土)
イラクにおける平和的な抗議行動に対するアメリカ軍の攻撃を糾弾する!
イラク労働者共産党(在イギリス組織)  2006年1月11日
ロンドンの米国大使館前での抗議行動に参加しよう

時:1月13日金曜日 午後12時〜2時半

 1月1日に、イラクのキルクーク市の数千人の民衆が街頭のデモを行ったが、それは恐るべき生活状況に反対し、アメリカが後押しをするイラク政府が基本的な社会サービスを回復させることに失敗したために引き起こされた苦難に反対するためであり、最近の燃料費の劇的な値上げに反対するためのものであった。

 抗議行動参加者たちの基本的な要求を満たすことで応える代わりに、アメリカ占領軍は非武装のデモに対して銃撃を行って2人を殺害した。
 その後、1月4日にはイラク警察が失業労働者のデモに対して発砲し、4人を殺害して40人を負傷させた。この種の大衆抗議行動は3年間の占領によって引き起こされた大混乱と社会の崩壊の結果なのである。

 イラク労働者共産党はまともな生活水準及び占領の終結を求める労働者と民衆の立場に心の底から立つ。

 従って、我々は全ての労働運動、社会正義、反戦運動の活動家にロンドンの米国大使館前の抗議行動に参加し、あるいは米国政府に対する抗議の手紙を書くように呼びかける。
2006年1月21日(土)
CPTの捕らえられたメンバーたちに思いを馳せ、深い憂慮を表明する
ヤナール・モハンメド(イラク女性自由協会) 2006年1月5日

 私たちイラク女性自由協会は対イラク戦争の開始から今日の悲しみの日々に至るまで、CPT(クリスチャン・ピースメーカー・チーム)の会員があらゆる支援と思いやりを示してくれたことを見てきた。

 ペギーやシェイラや他の人たちは、グリーン・ゾーン前での私たちの最初のデモ以来、私たちと一緒にデモ行進を行っていた。女性に対する誘拐や人身売買に反対するデモをする時に、この人たちは私たちと共にいた。

 私たちは政教分離の女性団体であるにもかかわらず、彼らはバグダッドの私たちの事務所を訪れ、私たちの問題について継続して関心を示してくれた。

 彼らは何の見返りも期待しないで支援を提供してくれた。彼らは、私たちの苦難や痛みを全面的に支援してくれる無私の個人の最高の例であった。

 私たちは犯罪的な「レジスタンス」にCPTメンバーが拘束されたというニュースを聞いて愕然としている。他の大部分の罪のないイラク人と同様に、彼らはイスラム政治勢力のいわゆる「レジスタンス」という最も凶悪で犯罪的な政治グループの一つの犠牲となったのだ。

 私たちは誘拐者たちが自分たちの立場を再考して攻撃をイラク国民の友人にではなく真の敵に向け始めるようにと強く要求する。私たちは拘束されたハーミート、ジェームズ、ノーマン、トムの家族に深く同情する。私たちは彼らが愛する人たちと再会できることを願う。私たちは又、彼らを拘束した者たちが汚らしい偏狭から目を
覚ましてこの活動家たちの人間の命に対して良識と敬意をいくらかでも持つことを希望する。

 対イラク戦争は私たちとその支持者に対して、文明社会では想像もできないやり方で破壊をもたらしてしまった。私たちは犯罪の両極である偏狭とテロの間で虐げられ続けているのである。

2006年1月21日(土)
キルクーク市民が1月1日の虐殺を行ったアメリカ軍とイラク警察を告訴
モハメド・アジス  キルクーク民衆要求擁護同盟  2006年1月6日

 キルクーク民衆要求擁護同盟(LDPDK)はアメリカ軍とイラク警察を告訴した。我々LDPDKは、アメリカ軍とイラク警察が2006年1月1日に民衆を憤激させて平和的なデモ行進に発砲したあげく虐殺を行ったことを告訴する。この事件の結果4人が死亡し多数の負傷者が出た。多数の民間の家屋と相当な金額の財産が被害を受けた。

 我々は、無防備の民衆に対して犯されたこの吐き気をもようす犯罪行為に対する怒りと糾弾を表明する手段として今回の告訴を行う。我々は、発砲を命令した責任者に法の裁きを受けさせたいのである。

 我々は、イラクと全世界の全ての自由を愛する民衆、人権団体、法律団体、法律専門家に対して、我々の側に立って、イラクで現在進行している目に余る人権侵害に反対する我々の運動を支援するように呼びかける。

 我々は、犠牲者の全ての親族や友人とこの犯罪の結果被害を受けた人々に対して、我々に連絡を取るように呼びかける。我々には、みなさんが見たアメリカ軍とイラク警察が行ったことの記録が必要である。

