革命(Revolucion)
ホルヘ・サンヒネス監督 1962年 白黒 35/16ミリ 10分
1964年 ライプチッヒ映画祭ヨリス・イヴェンス賞
【あらすじ】
この映画は、ありのままの画像・音楽・音を用いて、ボリビア民衆の貧窮と搾取の実態をモンタージュを基本にして示す。ごみの中に食べ物をあさる大人と子ども、大きな荷物を肩に担いで運ぶ人夫、乞食、子どもの柩を一心につくる男。抗議デモは警察によって残酷に鎮圧される。銃殺されていく逮捕された労働者たち。

 ひっそりと埋葬がなされていくなか、工場のサイレンが響きわたると同時に突発する暴動。棍棒、石、刃物をとる手が、襲いかかってくる武器に打ち勝ち、兵士たちを武装解除していく。人民と、虐殺者の軍隊との武力衝突。悲しみにあふれた視線で観客に物問う子どもたちの面前に、銃声が飛び交うなか、機関銃が浮かび上がる。こうして、現在を変革し、裸足のこれらの子どもたちの未来を保証する手段としての武装闘争の不可避性が示される。

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