落盤(Derrumbamiento)<ケチュア語原題 Aysa !>
ホルヘ・サンヒネス監督 1965年 白黒 35ミリ 20分
【あらすじ】

ピルキニェロ(もはや掘り尽くしたと見做して鉱山企業が見捨てた危険な場所で採石する自前の坑夫)の状態にある一坑夫が、岩を穿ち、僅かでも鉱石を手に入れようとする。彼は最後の持ち物まで質入してダイナマイトを買うが、その頃、妻子は、古びた部屋の持ち主が警察の力を借りて要求する立ち退きに直面する。

 ピルキニェロがその最後の希望を託したダイナマイト爆破は落盤事故を招き、彼は生き埋めになる。その場に居合わせ、死傷を免れた長男の絶望的な叫び。それに突き動かされた他の坑夫たちも救助に駆けつける。

 危険な奈落や脆い地盤を避けながら、瀕死の坑夫はやっとのことで救出されて運ばれる。その間、妻はこの上ない優しさで、傷ついた顔の鎚を拭いとる。荘厳な岩山全体の上に、生を求めて飢餓を戦う無数のピルキニェロの鎚が突き立つ。この映画もまた、ありのままの画像、音楽、音のみを用いている。

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