 以下は2006年1月4日にキルクーク検察に対して提出した告訴状の本文である。


キルクーク検事長宛:
告訴状に関して

拝啓
2006年1月1日にキルクーク市近郊のラヒマワの大衆が燃料費の莫大な値上げに反対する平和的なデモを主催した。しかしながら、アメリカ軍とイラク警察が挑発を行ったために、公正な要求のために組織されたデモが暴力的なものに一変しアメリカ軍はデモ参加者たちに発砲した。我々は貴官にこの事件を捜査してデモ参加者に発砲した者たちの身元を明らかにし、彼らを起訴して犠牲者とその家族に補償するように要求する。我々はこの虐殺を行ったアメリカ軍とイラク警察の罪を立証する証人を出廷させるだろう。

モハメド・アジズ
キルクーク民衆要求擁護同盟

2006年1月13日(金)
バスラの石油労働者は権利を要求し、給与支払いを求め、KBR社に対して座り込みをする事で新年を開始した
イラク労働者評議会労働組合連合[FWCUI] 2006年1月3日
 2006年1月2日の月曜日に問題に対処するために会社との交渉を要求して200人以上の労働者が4時間の座り込みを開始した。経営者派の組合幹部たちは労働者を代表して問題の交渉をしようとしたが、彼らは何の約束も解決策もないままこの状況を終わらせようとしたのだ。労働者たちは問題に対処するための早急な返答を得られるようにと主張したが、石油労働組合の幹部たちからさえも聞く耳を持つ者が見つからなかった。

 イラク労働者評議会労働組合連合は座り込みを拡大し力づけるために活動する。そしてまた、さまざまな産業分野の全ての労働者が要求に答えられるまで石油労働者の側に立つように呼びかける。

労働者の団結万歳

訳注:KBR(Kellogg Brown & Root、ケロッグ・ブラウン・アンド・ルート社)は対イラク戦争の時に米軍の後方輸送を請け負って大儲けしたアメリカの企業である。
KBRの親会社はテキサス州の石油関連大手企業のハリバートン社であり、チェイニー副大統領はハリバートンの元CEO(最高経営責任者)であった。
2006年1月9日(月)
新年の始まりの日に、アメリカ軍はイラク民衆を射殺して新年を祝った
IFC(イラク自由会議) 2006年1月1日

 2006年1月1日に、アメリカ軍が2週間続けて2回目の攻撃をキルクーク市民に対して行った。キルクークのラヒム・アワ地区とショルジャー地区の市民が、燃料価格がキルクークでのもとの価格の4倍に値上げされたことに反対して街頭デモを行っていた。しかし、燃料や他の社会サービスを提供する事で市民の要求に応える代わりに、アメリカ軍はデモ隊を銃撃し、4人を殺害して他に11人を負傷させた。この醜悪な犯罪への報復としてデモ参加者たちは燃料補給センターの建物や多数のガソリンスタンドに火を付けた。その結果、アメリカ軍は多数のデモ参加者を逮捕しキルクーク市に夜間外出禁止令を布告した。

 普通は新年のこの時期には世界中の人々が贈り物や花を交換しているにも関わらず、イラクではアメリカ軍が飢えた民衆に銃弾をまき散らしたのだ。これがアメリカ軍がくれた贈り物なのだ。アメリカ軍は破壊をし、盗みをし、IMFの議長に就いたペンタゴンのギャングの法律を押しつけて燃料や食料への政府補助金を停止しただけではまるで不十分であるかのように、彼らはイラク民衆を抑圧する作戦を組織している。
これが昨年のイラク国民議会選挙の大失敗に続いて新生イラクに対してアメリカ軍によって持ち込まれた新しい民主主義なのだ。

キルクーク、イラク市民のみなさん

 これはジャファリ−タリバーニの政府の命令を守っている占領の犯罪である。この政府はみなさんの石油収益を自らのポケットに詰め込み、一方アメリカ軍はみなさんの怒りを終わらせるためにみなさんの口を閉じてしまおうとしている。これがイラク国民議会選挙の新年の贈り物なのだ。

 今や占領と占領による民主主義というものの真実に気がつくべき時である。占領による犯罪と占領が任命した傀儡(かいらい)どもに反対するために自らが団結する時である。

キルクーク、イラク市民のみなさん

 みなさんの敵は、補助金の廃止と自由市場を擁護して子ども達を街頭に放り出す占領軍である。どんな種類の民族主義者にもどんな形態の宗派主義者にもみなさんの団結を崩壊させてはならない。なぜなら、彼らの犯罪は誰の区別もせずに標的にするからである。

 IFCに参加しよう。それはみなさんと家族がより良い世界に進む道であり、みなさんの自由と幸福を勝ち取る戦線である。みなさんの闘いを進め、戦線を統一して、我々の要求が受け入れられるまで続けよう。

2005年12月29日(木)
占領を支持する政府の打倒こそが自由と安全と幸福を獲得する道だ
イラク自由会議[IFC] 2005年 12月21日

 イラク国民のみなさん

 欺瞞的な選挙の結果はまだ明らかにされてはいないが、現政府は、あらゆる種類の燃料の価格を2倍に引き上げる自らの腐敗を覆い隠すために戦争と占領の犠牲を国民に負担させようと決定した。

 現政府はこの11ヶ月間に、安全や社会サービスや雇用をもたらすことに惨めにも失敗した。政府はこの命令を選挙が行われた後になってしか実行する勇気がなかったのだが、政府は国民の怒りがイラクのどこにでも広がって国民に自分たちを支持して投票させることができないことに恐れをなしたのだ。

 イラク国民のみなさん

 この数日間で明確になったことだが、この政府は占領軍や武装民兵の支援がなければみなさんの怒りに耐えることができない。例えばキルクークでは、広範に広がるデモの中で政府の決定に対して向けられた大衆の怒りを、アメリカ軍が介入して抑え込んだ。南部の諸都市では、州兵が武力を使って事態を制圧したし、クルディスタンでは民族主義勢力の民兵がこうしたデモの指導者や活動家を逮捕しようとした。

 この政府はみなさんをだまして2005年12月15日に彼らの利益のために投票をさせようとしたが、それは占領政策を実行し、みなさんの財産を奪い続けるものであり、その一方では治安の欠如と失業と病気と貧困がみなさんの身体深くに食い込んでいるのである。

イラク国民のみなさん

 みなさんには、安全と自由と幸福、そして占領の終結のために闘う人々を支持する以外に選択肢はない。燃料価格を引き上げ、食料配給券を廃止し、イラク通貨の価値を下落させ、最後には民営化を進める…これらは全て占領計画であり、この戦争を企んだペンタゴンの前指導者たちによって率いられた国際通貨基金(IMF)の条件を実行するためのものである。

 何十万人ものイラク人を殺害しただけでは不十分であるかのように、市民生活を破壊しイラクを幽霊が住む場所のように変えてしまっただけでは不十分であるかのように、社会に恐怖の風潮を押しつけるだけでは不十分であるかのように、コソボやルワンダのジェノサイドを繰り返す民族間や宗派間の紛争を深化させるだけでは不十分であるかのように、彼らは飢餓と貧困が原因であるゆっくりとした死を何百万人もの人々に押しつけようとしているのだ。

 イラク自由会議はこうした状況を終わらせるのに活用できる手段である。イラク自由会議に参加して自らの隊列を組織し、スローガンの「安全、自由、幸福」の声を上げよう。占領を終わらせその付属物を解体しなければ、安全も自由も不可能である。

2005年12月16日(金)
来る選挙は同じ政治の行路の延長であり継続だ
FWCUI(イラク労働者評議会労働組合連合) 2005年12月10日

 2005年12月15日が新たなイラク国民議会とそれに続く政府に投票するために設定されたが、それは、基本的な必要物を人々に提供できないために政治運営の誤りと無能と不十分な危機管理の最悪の実例を代表した、11ヶ月間にわたる移行政府の時期の後に行われる。それが最悪なのは、その政策が国民的和解ではなくむしろ宗派間の紛争を引き起こしたという点にある。

 競争者たちは彼らの選挙戦で最も悪質な手段に訴えた。彼らは自らの反対者を抹殺したのだ。彼らの民兵どもは自ら支配する地域では他の候補者の選挙運動を妨害した。
 彼らは又、大規模なデモで自らの力を誇示し始め、治安が失われているという意識を強めた。

 これらのグループは権力に就くためにあらゆる努力を行ったが、彼らは現在の危機を終わらせるためのどんな計画も進めることは決してなかった。非常事態宣言を発する地方が多かったが、それはあらゆる種類の自由と普通の生活が欠落していることを示している。

 そうした事実全てについて言及するにあたり、我々はこの選挙が前政権によって実行された法令を維持している米国の政策に同意させることを狙っているものであると見なしている。

 従って我々はイラク民衆に対して、そうした主張にだまされることなくこうした選挙をボイコットするように呼びかける。

2005年12月15日(木)
フランスでの暴動について:あるイラク式観点
イラク労働者共産党外国代表の声明 2005年11月9日 翻訳:ハキム・アラブディウ

 イラク連帯・フランスのホームページに掲載された、フランスでの移民による「暴動」についてのイラク労働者共産党の声明です(原文はアラビア語)。事態の本質を現在の資本主義社会の経済的社会的格差の拡大から分析し、こうした事態を生み出したフランス政府の責任を批判しています。
こうしたイラク市民レジスタンスの仲間と1月の国際連帯集会を成功させましょう。

(フランス語からの日本語訳:峯本敦子 イラク市民レジスタンス連帯委員会 滋賀)


 約2週間前からフランスの各地で暴力的な騒動が相次いで起こり、外国メディアは「持たざる者の反乱」「反徒の騒動」などと名づけている。

 実際、夜ごとに町は警察と生活条件に腹を立てた若者との戦場に様変わりしている。何百もの車、バス、店がそれによって焼き討ちにされた。

 アフリカ系、アラブ系移民のほとんどが住むパリとその他大きな都市は、貧困と失業に悩み、疎外感に裏打ちされた若者たちの反抗の地となり収容所へと変わった。

 この不満は、はっきりとした展望がなく,孤立化させ社会的権利を剥奪させた政治に起因する。そしてこれはフランス社会が敵対する二つの世界に切り分けられたと言う感覚にも起因する。このように、慎みのない、豪奢で何とも言いようのない贅沢な金持ち街から数分のところに貧困の、空腹の、失業の、経済不安定の、そして人種差別された町が広がっている。

 長年積み重ねられた怒りが突然爆発したのだ。暴動の規模は大きく、学校や児童公園さえも破壊をまぬがれなかった。

 富があふれる世界にふさわしい生活への希望を失った人々の反発がここにある。彼らの生活条件を徐々に悪化させた政府による攻撃に対する反発である。 ゲットー化政策と排除政策と同化政策(むしろ非同化政策)の失敗の証明に対する反発である。ついに堪忍袋の緒が切れたのである。そしてそれはフランス政府に責任がある。

 この暴動の根本は現代の資本主義と政府によって基礎を築かれたジャングルのおきて がそもそもの原因となっている。これらの不幸のすべては悲しみ深い不当で不平等な社会が生み出したのである。今日、資本主義が人間に課している、道を踏みはずしたシステムと生活様式が生み出したのだ。苦しみを味わっている人々はこの世界に対して抗義を行うよりほかなかったのだ。

 しかしながら平等と正義のための徹底した人権運動や社会派の良心と運動がなければ道を外れた意識がのさばるのだ。そのときにイスラム民族国家主義の内乱の扉が徐々に大きく開かれるのであろう。事柄があたかもイスラム教徒とアラブ人とアフリカ人に対する攻撃であるかのように示し、異義申し立ての代弁者のふりをしたがるというイスラム主義者の傾向には皆気づいている。この不当性と抗義が、イスラム的、国家・民族的な特徴があったとしても、これはフランス各地での貧困に対する、社会的権利の欠如と彼らの人生を暗澹としたものにしている不幸に対する民衆の怒りの抗義であるということだ。

 真実は新しい共産主義の欠如であり、あらゆる反動勢力、ファシスト、持たざるものの敵自身が自分の利益のためにねじ曲げることができるのだ。

 したがって社会の弱者はヒューマニストの戦線に結集しなければならない。それは、充足と自由を熱望する民衆の戦線である。フランスではそのような戦線が、彼らの力と組織力で徹底した自由で人間的な労働者の組織に具現化される。長老や宗教指導者や民族主義者は、フランスの弱者とは何の関係もなく、利益のためにこの状況を利用することしかしないであろう。
 弱者たちの要求が満たされるためには、反動的でまやかしのアイデンティティーの前にヒューマニズムのアイデンティティーを打ち立てねばならないだろう。

 フランスの弱者の抗義は今一度、これまでにないほど人類が共産主義のオールタナティブを必要としていることを表している。

2005年11月23日(水)
米国民主党トップがイラクからの撤退を要求
UFPJ(平和と正義のための連合・米国)通信 2005年11月17日

 民主党タカ派でペンシルベニア州選出のジョン・P・マーサ下院議員が兵士を帰国させる時だと言っている。

 「イラク戦争は誇らしげに示されるようにはならない。それは錯覚に包まれた欠陥政策だ。アメリカ国民の世論の方が[議会よりも]ずっと先に進んでいる。…アメリカの将来は危機に瀕している。我々は現在の方向を続けることはできない。軍事行動を継続してもアメリカ合衆国やイラク国民やペルシャ湾岸地域の最高の利益にならないのは明らかだ。」

 「私はイラクはイラク人に引き渡すことが必要だと確信している。私は、12月中旬に予定されているイラクの総選挙の前にイラク国民と発足する政府が、アメリカは即時に立ち退くのだと知らされなければならないと確信している。イラクの全てが、イラクは自由であると知らなければならない。アメリカ合衆国による占領から自由なのだと。」

 いや、これは反戦活動家の言葉ではない。これは以前にこの戦争に反対の声を上げた少数の国会議員の言葉でもない。この引用文は、本日、11月17日に、もしも可決されればイラクへのアメリカ軍の配備を即時終わらせることになる法案を提出する前に、ジョン・マーサ下院議員(民主党・ペンシルベニア州)によってなされた演説からの引用である。

 マーサ下院議員はベトナム戦争に参戦した退役軍人であり、下院防衛予算小委員会の民主党代表を務めている。長年のタカ派であり、遠慮なくペンタゴンを支持して今日までイラク戦争を支持してきたのだ。

 今日、彼の立場は変わったのだ。ゆっくりではあるが確実に、我々の運動は連邦議会を我々の方向へと押し込みつつあるのだ。

 今や我々は米連邦議会の全ての議員に我々のメッセージを伝えなければならない。我々は議員たちを対イラク戦争を即時終わらせ、イラク占領を即時終わらせる要求に参加させることが必要だ。我々は今すぐアメリカ兵士を帰国させたいのだ!

 今すぐ連邦議会のあなたの選挙区の議員に電話をかける時間を作り、この戦争を即時終わらせるように求めろと要求しよう。連邦議会の電話交換台の無料電話番号は1−800−426−8073である。

 地元の下院議員に、この戦争に公然と反対の声を上げアメリカ軍の即時撤退を支持する時だと告げよう。議員にはイラクにおける軍隊の予算を削減するジム・マクガバン下院議員によって最近提出された下院法案4232号を支持するように要請しよう。

 我々の活動は終わるどころではない。より多くの国会議員が声を上げ行動を起こすのを見ることは喜ばしいことだが、その一方ではアメリカによって管理された監獄で拷問が行われていることが続いて暴露されたり、昨年のファルージャ攻撃中に、ナパーム弾にも劣らない影響力のある恐ろしい化学兵器の白リン弾を使用したことをペンタゴンが告白したことを無視することはできない。その上、連邦議会は愛国法に再度権限を与えて市民的自由に対する制限を米国の地の恒久法にしようと準備しているかも知れないのである。

 平和と正義を求める強力で全国的な運動をする時があるとすれば、それは今である。連邦議会の電話交換台に電話をしたら、必ず平和と正義のための連合の活動を助けるために最も寛大なカンパをお願いしたい。

2005年11月23日(水)
イギリス:イラクへの強制送還は違法である
アムネスティー・インターナショナル・イギリス 2005年11月22日

 アムネスティー・インターナショナルは、亡命を却下された多数のイラク人亡命希望者を強イラクのクルド地域に制送還するイギリス政府の計画に対して深く憂慮するものであり、アムネスティーはこの地域は安定もしていないし安全でもないと考えている。強制送還は今週末に始まったと伝えられている。

 クルド人地域に戻されるのだから人々は安全で尊厳を持ってイラクに帰国することが可能だと言う想定は危険な主張である。イギリスはその決定がこの人たちに与える結果を慎重に考慮しなければならない。

 イラク国内では治安が欠落し広汎な人権に対する虐待が起こっていることを考慮して、アムネスティー・インターナショナルは申請を拒否されたイラク人亡命希望者はイラクのどの地域であろうと強制的に送還されてはならないと確信している。

 イラクの治安状況は過去数ヶ月間、悪化し続けている。何百人もの市民が武装グループの攻撃で殺害されその上に何百人もが傷つけられている。

 米国が主導する軍隊を第一目標にした攻撃の中で死んだり負傷した人たちもいるが、それ以外に可能な最大限の市民の生命を奪うことを意図した直接攻撃の犠牲者もいる。

 自爆攻撃者によって無差別に実行された攻撃もある。その他に警察官かイラク暫定政府に関係する個人を注意深く狙った暗殺もある。

 米国が主導する軍隊はまた、死を招くことが多い軍事力の過度の使用や、拷問や他の不当な取り扱いや起訴手続きも裁判もない長期の拘束や気まぐれな逮捕など、イラク市民に対する甚だしい人権侵害に責任がある。

 メディアで報じられる暴力の大部分はバグダッドと首都の西部と北西部の地域で起こっている一方で、殺害や報復殺人や誘拐は実際にはイラク北部のクルド人地域やイラク南部で起こっているのに、そうしたことはほとんどメディアの報道を受けない。
 
 現時点では、イラク人の帰還は完全に自発的意志のものでなければならない。亡命申請が却下された人々の送還ができるのは、彼らの帰還が安全で尊厳を持ったものであるということを確認する十分な保障が適切に行われた場合のみである。

 人々を物理的に追い返したり、帰還する以外の選択肢がないままにすると言ったやり方でその権利を奪ったりすれば、国際的な人権難民法に違反することになるだろう。

2005年11月23日(水)
イラクへの強制送還を今すぐ止めなければならない
2005年11月21日 国際イラク人難民連合

これは野蛮な行為だ


イラクへの強制送還は今すぐやめなければならない

 私はダスティー・ジャマルである。今日、私はハワールと話をした。彼は今朝、イギリスからイラクのクルド人地域に強制送還された亡命希望者の1人である。

 ハワールは昨晩強制送還の準備のためにセンターに連れて行かれた。彼は部屋の中に1人居て、係官が書類を持ってきて彼に送還に同意する署名をするように求めた。
彼は拒否した。4人の警備隊員が部屋の中に連れて来られた。ハワールは体を殴打され手錠をかけられた。彼は他の40人のクルド系イラク人たちと共にバンに押し込められ空港まで運ばれた。

 空港ではハワールたち15人が他の人たちと分離され、飛行機に無理矢理のせられた。ひとたび捕らえられと、彼らは安全な環境の所に戻り、面倒を見てもらい、住居を与えられると言われた。

 飛行機はおそらくキプロスに一時着陸をして、アルビルで男たちは駐留兵によって監視され、この地域を支配する政党のKDP[クルド民主党]によって到着記録をつけられた。ハワールは100ドルを手にして路上に放置された。ここは彼の町ではない。彼の町はモスルである。彼はモスルでも安全ではなく、アルビルでも安全でない。彼にどうしろというのだろうか?

 我々は、亡命希望者に対するこの野蛮な扱いをやめさせるために、人々に参加してもらう必要がある。

 イラクへの強制送還をやめさせるための我々の運動を支援できる他の人々にこのメッセージを転送していただきたい。

ダスティー・ジャマール   2005年11月20日

2005年11月23日(水)
非人道的な第4項文書をやめ、難民の戦争犠牲者としての権利を認めろ
ダシュティー・ジャマル   2005年11月18日 国際イラク人難民連合

 友人のみなさん

我々は、多数のイラクのクルド人をイラク/南クルディスタンに帰還させようと圧力をかけるために英国内務省によって利用されている陰険なやり口に反対する我々の訴えを支持していただくための要請を書いています。

 相当な期間、英国内務省は保護を拒否してきたイラク人を帰還させる方策を探してきた。広汎な抗議と上級入国審査官による警告のために、彼らは計画通りに8月に強制退去を開始することはできなかった。現在イラクは明らかにまだ危険でありますます危険の度合が高まっているにもかかわらず、内務省は帰還するまでは第4項の支援を受け続けることができるのと引き替えに、イラクに帰還することに同意する文書に署名させようとしている(この項目は亡命申請が却下された時に手当てを取り上げられた人々に対して与えられる「苦境に陥っている場合の支援」である)。文書に署名するのを拒否する者は第4項の給付金と住居を失っている。1週間当たり50人がこの手紙を受け取り、ますます多くの人たちが常時ホームレス状態にされている。多くの場合何人もの友人がすでに貧窮化させられているために多数の人たちが一部屋に住んでいるのであり、まだ住居を持つ1人がそれを失えば、彼らは全て路頭に迷うのだ。

 これはイギリス国内で保護を与えられるべきであった傷つけられやすい個人に対する英国内務省による全く非道で不正義な新たな攻撃であり、そうした個人は逃れることが許されないのである。人々はしばしば数年にわたって内務省と裁判所と国家亡命者支援サービスによって際限なく屈辱を受けてきた。今や内務省は、極貧でホームレスにすると脅迫することによってこうした人々をイギリスから追い出そうとしている。内務省は人々を強制して帰還させる手助けをするために国際移住機関を利用している一方で、人々の帰還が「自発的なものである」とよそおっているが、言葉のどんな通常の意味においてもそれはただ真実ではない。

 可能なあらゆる方法で支援していただきたい−我々の主張に署名をしたり、返事を書いたり、他の人々に回覧したり、この問題であなたの選挙区の下院議員に連絡を取ったり、困窮しホームレスとなっている亡命希望者に対して住居や支援を与える支援ができそうな団体に所属しているなら、国際イラク人難民連合と連絡を取ったり、カンパをしていただきたい。

IFIR[国際イラク人難民連合]は他の難民団体と共により全体的な支援を亡命希望者に提供するためにすぐに全国的な講演ツアーを準備したいと考えている。例えばあなたの町の大衆集会の準備の手伝いをすることによって参加したいならば我々に連絡していただきたい。

要請:  我々は英国内務省に以下の要求をする。

 「路上で寝なければならなかったり衛生状態の最も基本的な要求を満足させることができないような切迫した見通しがあるならば、通常、ヨーロッパ人権条約第3条の非人道的ないし侮辱的な扱いに相当する。」と述べた11月3日の判決第55項に留意しなければならない。

 帰還することが安全でないと判断しているイラク人亡命希望者に対して困窮に陥れるぞと脅迫する事によって不公正な圧力をかけるのをやめなければならない。

 これまで保護を拒否されてきたイラクからの亡命希望者を政治難民として保護し受け入れなければならない。

 労働をし、又適正な住居に暮らす権利と働くことができない人が誰でも受けられる通常の水準の支援を取り戻すことを認めなければならない。

2005年11月23日(水)
アル・ジャデルヤ囚人拘置所問題
アル・ジャファリ政府とその徒党は解体されなければならない   イラク自由会議  2005年11月16日

 占領軍の部隊がバグダッドのジャデルヤ地区にある内務省の拘置所を捜索し、起訴手続きも受けていない178人の拘置者を見つけだした。彼らは拷問を受け、侮辱され、ひどく非人間的な状況にさらされた。首相はこの事件があったことを確認し、基本的人権が侵害されたことは事実であると認めた。

 これは内務省と国防省の部隊によるうち続く汚い手口であり、両省の主要な特徴となってしまったものである。シーア派連合とその政府が形成されて以来、党派間の紛争が強まり、毎日起こる暗殺や誘拐や拷問など、治安状況は悪化させられた。これら2つの省庁は罪のない市民に対する系統的な民族・宗教浄化を開始し、人々の中に宗派的な分断を押しつけた。

 IFCはこうした犯罪を糾弾するにあたり、このような苦難を終わらせるためには占領が終わらなければならないず、アル・ジャファリ政府が打ち倒され、人々を人間として認める宗派主義でも宗教主義でもない政府に取って替わらなければならないと考える。

イラク国民のみなさん…
 みなさんは危険で傷つけられやすい状況を過ごしていて、宗派間の衝突が急増し、宗派主義のギャングでもが「スンニ派もシーア派も」互いに対する宗派浄化のための活動をしている。彼らは自らの凶暴な意図から宗派主義という邪悪を解き放つことを狙っている。彼らはみなさんの子どもたちと共にみなさんを抑圧したがっている。一方ではアル・ザルカイが貧困によって痛めつけられた失業者の首を切り落とし、シーア派に対するファトワ[宗教命令]を発している。その一方ではシーア派連合とその関係組織がスンニ派信者を誘拐し拷問にかけ殺害しているのである。

イラク国民のみなさん…
 みなさんが関与しなければ毎日の大量殺戮は続くだろう。みなさんは占領軍の意図を打ち破ることができるのである。

 みなさんが大失敗となった最近の憲法国民投票に意識的に参加しなかったことは、占領支持派の諸勢力をおびえさせ、その結果彼らは彼らの政策を支持しないか来たる総選挙に参加しない人たちを脅迫しているのである。

 IFCは内戦の危険性と暗黒の未来からイラク社会を救い出す闘いに立ち上がっている。この情勢を終わらせるのはみなさんの役割である。IFCを支持し、そのスローガンを掲げ、その隊列にみなさんの力を動員しよう。そのスローガンのまわりに結集しよう、すなわち:

治安と自由と平和を。占領軍を追い出そう

2005年11月20日(日)
空気や水と同じく、子供たちには幸せも必要である。
アサド・アフメドさん(イラク子ども保護センター)インタビュー   2005年10月26日

Q.イラクの子供たちの基本的な問題は何ですか?
 最も深刻なのは治安です。「ニューバクダッド」地区の爆弾事件で33人の子供が、9月のアダミア地区でのイマム橋の事件では何百人もの子供が犠牲になりました。爆発や、時には首を斬られたり、耳を切り取られたり、体をバラバラにされたりする殺人は、心理的トラウマを引き起こさせます。
 イラクの子供は、空気や水と同様に必要な、幸福と言う当たり前の権利を奪われています。非人間的な扱い、家庭での暴力、きつい仕事、教育の不足、まれにしかない本、衛生サービスやミルク、遊び場、水、電力の不足、そして貧困は競い合うようにイラクの子供をみじめにしています。もう一つはドラッグです。イラクの保健省によるとバクダッドだけで7000人の子供がドラッグに溺れています。最悪なことに、政府はこれを阻むために何もしていないのです。
 そして6〜7歳の子供は性的虐待を受け、10〜12歳の女の子は妊娠させられ、ストリートチルドレンは道端で眠りゴミ回収車から食べ物を集めます。
 私たちはドキュメンタリー映画を撮りました。毎朝多くの赤ちゃんが裏道や産院の片隅に捨てられています。運が良ければ誰かに拾われます。しかしほとんどの場合は犬や猫に食べられたり、餓死、凍死、あるいは熱死してしまいます。
 もう一つのわざわいは、イスラム民族主義・反動勢力の政治組織養成の台頭です。彼らはモスクなどで6歳から15歳の何万人という子供たちを対象に洗脳を行ないます。子供たちが殉教者として自爆攻撃を喜んで実行するために、無学を、伝説を、女性と子供に対する暴力といじめを、人間としての生活を尊重しないことを叩き込むのです。

Q.妊娠した女性の状況は?
 都市の病院のほとんどに産婦人科がありますが、毎日に必要な対応をすることができません。また、出産の半数はこのような施設以外での出産です。これは時として母親を生命危険にさらし、取り返しのつかない病気あるいは長い治療を要する病気を引き起こします。それに彼女らは医者や病院関係者から白い目で見られます。それでますます出産は辛いものになり、恐怖心から病院に行きたくなくなるのです。
 医者不足、薬不足、家事と外での仕事の辛さや男尊女卑の問題も立ちはだかっています。もし女の赤ちゃんを出産すると、逆上した部族主義の反動的男性たちは母親にいやがらせをし、母親を精神的に追い詰めます。もし赤ちゃんが男の子だったら扱いは違います。

Q.イラク子供保護センターの活動は?

 センターは1999年から存在します。バクダッドとイラク南部のいくつかの都市で活動しています。
 私たちはとりわけ、イラクでの捨て子と不治の病の子供への世話を惜しげなく与えるために国内外からの支援を求めています。同時に、社会に子供の権利を知らせ、子供たちが犠牲になっている暴力を根こそぎにし、イラクの子供の不幸を終わらせるために闘っています。

Q.若者のドラッグの使用は?

 イラクにはこの闇商売に溺れるマフィアのグループが何百とあります。彼らはイラクの政府や党、イスラム民族組織の幹部と通じています。ドラッグの商売ではかなりの金儲けになります。従って特に若者や子供の世代の何万人ものイラク人は人生に困難をもたらすこのわざわいに蝕まれています。

Q.どのようにしてイラクの子供を助けることができますか?

 最も重要なことはイラクでの占領をやめさせ、無法状態を終わらせることを要求するために動くことです。この状態は米英とその同盟国によって直接行なわれた軍事外交のひとつの結果なのです。占領が終われば、イラクの子供にとって大きな問題のひとつがなくなります。
 薬、衣服、医者、保養所なども深刻に必要です。私たちは捨て子とホームレスの子供のための施設を開く計画を立てているのですが、財政面の問題に直面しています。
 そして、人間性と自由に対して熱心なヨーロッパの人々が私たちの声を世界中に届け、それぞれの出来る限りイラクの子供たちを支援して下さるようお願いします。

2005年11月17日(木)
職場を占拠するアメリカ軍
ヤナール・モハンメド  イラク女性自由協会  2005年11月14日

彼らは毎日我々に嫌がらせをし侮辱する

職場からアメリカ軍を追い出すのを助けてもらいたい




 「アメリカ軍は私たちの職場に侵入してきて駐屯地に変えてしまった。彼らは職場で理不尽な基準で私たちを侮辱する。彼らは進んで私たちを軍靴で踏みつぶし、ほんの些細なことで我々を投獄する……。私たちが毎日の屈辱から逃れ出るのを手伝ってもらいたい。職場からアメリカ軍を追い出す手助けをしてほしい。」

 インティサルとアースラは毎日の仕事の最も通常の仕事に就いている時にアメリカ軍によって拘束された。彼女たちは謝罪もこんなことが再び起こらないと言う約束もなしに、2日後に釈放された。

 バグダッドから南西に2時間行った所にあるアル・ムサヤブ市では、アメリカ軍が何百人もの労働者のいる職場を遠慮なく支配して彼らの軍事駐留地に変えてしまった。彼らはアル・ムサヤブの発電所に駐留したが、彼らの駐留を何百人もの女性や男性の日々受ける侮辱の源泉に変えるばかりであった。アメリカ軍は人々を毎日の捜査にさらし、携帯電話を没収し、スペア・パーツを探しに倉庫に入った人々を逮捕するのである。

 アメリカ軍がテロリストのレジスタンス攻撃を引き寄せるために、発電所はもはや安全な働き場ではなくなっている。発電所の生産性は半分に減少し、アル・ムサヤブ市を耐え難い電力不足にしてしまった。何百人もの勤労女性・男性がアメリカ軍兵士の命令と脅迫と嫌がらせの憐れみの下に置かれている。

 インティサール・モハンメドとアースラ・ムニール・サードウンは、日常の仕事に従事している時に他の4人の労働者と共に2日間投獄された。インティサールとアースラにはみなさんの支援が必要である。

「アメリカ軍は私たちの職場を軍事基地と戦場に変えてしまった。アメリカ軍は去らなければならない。我々には尊厳をもって生活し労働をする事が必要だ。」

 彼女たちの要求を支援しよう。アメリカ軍はイラク人の生活から撤退する手始めにアル・ムサヤブ発電所から出て行かなければならない。我々の職場と都市に対するこの破壊的な占領を非難する手紙をeメールで送ろう。アメリカ軍は即時出ていかなければならない。